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マンションの鍵交換費用はいくら?相場や費用負担・オートロックの注意点を解説

この記事は約 38 分で読めます
[掲載日]2024/11/21 ,
マンションの鍵交換費用はいくら?相場や費用負担・オートロックの注意点を解説
※本記事にはプロモーションが含まれています

マンションの鍵交換では、戸建住宅とは異なり、管理会社や大家、管理組合への確認が必要になることがあります。特に、住戸玄関と共用エントランスのオートロックが1本の鍵で開くマンションでは、自由に市販の鍵へ交換できるとは限りません。

また、鍵交換にかかる費用は、選ぶシリンダーの種類だけでなく、オートロックとの連動、玄関ドアの構造、鍵穴の数、部品の在庫状況などによって変わります。交換後に「共用エントランスを開けられなくなった」「想定より高額になった」と後悔しないためには、事前確認が欠かせません。

この記事では、マンションの鍵交換費用の相場、費用を負担する人、オートロック付きマンションの注意点、交換を依頼する流れなどを解説します。賃貸と分譲では手続きや費用負担の考え方が異なるため、自分が住んでいる物件の契約書や管理規約も確認しながら読み進めてください。

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この記事でわかること

  • マンションの鍵交換費用の相場
  • 賃貸・分譲で異なる鍵交換費用の負担者
  • オートロック付きマンションで鍵交換するときの注意点
  • 鍵交換を依頼する前に確認しておくこと
  • マンションの鍵交換費用を安く抑える方法

目次

マンションの鍵交換をする前に確認しておくこと

マンションの玄関ドアは、各住戸の入居者や所有者だけに関係する設備ではありません。鍵の種類や交換方法によっては、マンションの外観や共用エントランスのシステム、緊急時の管理体制にも影響します。

そのため、鍵業者へ連絡する前に、管理上のルールや交換できる製品、必要な手続きを確認することが大切です。鍵を紛失して急いでいる場合も、まず管理会社などへ連絡してから進めたほうが、再交換や契約上のトラブルを防ぎやすくなります。

管理会社・大家・管理組合へ連絡する

賃貸マンションで鍵を交換したい場合は、最初に管理会社または大家へ連絡します。分譲マンションの場合は、管理会社や管理組合へ相談し、交換の許可や必要な手続きを確認してください。

賃貸物件では、貸主側が緊急時に備えて合鍵を管理している場合があります。入居者が無断でシリンダーを交換すると、火災や水漏れなどの緊急時に室内へ入れなくなり、賃貸借契約に反する可能性もあります。

分譲マンションでは、一般的な管理規約のひな型上、玄関ドアの錠は専有部分として扱われます。ただし、実際の区分や交換ルールはマンションごとに異なります。玄関ドアの外側は共用部分として扱われることが多いため、シリンダーの色や形状が変わる交換では事前承認が必要になることもあります。自己判断で業者を呼ばず、どこまで自由に交換できるか確認しましょう。

賃貸借契約書や管理規約を確認する

賃貸マンションでは、賃貸借契約書や重要事項説明書を確認し、鍵交換について定められた条項がないか調べます。確認したいのは、無断交換の禁止、指定業者の有無、交換費用の負担者、退去時の原状回復、交換後の合鍵の提出などです。

分譲マンションでは、管理規約や使用細則を確認します。錠が専有部分に含まれていても、自由に製品を選べるとは限りません。外観を統一する目的で、シリンダーの色やメーカー、形状が指定されている場合があります。

規約だけでは判断できないときは、管理会社へ問い合わせて、鍵交換を希望する理由と現在の鍵の状態を伝えましょう。口頭で許可を得た場合でも、申請書やメールなど、許可されたことが分かる記録を残しておくと安心です。退去時に原状回復を求められる可能性がある場合は、取り外したシリンダーの保管についても確認してください。

指定された鍵交換業者があるか確認する

マンションによっては、管理会社や管理組合が鍵交換業者を指定している場合があります。特に、住戸玄関と共用エントランスが連動している物件では、マンションに登録された鍵の情報を確認できる業者や、メーカーへの発注手続きに対応できる業者が指定されることがあります。

指定業者があるにもかかわらず、入居者が別の業者へ依頼すると、オートロックと連動しないシリンダーが取り付けられたり、管理上必要な鍵情報が引き継がれなかったりする可能性があります。交換後に管理会社から再交換を求められれば、費用を二重に負担しなければなりません。

一方、自分で業者を選べるマンションもあります。その場合も、マンションの鍵交換実績があり、オートロック連動シリンダーや逆マスターキーに対応できるか確認しましょう。依頼先を決める前に、指定業者の有無と、指定外業者を利用する場合の条件を確認することが重要です。

オートロックや共用部分との連動状況を確認する

現在使用している鍵で、住戸玄関だけでなく、共用エントランス、ごみ置き場、駐輪場、サブエントランスなどを開けられる場合は、共用部分と連動する鍵が採用されています。

連動していることを知らずに住戸玄関のシリンダーだけを一般的な製品へ交換すると、新しい鍵では自宅玄関を開けられても、共用エントランスを開けられません。その結果、交換前の鍵と交換後の鍵を2本持ち歩く必要があります。

1本の鍵で住戸玄関と共用部分を開けられる状態を維持したい場合は、マンションに設定された情報を組み込んだ専用シリンダーを発注します。管理会社へ連絡するときは、「玄関とエントランスを同じ鍵で開けている」「交換後も1本にまとめたい」と明確に伝えましょう。カードキーや非接触キーの場合は、物理的な鍵と電子情報の両方について確認が必要です。

交換できる鍵のメーカーや種類を確認する

玄関ドアのシリンダーは、どの製品でも自由に取り付けられるわけではありません。ドアの厚み、錠ケースの型番、フロントプレートの形状、ビスの位置、シリンダーの長さなどが合わなければ取り付けできません。

現在の鍵より防犯性を高めたい場合でも、既存の錠ケースに適合する製品の中から選ぶ必要があります。マンションによっては、外観を統一するためにシリンダーの色や形状が指定されていることもあります。また、警備会社との連携や管理用の鍵がある場合は、鍵の仕組みを勝手に変更できない可能性があります。

問い合わせ前に、玄関ドア側面にある金属板の刻印、鍵穴の形状、鍵のメーカー表示を確認しておくとスムーズです。ただし、鍵番号が写った写真を第三者へ不用意に送るのは避けてください。適合判断は複雑なため、購入前に管理会社や専門業者へ確認しましょう。

