玄関ドアの鍵交換にかかる費用は?料金相場やDIYで鍵交換する方法を解説

玄関の鍵交換をするとなると、費用の相場がつかみにくく、何にいくらかかるのか不安に感じる方は多いでしょう。出張費や深夜・早朝料金、鍵の種類や地域差によって価格が変動し、高額請求が心配になることもあります。
本記事では、業者に依頼した場合の追加費用や、自分で交換する手順と所要時間、さらには費用を抑えるコツを解説します。玄関の鍵交換を検討されている方は是非とも参考にしてみてください。
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この記事でわかること
- 鍵屋に鍵交換を依頼した場合の費用相場
- 鍵の種類別の交換費用
- DIYで鍵交換をする方法
目次
玄関鍵交換の費用相場と追加費用は?
玄関の鍵を交換する際、最初に気になるのは「全体でどれくらいかかるのか」という点でしょう。鍵交換には主に「出張費」「作業費」「部品代」の三つが含まれますが、そこに加えて地域差や繁忙期料金、深夜・早朝の緊急対応料などが乗ってくるため、見積もりの段階で細部をしっかり確認することが重要です。
ここでは、まず基本的な内訳や鍵の種類や地域など、鍵交換の費用について解説します。
基本的な作業費用の内訳
鍵交換の料金を構成する主な項目は三つです。まず「出張費」とは、業者がお住まいのエリアまで訪問する際に発生する交通費や時間コストをカバーする料⾦です。都内など都市部ではおおよそ5,000円前後、郊外や地方では3,000円程度が相場となります。
次に「作業費」は、現地で実際に鍵を取り外し、新しい鍵を取り付ける技術料であり、シリンダー交換のみであれば8,000~12,000円ほどが一般的です。
最後の「部品代」は、交換するシリンダー本体やネジといった部品の費用で、標準的なシリンダー錠なら5,000~8,000円、高機能なディンプルキーやウェーブキーでは10,000~20,000円まで幅があります。
鍵の種類別の交換費用
ここでは、鍵の種類別に分けて交換にかかる費用相場を紹介します。
ピンシリンダー・ディスクシリンダー
ピンシリンダー・ディスクシリンダーの交換費用の相場は、作業費¥10,000(税込)~+部品代¥5,500~¥10,000(税込)程度になります。
ピンシリンダーとは、子鍵(鍵穴に差し込む方の鍵)の片方だけにギザギザの山がついている鍵です。名前の通りピンを使ったシリンダー(鍵穴)なのでピンシリンダーと呼ばれています。
玄関ドアだけでなくロッカーや机の鍵としても使用されることが多く、鍵といえばこの形を想像される方も多くいらっしゃるでしょう。シリンダー内部の構造がシンプルなため、ピッキング(鍵穴に特殊工具を差し込んで不正に開錠する空き巣の手口)や破壊に弱く、防犯性は高いとは言えません。
ただ、最近のピンシリンダーのピンには、ピッキング対策が施されたアンチピッキングピンが採用されており、ピッキングが難しくなっています。
一方、ディスクシリンダーとは、大手鍵メーカーの美和ロックが製造し、子鍵の両方にギザギザの山がついており、鍵穴の見た目は「く」の字になっているのが特徴です。公団住宅に採用されたことがきっかけで国内に広く普及しました。
安価で大量生産がしやすいというメリットがある一方、ピンシリンダーと同じく構造が単純でピッキングに弱いというデメリットがあり、現在は製造が中止されています。
ロータリーディスクシリンダー
ロータリーディスクシリンダーの交換費用の相場は、作業費¥10,000(税込)~+部品代¥9,900~¥23,000(税込)程度になります。
ロータリーディスクシリンダーとは、美和ロックが独自に開発したディスクシリンダーの後続品で、子鍵の見た目はディスクシリンダーと殆ど同じで両側にギザギザの山がついており、美和ロックのU9が代表的なものです。
シリンダー内部の構造もディスクシリンダーと似ていますが、新たに「ロッキングバー」と呼ばれる棒状の部品が追加されたことによって、防犯性が上がっています。
後ほど紹介するディンプルキーよりも安価でありながらディスクシリンダーよりも防犯性が高いため、大変コスパの良い鍵として多くの玄関ドアに使用されています。
ディンプルキー
ディンプルキーの交換費用の相場は、作業費¥10,000(税込)~+部品代¥18,000~¥30,000(税込)程度になります。
ディンプルキーとは、ピンシリンダーに属するシリンダーで子鍵の表面にくぼみがある鍵のことを指します。ディンプルキーは、リバーシブルで使えるのが特徴の一つです。
ピンシリンダーと同様に子鍵を挿し込むとタンブラー(障害物)の高さが揃い、解錠できる仕組みとなっています。ピンシリンダーは、上下1~2列しかタンブラーが配置されていませんが、ディンプルキーは、上下左右斜めとあらゆる角度に配置されており、非常に複雑な構造になっています。
解錠するときの組み合わせの数(理論鍵違い数)は、ディスクシリンダーが約100万~1億通り前後に対して、ディンプルキーは、約100億~1,000兆前後あり、被る心配はありません。
また、アンチピッキングピンが採用されており、ピッキングによる不正解錠対策もされています。空き巣は侵入に5分以上かかると殆どが諦めると言われており、ディンプルキーは、どんなにピッキングに慣れた人でも10分以上かかるため、玄関ドアにディンプルキーを使用しているだけで、侵入犯罪の抑止効果があると言えます。
さらに、合鍵を複製されづらい点も大きな特徴の一つです。ディンプルキーの中には「登録制シリンダー」というシリンダーの持ち主以外が勝手に合鍵を作成できないシリンダーがあり、何らかのかたちで鍵番号が第三者に漏れても勝手に複製される心配はありません。
こういった点を踏まえて、現行のシリンダー錠では、非常に防犯性の高い鍵と言えるでしょう。
ディンプルキーについて以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。
電子錠
電子錠の交換費用の相場は、作業費¥10,000(税込)~+部品代¥38,000~¥80,000(税込)程度になります。
電子錠とは、電力を用いてドアを開閉するタイプの鍵です。主に暗証番号、指紋認証、スマートフォン、カードキーなどの解錠方法があります。
よく電気錠と混同されますが、電気錠は電気配線による電気の力で開け閉めするタイプの鍵です。複数の人間が出入りするオフィスの入り口やマンションのエントランスなどに導入されることが多いです。
電気錠は、有資格者による配線工事や制御盤の設置などが必要なため、取り付けに高額な費用がかかります。一方、電子錠は、配線工事が不要で既存の錠前が新たに交換する電子錠に対応していれば、ドアに加工することなく交換が可能なため、近年導入する家庭が増加しています。
また、電子錠には鍵穴がないためピッキングされる心配はありません。暗証番号や指紋認証で解錠する場合、子鍵を持ち歩く必要がないため、紛失するリスク、誰かに盗まれるリスクはありません。殆どの電子錠には自動施錠機能(オートロック)が搭載されているため、鍵の閉め忘れも防ぐことができます