鍵の取り寄せにかかる日数を確認する

一般的なシリンダーで、業者が適合部品を在庫していれば、依頼した当日に交換できる場合があります。しかし、オートロックと連動する鍵や登録制のシリンダー、特殊な色や形状の製品は、メーカーへの発注が必要です。

オートロック連動シリンダーは、マンション固有の情報を組み込む特注品となるため、注文から交換まで3~4週間程度かかることがあります。製品やメーカー、発注時期によっては、さらに日数が必要です。入居予定日が決まっている場合は、引き渡しを受けてから動くのではなく、仲介会社や管理会社へ早めに相談しましょう。

鍵の紛失などで緊急性が高い場合は、連動しないシリンダーへ一時的に交換し、特注品が届いてから再交換する方法もあります。ただし、作業が2回になり費用が増える可能性があるため、応急対応の必要性と総額を確認してから判断してください。

交換後の合鍵を管理会社へ渡す必要があるか確認する

賃貸マンションでは、火災や水漏れ、安否確認などの緊急時に備えて、管理会社や大家が合鍵を保管していることがあります。そのような物件で鍵を交換した場合は、交換後の合鍵を管理側へ提出するよう求められる可能性があります。

分譲マンションでは、各住戸の合鍵を管理会社が保管していない物件も少なくありません。ただし、警備会社と連携した緊急解錠の仕組みや、管理規約上の届出制度が設けられている場合があります。そのため、「自分の部屋だから提出は不要」と自己判断しないようにしましょう。

合鍵を提出する場合は、必要な本数、提出先、保管方法を確認します。登録制シリンダーでは、合鍵作製にセキュリティカードや所有者情報が必要になることもあります。管理会社へ渡す鍵を誰が発注するのか、費用を誰が負担するのかも、交換前に確認しておくとスムーズです。

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マンションの鍵交換費用の相場

費用

マンションの鍵交換費用は、一般的なシリンダー1か所で2万~4万円前後が一つの目安です。ただし、オートロックとの連動、鍵穴の数、防犯性能、電子機能、出張料金などによって総額は大きく変わります。

以下の金額は、部品代と標準的な交換作業費を含めた場合のおおよその目安です。電話や広告に掲載された最低料金だけで判断せず、現地確認後に提示される総額を確認してください。オートロックのないマンションでは1万6,500~3万8,500円程度、連動シリンダーでは2万5,000~5万5,000円程度が目安とされる例があります。

鍵交換費用は部品代・作業費・出張費で構成される

鍵交換の料金は、主に新しい鍵の部品代、交換作業費、出張費で構成されます。業者によっては基本料金、夜間料金、特殊作業料金、廃材処分費、駐車料金などが加わることもあります。

広告に「鍵交換○千円から」と記載されていても、その金額が作業費だけで、シリンダー代が含まれていない場合があります。反対に、部品代と作業費を含めたパック料金を設定している業者もあるため、表示価格だけでは単純に比較できません。

見積もりでは、交換する鍵の商品名、鍵穴の数、部品代、作業費、出張費、追加料金、消費税を確認してください。鍵を紛失して室内へ入れない場合は、鍵交換とは別に解錠料金が発生します。また、玄関に上下2か所の鍵穴がある場合は、2か所分の部品代や作業費が必要になる可能性があります。

ピンシリンダー・ディスクシリンダーの交換費用

ピンシリンダーは、鍵の片側にギザギザした刻みがあるタイプです。製品の構造が比較的シンプルで、交換費用は1万5,000~2万5,000円程度が目安です。ただし、古い製品は防犯性能が十分でない場合があるため、価格だけで選ばず、耐ピッキング性能を確認してください。

ディスクシリンダーは、鍵の両側にギザギザがある古いタイプで、すでに製造を終了している製品が多くあります。そのため、同じディスクシリンダーへ交換するのではなく、後継となるロータリーディスクシリンダーやディンプルキーへ交換するのが一般的です。

古い賃貸マンションなどでディスクシリンダーが残っている場合は、錠ケースとの適合を確認したうえで後継品を選びます。既存部品の劣化が進んでいると、シリンダーだけでなく錠ケースの交換も必要になり、相場より高くなる可能性があります。

ロータリーディスクシリンダーの交換費用

ロータリーディスクシリンダーは、従来のディスクシリンダーを改良し、ピッキングへの耐性を高めた鍵です。鍵の形はギザギザしていますが、内部には複雑な構造が採用されています。費用を抑えつつ、一定の防犯性能を確保したい場合に選ばれています。

交換費用は、作業費と部品代を合わせて2万2,000~3万3,000円程度が目安です。ディンプルキーより部品代を抑えやすく、街の合鍵店で複製できる製品もあるため、家族分の合鍵を追加しやすいという特徴があります。

ただし、簡単に複製できる点は、登録制のディンプルキーと比べると不正複製対策の面で差があります。賃貸物件で費用を重視する場合や、多くの合鍵が必要な場合には選択肢になりますが、防犯性を最優先するならディンプルキーなどとも比較しましょう。

ディンプルキーの交換費用

ディンプルキーは、鍵の表面や側面に大きさの異なるくぼみがあるタイプです。内部構造が複雑で、ピッキングに強い製品が多いため、マンションの防犯性を高めたい場合に選ばれています。

シリンダー1か所の交換費用は、2万~5万円程度が目安です。価格に幅があるのは、製品ごとに耐ピッキング性能、耐破壊性能、鍵違い数、登録制度などが異なるためです。上下2か所を同じ鍵で開ける2個同一タイプでは、部品が2つ必要になるため、総額が大きくなります。

ディンプルキーは、一般的な刻みキーより合鍵の作製費用が高く、完成まで日数がかかることもあります。交換時に付属する鍵の本数を確認し、家族分や管理会社提出分が不足する場合は、交換と同時に追加注文するとよいでしょう。

登録制シリンダーの交換費用

登録制シリンダーは、鍵番号だけでは合鍵を注文できず、所有者情報や専用のセキュリティカードなどを使って本人確認を行うタイプです。第三者による無断複製を防ぎやすく、賃貸住宅や分譲マンションの防犯性を高めたい場合に適しています。

交換費用は、シリンダー1か所で3万~6万円程度が目安です。一般的なディンプルキーより高くなることがありますが、鍵の複製を管理しやすい点がメリットです。オートロックと連動させる場合や、上下2か所を同一キーにする場合は、さらに費用が増えます。

交換後は、セキュリティカードや登録証を鍵とは別の場所で保管してください。カードを紛失すると、合鍵を追加できなかったり、再登録の手続きが必要になったりする場合があります。また、賃貸物件では登録者を入居者と貸主のどちらにするか、管理会社へ確認しておきましょう。

プッシュプル錠の交換費用

プッシュプル錠は、ハンドルを押したり引いたりして開閉する玄関錠です。比較的新しいマンションに多く、ハンドルの上下に2つのシリンダーが付いているタイプがよく見られます。

上下2か所のシリンダーを交換する場合は、4万~10万円程度が目安です。シリンダーが2つあるため、一般的な1ロックの玄関より部品代が高くなります。ハンドルや錠ケースにも不具合があり、プッシュプル錠一式を交換する場合は、10万円を超えることもあります。

鍵を紛失した場合、上下の鍵穴が同じ鍵で開く仕組みであれば、原則として両方を交換しなければ古い鍵を無効化できません。費用を抑えるために片方だけ交換すると、新旧2本の鍵を使い分ける必要があります。操作性や防犯性を考慮し、総額を確認してから交換範囲を決めましょう。

カードキー・電子錠の交換費用

カードキーや電子錠は、ICカード、暗証番号、リモコン、指紋などを使って解錠する鍵です。鍵を差し込む必要がなく、オートロックや入退室履歴などの機能を利用できる製品もあります。

既存の玄関錠を後付け型の電子錠へ交換する場合は、5万~12万円程度が目安です。カード式や暗証番号式の比較的シンプルな製品は費用を抑えやすい一方、指紋認証、遠隔操作、複数の認証方法を搭載した製品は高くなります。ドアへの穴あけや配線工事が必要な場合も、作業費が増えます。

マンションでは、管理規約によって電子錠への変更が認められないことがあります。また、電池切れや故障時の解錠方法、非常用の物理キー、室外側の外観変化も確認が必要です。共用エントランスのカードキーと住戸用電子錠は、別々のシステムになる場合があるため注意しましょう。

スマートロックの設置費用

スマートロックは、玄関ドアの室内側にあるサムターンへ機器を取り付け、スマートフォンや専用端末で解錠する製品です。両面テープなどで固定する工事不要型と、シリンダーや錠前を交換する工事型があります。

工事不要型の本体価格は1万~4万円程度、専門業者による設置や周辺機器を含める場合は3万~7万円程度が目安です。指紋認証パッド、遠隔操作用の通信機器、専用カードなどを追加すると総額が上がります。

工事不要型は玄関ドアの外観を変えにくいものの、賃貸マンションでは設置前に管理会社へ確認すると安心です。また、既存のサムターン形状によっては取り付けできません。電池切れ、通信障害、スマートフォンの紛失に備え、物理キーでも解錠できる状態を残し、締め出し対策をしておきましょう。

オートロック連動キーの交換費用

住戸玄関と共用エントランスを1本で開けられるオートロック連動シリンダーは、4万~7万5,000円程度が目安です。一般的なシリンダーより高くなりやすいのは、マンション固有の情報を反映した特注品をメーカーへ発注するためです。

費用には、シリンダー本体、交換作業費、出張費のほか、連動情報を組み込むための追加料金が含まれることがあります。上下2ロックの場合は2個のシリンダーが必要になり、総額がさらに高くなる可能性があります。

連動キーは即日で用意できるものではなく、発注から交換まで3~4週間程度かかる場合があります。急いでいるときに一時的なシリンダーへ交換すると、後日もう一度作業が必要です。見積もりでは、仮交換と本交換を含めた総額、付属する鍵の本数、納期を確認してください。

補助錠を追加する場合の費用

玄関ドアに補助錠を追加してワンドアツーロックにする場合は、2万~4万5,000円程度が目安です。簡易的な補助錠は比較的安く設置できますが、ドアへ穴をあけてシリンダー錠を新設する場合は、部品代と加工費がかかります。

マンションの玄関ドアは、ドア本体の外側が共用部分として扱われることが多いため、無断で穴をあけることは避けてください。分譲マンションでも管理組合の承認が必要になる可能性があります。賃貸マンションでは原状回復が難しいため、穴あけを伴う補助錠は認められないことがあります。

工事が難しい場合は、室内側へ取り付ける簡易補助錠や、穴あけ不要のスマートロックを検討できます。ただし、外出時に使えない製品もあるため、使用目的を明確にして選ぶことが大切です。

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マンションの鍵交換費用が高くなるケース

高額

同じマンションの鍵交換でも、選ぶ製品や作業内容によって費用は大きく異なります。見積もりが相場より高いと感じたときは、すぐに不当な料金だと判断するのではなく、交換する部品の範囲やオートロックとの連動、ドア加工の有無を確認してください。

一方で、電話では安い料金を案内し、現場で理由の分からない追加料金を上乗せする業者にも注意が必要です。高くなる理由と作業内容の説明を受け、納得してから依頼しましょう。

防犯性能の高い鍵や電子錠へ交換する

鍵の防犯性能が高くなるほど、内部構造が複雑になり、部品代も高くなる傾向があります。一般的なピンシリンダーやロータリーディスクシリンダーより、ディンプルキーや登録制シリンダーのほうが高額です。

電子錠では、暗証番号、ICカード、指紋認証、遠隔操作、入退室履歴など、搭載される機能が増えるほど本体価格が上がります。既存の錠前へそのまま取り付けられない場合は、ドアの加工費や錠ケースの交換費も必要です。

ただし、防犯性が高ければ高いほど、自宅に適しているとは限りません。賃貸マンションで退去時に原状回復が必要な場合や、数年以内に住み替える予定がある場合は、必要以上に高額な製品を選ばないことも大切です。現在の錠前に適合する製品の中から、防犯性、使いやすさ、合鍵作製費用を比較しましょう。

シリンダーだけでなく錠前一式を交換する

鍵の紛失や防犯性能の向上が目的で、錠ケースに問題がなければ、鍵穴部分のシリンダー交換だけで対応できる場合があります。しかし、鍵が空回りする、施錠してもデッドボルトが出ない、ハンドルが戻らないなどの不具合がある場合は、錠前一式の交換が必要です。

錠前一式の交換では、シリンダーに加えて、ドア内部の錠ケース、室内側のサムターン、ハンドルなどを交換するため、部品代と作業費が増えます。プッシュプル錠や特殊な一体型の錠前では、部品だけで高額になることもあります。

見積もりを受けたときは、なぜシリンダー交換だけでは対応できないのか、故障している部品はどれかを確認してください。不具合のない部品まで一式交換する必要はありませんが、古い錠前では部分修理より一式交換のほうが、再故障を防ぎやすい場合もあります。

オートロックと連動する鍵をメーカーへ発注する

オートロック連動シリンダーは、マンションの共用エントランスを開けるための情報を組み込んだ特注品です。一般的な在庫品をその場で取り付ける交換とは異なり、マンション名や既存シリンダーの情報を確認し、メーカーへ発注します。

特注費用や連動設定に関する料金が加わるため、一般的なシリンダーより交換費用が高くなります。また、玄関に上下2つの鍵穴がある場合は、連動シリンダーを2個発注する必要があり、部品代も増えます。

発注後のキャンセルや仕様変更が難しいこともあるため、注文前に鍵の種類、色、鍵穴の数、付属キーの本数を確認しましょう。自宅玄関だけ新しい鍵へ交換し、共用エントランスには古い鍵を使う方法もありますが、毎日2本の鍵を持ち歩くことになります。費用と利便性を比較して決めてください。

既存の鍵や交換部品が廃番になっている

築年数の古いマンションでは、現在使用しているシリンダーや錠ケースがすでに廃番になっていることがあります。同じ部品を入手できない場合は、互換性のある後継品へ交換するか、錠前一式を別の製品へ変更しなければなりません。

シリンダーだけを取り替えられれば費用を抑えられますが、対応する後継品がない場合は、錠ケース、ハンドル、サムターンなども交換することになり、総額が高くなります。オートロックと連動している古い製品では、後継品で連動機能を維持できない可能性もあります。

廃番部品を中古品や長期在庫品で交換できる場合もありますが、今後の修理部品を確保できない点に注意が必要です。一時的な安さだけで判断せず、次に故障したときも対応できる製品か確認しておきましょう。

ドアの加工や深夜・早朝の対応が必要になる

現在の錠前と異なる形状の鍵や電子錠を取り付ける場合、ドアへの穴あけ、切り欠き加工、取付穴の調整などが必要になることがあります。通常のシリンダー交換より作業時間が長く、専門的な加工が必要になるため、追加料金が発生します。

マンションの玄関ドアは外観や防火性能に関係するため、加工できる範囲が限られます。管理会社や管理組合の許可を得ずに加工すると、元の状態への復旧を求められる可能性があります。

また、深夜や早朝に緊急対応を依頼すると、時間外料金が加算されることがあります。室内へ入れず緊急性が高いときはやむを得ませんが、防犯性向上を目的とした交換であれば日中に予約したほうが費用を抑えやすくなります。電話の段階で夜間料金、出張費、キャンセル料を確認しましょう。

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マンションの鍵交換費用は誰が負担する?

疑問

マンションの鍵交換費用を誰が負担するかは、賃貸か分譲か、交換理由が入居者の希望か設備の劣化かによって変わります。特に賃貸マンションでは、契約書に鍵交換費用についての特約が設けられていることがあります。

一般的には、自分の都合や過失による交換は入居者または所有者、設備の経年劣化による交換は貸主側が負担する考え方です。ただし、実際の契約内容や故障原因によって判断が異なるため、作業を依頼する前に管理会社へ確認してください。

賃貸マンションの入居時に交換する場合

賃貸マンションへ入居するときの鍵交換費用は、初期費用として入居者が支払う契約が多く見られます。ただし、必ず入居者が負担しなければならないと一律に決まっているわけではありません。

契約前に、鍵交換が必須なのか任意なのか、交換費用はいくらか、どの鍵へ交換するのかを確認してください。「鍵交換代」と記載されていても、新品のシリンダーへ交換する場合と、別の空室で使われていたシリンダーへ付け替える場合があります。防犯面が気になる場合は、作業内容も聞いておきましょう。

入居後に自分の希望で防犯性能の高い鍵へ変更する場合は、標準仕様との差額を入居者が負担することがあります。管理会社の手配前に希望を伝えれば、二重に交換することを避けられる可能性があります。契約書と初期費用の明細を確認し、不明な項目は契約前に質問してください。

入居者が鍵を紛失・破損した場合

賃貸マンションで入居者が鍵を紛失した場合は、原則として入居者が交換費用を負担することになります。紛失した鍵が第三者に拾われている可能性があるため、合鍵を作るだけでなく、シリンダーを交換して古い鍵を使えなくする必要があるためです。

不適切な使い方によって鍵や錠前を破損した場合も、入居者負担になる可能性があります。鍵が回りにくい状態で無理に回して折れた場合や、鍵穴に一般的な油を入れて故障させた場合などが該当します。

鍵を紛失したときは、勝手に業者を呼ばず、管理会社へ連絡してください。加入している家財保険や入居者サポートに、鍵開けや鍵交換の補償が付いている場合があります。保険を利用するには、事前連絡や警察への届出が必要なこともあるため、作業前に補償条件を確認しましょう。

鍵や設備の経年劣化が原因の場合

通常の使い方をしていたにもかかわらず、長年の使用によって鍵や錠前が故障した場合は、賃貸人である大家側が修理・交換費用を負担するのが一般的です。

鍵が回りにくい、サムターンが動かない、施錠してもデッドボルトが出ないなどの症状が現れたら、無理に使い続けず管理会社へ連絡してください。入居者の判断で先に交換すると、経年劣化が原因だったことを確認できず、費用を負担してもらえない可能性があります。

ただし、経年劣化か入居者の使い方による破損かは、現地調査をしなければ判断できないことがあります。交換前の部品や故障状況が分かる写真を残し、管理会社が手配した業者に点検してもらうとよいでしょう。分譲マンションの場合は、専有部分の設備として区分所有者が負担するのが基本です。

空き巣や犯罪被害によって交換する場合

空き巣によって鍵穴を壊されたり、侵入時に鍵を盗まれたりした場合は、まず警察へ連絡し、被害届を提出してください。現場の状態を変える前に、破損した鍵や玄関ドア、室内の被害状況を写真に残します。

賃貸マンションでは、入居者に過失がなければ大家や管理会社が費用を負担する場合があります。ただし、鍵だけでなく玄関ドアも破損していると、専有部分と共用部分で修理の負担者が分かれることがあります。

火災保険や家財保険の盗難補償、建物の保険を利用できる可能性もあります。補償対象や自己負担額は契約によって異なるため、保険会社へ確認してください。保険申請では、警察への届出番号、被害写真、修理見積書、領収書などを求められることがあります。防犯上は早い交換が必要ですが、証拠を残してから作業を進めることが大切です。

分譲マンションの所有者が交換する場合

分譲マンションで、鍵の紛失、防犯性の向上、使い勝手の改善など、区分所有者の都合で住戸玄関の鍵を交換する場合は、原則として区分所有者が費用を負担します。

一般的な管理規約のひな型では、玄関ドアの錠は専有部分に含まれます。しかし、マンションごとの管理規約で異なる取り決めが設けられている場合があるため、交換前の確認が必要です。錠が専有部分でも、玄関ドアの外側は共用部分として扱われることが多く、外観が変わる工事は自由にできない可能性があります。

共用エントランスのオートロック設備そのものに不具合がある場合は、管理組合が共用設備の修繕として費用を負担します。住戸の鍵だけの問題か、マンション全体の設備に関係する故障か分からない場合は、管理会社に点検を依頼しましょう。

退去時に鍵交換費用を請求された場合

賃貸マンションを退去するときに鍵交換費用を請求された場合は、賃貸借契約書と請求明細を確認してください。退去時に入居者が鍵交換費用を負担する特約が明確に定められていれば、その内容に基づいて請求されることがあります。

一方、鍵をすべて返却し、紛失や破損もなく、契約上の特約もない場合は、次の入居者のために行う通常の鍵交換を貸主側が負担する考え方があります。請求金額の根拠が分からない場合は、交換する鍵の種類、作業内容、部品代、契約上の根拠を管理会社へ確認しましょう。

鍵を1本でも紛失している場合は、複製キーを作って返却しても、シリンダー交換費用を請求される可能性があります。紛失した鍵が後から悪用される可能性をなくすためです。退去日までに、契約時に受け取った鍵の本数と、現在手元にある本数を確認してください。

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オートロック付きマンションの鍵交換をするときの注意点

注意!!

オートロック付きマンションでは、住戸玄関の鍵だけを交換すれば終わるとは限りません。現在の鍵が共用エントランスと連動している場合は、交換方法によって、使用する鍵の本数や納期、費用が変わります。

また、鍵を紛失した場合、住戸玄関を交換しても、紛失した鍵で共用部分へ入れる状態が残る可能性があります。マンション全体の防犯にも関係するため、管理会社や管理組合と連携して進めましょう。

玄関と共用エントランスの鍵が連動しているか確認する

最初に、現在の鍵がどの扉を開けられるか確認します。住戸玄関だけでなく、共用エントランス、ごみ置き場、駐輪場、宅配スペースなども同じ鍵で開けられる場合は、共用部分と連動するシステムが採用されています。

この仕組みでは、各住戸の鍵は異なりますが、どの住戸の鍵でも共用エントランスを開けられます。住戸玄関のシリンダーだけを市販品へ交換しても、マンション側のオートロック情報が自動的に新しい鍵へ引き継がれるわけではありません。

管理会社へ、連動シリンダーの発注方法、指定業者、必要書類を確認してください。鍵業者へ相談するときも、単に「マンションの玄関鍵を交換したい」と伝えるのではなく、「住戸玄関と共用エントランスを同じ鍵で開けている」と伝えることが重要です。

オートロックと連動させない場合は鍵が2本になる

オートロックと連動しない一般的なシリンダーへ交換することも可能な場合があります。この方法は、連動シリンダーの完成を待たずに交換でき、製品によっては費用も抑えられます。

ただし、交換後は新しい鍵で住戸玄関を開け、交換前の鍵で共用エントランスを開けることになります。毎日2本の鍵を持ち歩かなければならず、家族全員にそれぞれ2本ずつ必要になる場合もあります。鍵を取り違えたり、片方だけ持って外出したりする不便も考えられます。

鍵を紛失して交換する場合は、紛失した古い鍵が共用エントランスでは引き続き使える可能性があります。住戸内へは入れなくなっても、マンションの共用部分へ侵入されるリスクは残ります。費用や納期だけで決めず、利便性と防犯面を理解したうえで選択してください。

逆マスターキーは特注品のため交換までに時間がかかる

各住戸で異なる鍵を使いながら、同じ共用エントランスを開けられる仕組みに対応した鍵は、マンションごとの設定に合わせて製造されます。そのため、一般的なシリンダーのように、業者が持参した在庫品へその場で交換することはできません。

発注から交換までの目安は3~4週間程度ですが、製品、メーカー、繁忙状況によっては1か月以上かかる場合があります。管理会社の承認や注文書の提出に時間がかかれば、さらに納期が延びます。

中古マンションの購入や賃貸物件への入居に合わせて交換したい場合は、鍵の引き渡し前から仲介会社や管理会社へ相談しましょう。鍵を紛失して緊急性が高い場合は、仮のシリンダーへ交換する方法がありますが、本来の連動シリンダーが届いた後に再度作業するため、費用が増える可能性があります。

紛失した鍵で共用部分を開けられる可能性がある

鍵を紛失した後、住戸玄関のシリンダーを交換すれば、古い鍵では自宅玄関を開けられなくなります。しかし、共用エントランス側のシステムを変更しない限り、紛失した鍵でマンション内へ入れる可能性があります。

物理的な鍵とICチップが一体になったタイプでは、紛失した鍵の電子登録を無効化することで、非接触リーダーからの解錠を止められる場合があります。ただし、共用エントランスに物理的な鍵穴があり、古い鍵がその鍵穴に対応していれば、差し込んで解錠される可能性は残ります。

鍵と一緒に運転免許証、郵便物、社員証など、住所や部屋番号が分かる物を紛失した場合は、リスクが高まります。速やかに警察へ遺失物届を出し、管理会社へ紛失状況を伝え、住戸玄関と共用部分の両方について必要な対応を相談してください。

既存の鍵が廃番の場合は連動を維持できないことがある

築年数の古いマンションでは、現在使用しているシリンダーやオートロック連動部品が廃番になっていることがあります。後継品が同じ連動システムに対応していれば交換できますが、互換性がない場合は、住戸玄関と共用エントランスを1本の鍵で開ける状態を維持できません。

その場合は、住戸玄関を別のシリンダーへ交換して鍵を2本持つ、共用エントランス側のシステム更新を待つ、管理組合で全体改修を検討するなどの選択肢があります。マンション全体のシステム交換は、一住戸の判断では実施できません。

古い部品を探して一時的に対応できる場合でも、次の故障時に同じ問題が起こる可能性があります。交換費用だけでなく、今後の修理対応や部品供給も確認しましょう。管理組合がオートロック設備の更新を予定している場合は、工事時期との調整も必要です。

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マンションの鍵交換を依頼する流れ

マンションの鍵交換は、管理上の確認を済ませてから、現在の錠前に適合する製品を選び、見積もりを確認して作業する流れです。オートロック連動シリンダーでは、途中にメーカーへの発注が加わります。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. 管理会社・大家・管理組合へ連絡する
  2. 現在の鍵と錠前の情報を確認する
  3. オートロックとの連動状況を確認する
  4. 鍵業者へ現地見積もりを依頼する
  5. 交換する鍵と総額を決める
  6. 必要に応じてメーカーへ発注する
  7. 入居者の立ち会いで交換する
  8. 交換後の動作と保証を確認する

緊急時でも作業前の見積もりは省略せず、許可や料金を確認してから進めてください。

管理会社・大家・管理組合へ連絡する

賃貸マンションでは管理会社または大家、分譲マンションでは管理会社または管理組合へ鍵交換の希望を伝えます。鍵を紛失した場合は、紛失した日時や場所、住所が分かる物も一緒になくしたかを伝えてください。

この段階で確認するのは、交換の許可、指定業者の有無、申請書、費用負担、オートロックとの連動、交換後の合鍵の提出です。管理側で業者を手配する物件では、入居者が自分で鍵業者へ依頼する必要はありません。

夜間に鍵を紛失し、管理会社と連絡がつかない場合は、契約書やエントランスの掲示物に記載された緊急連絡先を確認します。どうしても室内へ入れない場合は鍵開け業者を利用することになりますが、住戸の居住者であることを証明できる本人確認書類が必要です。勝手に交換まで進めず、まず解錠だけにとどめる判断も検討しましょう。

現在の鍵のメーカー・型番・形状を確認する

次に、玄関ドアに取り付けられている錠前の情報を確認します。ドアを開けた側面にある金属板には、メーカー名や型番を示す刻印があります。鍵穴の数、シリンダーの色、ハンドルの形状も確認してください。

業者へ問い合わせる際は、玄関ドア全体、室外側の鍵穴、室内側のサムターン、ドア側面の刻印が分かる写真があると、適合する部品を絞り込みやすくなります。ただし、子鍵に刻印された鍵番号が写った写真は送らないようにしましょう。鍵番号は合鍵の注文に使われる可能性がある重要な情報です。

自分で型番を判断できなくても問題ありません。現地調査で確認してもらえます。無理にカバーやシリンダーを取り外すと、ドアが開かなくなったり、部品を紛失したりする可能性があるため、外から確認できる範囲にとどめてください。

オートロックとの連動状況を確認する

現在の鍵で共用エントランスを開けられるかを確認し、交換後も同じ鍵で開けたいかを決めます。連動を維持する場合は、マンション固有の情報を反映したシリンダーを発注する必要があります。

鍵がICカードや非接触チップと一体になっている場合は、物理的なシリンダー交換だけでなく、電子登録の変更や紛失キーの無効化が必要になることがあります。電子部分の対応は管理会社やオートロック設備の保守会社が担当し、住戸玄関のシリンダー交換は鍵業者が担当するなど、窓口が分かれる場合もあります。

連動を維持しない場合は、玄関用とエントランス用の2本を持つことになります。緊急交換で一時的に2本運用し、特注品が届いた後に1本へ戻す方法もあります。希望する方法を管理会社と鍵業者の両方へ伝えてください。

鍵業者へ連絡して現地見積もりを依頼する

自分で業者を選べることを確認したら、マンションの鍵交換に対応する業者へ連絡します。電話では、物件が賃貸か分譲か、オートロックの有無、鍵穴の数、交換理由、希望する鍵の種類を伝えます。

電話だけで正確な総額を確定するのは難しいため、現地で錠前とドアの状態を確認してもらい、作業前に見積書を受け取ってください。見積もりでは、部品名、部品代、作業費、出張費、時間外料金、キャンセル料、消費税を確認します。

電話で案内された最低料金と現地見積もりが大きく異なる場合は、金額が増えた理由を説明してもらいましょう。内容に納得できなければ、その場で契約する必要はありません。ただし、業者によっては見積もり後のキャンセル料や出張費が発生するため、訪問依頼の前に確認してください。

交換する鍵の種類と費用を確認する

現地調査後、取り付け可能な鍵の中から、予算と目的に合う製品を選びます。費用を抑えたい場合はロータリーディスクシリンダー、防犯性を重視する場合はディンプルキーや登録制シリンダーなどが候補です。

製品名だけでなく、防犯性能、付属する鍵の本数、合鍵の追加費用、合鍵が完成するまでの日数も確認してください。家族が多い場合は、交換後すぐに全員分の鍵を用意できないことがあります。管理会社へ合鍵を提出する必要がある場合も、その本数を含めて注文します。

上下2ロックの玄関では、両方を同じ鍵で開けられる製品にするのか、1か所だけ交換するのかを決めます。紛失した鍵を完全に使えなくしたい場合は、古い鍵で開く鍵穴を残さないことが重要です。見積書の数量が「シリンダー1個」か「2個」かも確認しましょう。

必要に応じてメーカーへ鍵を発注する

オートロック連動シリンダー、登録制の特殊製品、廃番品の後継部品などは、メーカーへの発注が必要です。発注時には、マンション名、所在地、部屋番号、既存シリンダーの情報、管理会社の確認書類などを求められることがあります。

注文内容を確定する前に、納期、費用、鍵の本数、キャンセル条件を確認してください。特注品は、発注後に変更や返品ができない場合があります。氏名や部屋番号の記載ミスがあると、再発注が必要になる可能性もあります。

部品が届くまでの間は、現在の鍵をそのまま使うか、仮のシリンダーへ交換するかを選びます。鍵を紛失して防犯上の不安が大きい場合は仮交換が安心ですが、作業費と部品代が追加されます。本交換まで含めた総額を聞いてから判断してください。

本人立ち会いのもとで交換作業を行う

部品が用意できたら、交換日を決めます。鍵交換では住戸の居住者または所有者であることを確認されるため、運転免許証などの本人確認書類、賃貸借契約書、管理会社の許可書などを準備してください。

作業前に、取り付ける部品と最終的な料金をもう一度確認します。内容に変更がある場合は、追加料金の理由と金額を聞き、承諾してから作業を始めてもらいましょう。シリンダー交換だけなら短時間で完了することが多いものの、プッシュプル錠や電子錠、ドア加工を伴う作業では時間がかかります。

作業中は、取り外した部品やドアの状態を確認できるよう立ち会います。賃貸マンションで退去時に元へ戻す可能性がある場合は、古いシリンダーを処分せず、鍵と一緒に保管してください。

交換後に鍵の動作と保証内容を確認する

作業が終わったら、ドアを開けた状態で、新しい鍵を使って施錠と解錠を繰り返します。鍵がスムーズに差し込めるか、引っかかりがないか、室内側のサムターンが正常に動くかを確認してください。

オートロック連動キーの場合は、共用エントランス、ごみ置き場など、利用する共用部分を実際に開けられるか確認します。電子錠では、暗証番号、カード、スマートフォン、非常用キーなど、すべての解錠方法を試します。

付属した鍵の本数、セキュリティカード、取扱説明書、保証書も確認してください。交換直後から動きが重い場合や、説明された機能が使えない場合は、その場で申し出ます。保証の対象範囲、保証期間、出張費の扱い、鍵を紛失した場合の追加注文方法も聞いておくと安心です。

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マンションの鍵交換費用を安く抑える方法

マンションの鍵交換費用を抑えるには、単純に最も安い業者や製品を選ぶのではなく、必要な作業範囲を見極めることが重要です。安さだけで適合しない鍵を選ぶと、再交換や原状回復によって結果的に高くなる可能性があります。

管理会社のルールを確認したうえで、シリンダー交換で済むか、加工不要の製品を使えるかを調べ、総額で見積もりを比較しましょう。

シリンダー交換だけで対応できないか確認する

鍵を紛失した、防犯性を高めたい、合鍵を持つ人を変更したいという場合は、シリンダーだけの交換で対応できることがあります。ドア内部の錠ケースやハンドルが正常であれば、錠前一式を交換する必要はありません。

一方、鍵が空回りする、デッドボルトが動かない、ハンドルが戻らないなどの症状がある場合は、シリンダー以外の部品が故障している可能性があります。安く済ませるためにシリンダーだけを交換しても、不具合が解消されなければ再度作業費がかかります。

見積もりで錠前一式の交換を提案された場合は、故障している部品と、一式交換が必要な理由を確認してください。修理、シリンダー交換、錠前交換の3つを比較し、今後の耐久性も含めて判断しましょう。不要な部品交換を避けながら、必要な修理まで削らないことが重要です。

既存の錠前に加工なしで取り付けられる鍵を選ぶ

ドアへの穴あけや切り欠き加工が必要になると、通常の交換作業費に加工料金が加わります。費用を抑えたい場合は、現在の錠ケースや取付穴をそのまま利用できる互換シリンダーから選ぶ方法が有効です。

同じ錠ケースに対応する製品でも、ロータリーディスクシリンダー、ディンプルキー、登録制シリンダーなど、複数の選択肢がある場合があります。希望する防犯性能と予算を伝え、加工不要で取り付けられる候補を提示してもらいましょう。

ただし、賃貸マンションや分譲マンションでは、取り付け可能というだけで自由に交換できるとは限りません。シリンダーの色や形状が変わる場合は、管理会社や管理組合の承認が必要になる可能性があります。製品を購入する前に、適合と管理上の許可の両方を確認してください。

複数の鍵業者から見積もりを取る

緊急性がない鍵交換では、複数の業者から見積もりを取ることで、適正な費用を判断しやすくなります。同じシリンダーでも、部品代、作業費、出張費、保証内容は業者によって異なります。

比較するときは、総額だけでなく、取り付ける製品が同じかを確認してください。安い見積もりでは、防犯性能の低い別製品や、鍵が1本しか付属しない製品が提案されている可能性があります。また、出張費や消費税が後から追加される料金体系では、表示金額だけで比較できません。

管理会社の指定業者がある場合は、原則としてそのルールに従います。指定業者以外も利用できる場合は、2~3社へ同じ条件を伝えて比較しましょう。現場を見ずに極端に安い金額を断言する業者より、交換条件と追加料金を丁寧に説明する業者を選ぶことが大切です。

出張費・部品代・作業費を含めた総額で比較する

鍵交換の料金表示は業者によって異なります。「作業費○円」と表示されていても、部品代や出張費が別の場合があります。一方、部品代と作業費をまとめた料金を表示している業者もあります。

見積もりを比較するときは、部品代、作業費、出張費、基本料金、時間外料金、加工費、廃材処分費、消費税を含めた支払総額を確認してください。上下2ロックの場合は、シリンダーが2個分になっているかも重要です。

追加料金が発生する可能性がある場合は、どのような状況で、いくら加算されるのかを作業前に聞いておきます。現場でドア加工が必要と判明することもありますが、説明を受けずに作業を進めてもらわないようにしましょう。見積書に作業内容と金額を記載してもらい、内容に納得してから契約してください。

深夜・早朝を避けて日中に依頼する

深夜や早朝の緊急対応では、通常の作業費に時間外料金が加算される場合があります。鍵を紛失して家に入れない場合は緊急対応が必要ですが、防犯性向上や経年劣化による交換であれば、日中の予約作業にすることで費用を抑えやすくなります。

夜間に鍵をなくした場合も、家族がスペアキーを持っている、管理会社の緊急窓口から鍵を借りられるなど、安全に室内へ入れる方法があれば、交換作業を翌日の日中に行う選択肢があります。ただし、住所が分かる物と一緒に鍵を紛失した場合は、防犯上、早めの交換が必要です。

緊急業者を呼ぶ前に、夜間料金、出張費、解錠料金、交換料金を確認してください。夜間は解錠だけを依頼し、管理会社と連絡が取れる時間帯に交換方法を決めることも検討しましょう。

管理会社や提携業者の料金も確認する

管理会社や大家が提携する業者を利用すると、マンションの鍵やオートロックの仕様を把握しているため、適合確認やメーカー発注がスムーズに進みやすくなります。入居者が誤った製品を選び、再交換するリスクも抑えられます。

提携業者だから必ず安いとは限りませんが、管理上の申請費用、確認作業、合鍵の提出などを含めると、自分で業者を探すより総額が抑えられる場合があります。管理会社へ、提携業者の見積もりを確認したうえで、指定外業者との比較が可能か聞いてみましょう。

賃貸マンションで設備の経年劣化が原因なら、管理会社が費用を負担して修理を手配する可能性があります。先に自費で交換すると払い戻しを受けられないこともあるため、費用を抑える意味でも、必ず作業前に連絡してください。

保険や鍵紛失サポートの補償を確認する

火災保険や家財保険、賃貸住宅の入居者サポート、クレジットカードの付帯サービスには、鍵の紛失時の駆け付けや鍵開け費用を補償するサービスが含まれている場合があります。

補償内容によっては、鍵開けだけが無料で、シリンダー交換の部品代は対象外となることがあります。反対に、盗難や空き巣被害では、鍵交換費用まで補償される可能性があります。利用回数、上限金額、時間帯、対象となる作業を確認してください。

サービスの指定業者以外へ先に依頼すると、補償を受けられない場合があります。鍵を紛失したら、保険証券、入居時の案内書類、カード会社のサービス内容を確認し、窓口へ連絡してから作業を手配しましょう。犯罪被害の場合は、警察への届出番号や写真、見積書、領収書を保管してください。

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マンションの鍵交換に関するよくある質問

FAQ

マンションの鍵交換では、費用やオートロックだけでなく、紛失時の対応、自分で交換できるか、古いシリンダーをどう扱うかなど、さまざまな疑問が生じます。

ここでは、ほかの見出しで詳しく扱っていない疑問を中心に回答します。実際の対応はマンションの契約や管理規約によって異なるため、最終的には管理会社、大家、管理組合へ確認してください。

マンションの鍵を紛失したら最初に何をすればよいですか?

まず、立ち寄った場所や利用した交通機関、店舗などへ連絡し、鍵が届けられていないか確認します。同時に警察へ遺失物届を提出してください。遺失物届の受理番号は、保険や鍵紛失サポートを利用するときに必要になる場合があります。

次に、賃貸マンションなら管理会社または大家、分譲マンションなら管理会社や管理組合へ連絡します。管理側がスペアキーを保管しているとは限りませんが、指定の鍵業者や緊急時の対応方法を案内してもらえる可能性があります。

室内へ入れない場合は鍵開けを依頼します。業者には、運転免許証や賃貸借契約書など、住所と居住者であることが分かる書類の提示を求められます。鍵が見つからなければ、第三者に悪用される可能性を考え、シリンダー交換を検討してください。住所が分かる物もなくした場合は、より早い対応が必要です。

住所が分かる物と鍵を一緒に紛失した場合は交換すべきですか?

鍵と運転免許証、健康保険証、郵便物、社員証などを一緒に紛失すると、拾った人に自宅を特定される可能性があります。この場合は、合鍵で生活を続けるのではなく、早めにシリンダー交換を検討してください。

まず警察へ遺失物届を出し、管理会社や管理組合へ状況を報告します。オートロック連動キーの場合、住戸玄関のシリンダーを交換しても、紛失した鍵で共用エントランスを開けられる可能性があります。そのため、自宅玄関だけでなく、共用部分の防犯についても管理側と相談する必要があります。

非接触キーでは、紛失したキーの電子登録を無効化できる場合があります。ただし、物理的な鍵が一体になっている製品では、鍵穴から解錠される可能性が残ります。住戸玄関の交換、電子登録の削除、共用部分の対応を分けて確認してください。

マンションの鍵を自分で交換できますか?

シリンダーの構造と適合部品を正しく確認できれば、自分で交換できる製品もあります。しかし、マンションでは技術的に交換できるかだけでなく、管理上交換してよいかを確認する必要があります。

賃貸マンションで無断交換すると、契約違反や原状回復の問題につながる可能性があります。分譲マンションでも、玄関ドアの外側は共用部分として扱われることが多く、シリンダーの色や形状に制限が設けられている場合があります。オートロック連動シリンダーは特注品のため、ホームセンターなどで購入した一般製品へ交換しても連動しません。

適合しないシリンダーを取り付けると、鍵が回らない、ドアを閉めた後に開けられない、錠ケースを傷めるなどのトラブルが起こります。費用を抑えるためのDIYで再交換が必要になることもあるため、許可と適合に少しでも不安があれば専門業者へ依頼しましょう。

取り外した古いシリンダーは保管したほうがよいですか?

賃貸マンションでは、退去時に元の鍵へ戻すよう求められる可能性があるため、取り外したシリンダーと元の鍵を保管しておくと安心です。ただし、管理会社が新しい鍵への交換を正式に承認し、退去時の復旧は不要としている場合は、保管しなくてもよいことがあります。

保管する場合は、シリンダー、固定用の部品、元の鍵を一つの袋や箱にまとめ、湿気の少ない場所へ置きます。部品の取り付け位置が分かるように、交換前の写真も残しておくとよいでしょう。元の鍵には部屋番号を直接書かず、第三者に用途が分からない状態で保管してください。

分譲マンションでは、廃番部品やオートロック連動品が再利用できる可能性もあるため、すぐに処分せず業者へ確認するのがおすすめです。処分する場合は、鍵番号が読み取られないようにし、シリンダーと鍵を別々に廃棄するなど、防犯面に配慮してください。

鍵交換と同時に合鍵を作れますか?

鍵交換時には、新しいシリンダーに通常2~5本程度の純正キーが付属します。付属本数は製品によって異なるため、契約前に確認してください。家族分や管理会社提出分が不足する場合は、交換と同時に追加注文できます。

ロータリーディスクシリンダーなどは、設備のある合鍵店で比較的早く複製できる場合があります。一方、ディンプルキーや登録制シリンダーは、メーカーへの注文が必要で、完成まで数週間かかることがあります。セキュリティカードや所有者確認書類がなければ注文できない製品もあります。

精度の低い複製キーを使用すると、鍵穴の中で引っかかったり、シリンダーの故障につながったりする可能性があります。防犯性の高い製品では、正規の方法で純正キーを注文するのが安心です。交換時に必要本数をまとめて注文すれば、後から急いで追加する手間を減らせます。

家族や法人担当者が代理で鍵交換を依頼できますか?

本人以外でも鍵交換を依頼できる場合はありますが、居住者や所有者から正式に依頼を受けていることを確認する書類が必要です。家族が代理で立ち会う場合は、居住者の本人確認書類の写し、委任状、代理人の本人確認書類などを求められることがあります。

法人名義で借りているマンションでは、会社の担当者であることが分かる社員証、名刺、法人からの依頼書、賃貸借契約書などが必要になる可能性があります。従業員が居住していても、契約名義が法人であれば、入居者の判断だけでは交換できない場合があります。

必要書類は管理会社や鍵業者によって異なるため、訪問日までに確認してください。書類が不足すると、防犯上の理由から作業を断られることがあります。また、代理人が交換する製品や費用を決めてよい範囲も、本人または法人担当者と事前に共有しておきましょう。

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まとめ

マンションの鍵交換では、最初に管理会社、大家、管理組合へ連絡し、管理規約や賃貸借契約書を確認することが大切です。特にオートロック付きマンションでは、住戸玄関と共用エントランスが連動している可能性があり、一般的なシリンダーへ交換すると鍵が2本になることがあります。

一般的なシリンダー交換は2万~4万円前後が目安ですが、防犯性の高い鍵、上下2ロック、電子錠、オートロック連動シリンダーなどでは費用が高くなります。部品代だけでなく、作業費、出張費、時間外料金を含めた総額で判断しましょう。

費用負担は、賃貸か分譲か、紛失や破損が入居者の過失によるものか、設備の経年劣化によるものかで変わります。自己判断で交換してから費用を請求するのではなく、作業前に負担者を確認してください。

鍵は、住まいと家族の安全を守る重要な設備です。安さだけで選ばず、管理上のルール、オートロックとの連動、防犯性能、交換後の使いやすさを確認し、自宅のマンションに適した方法で交換しましょう。

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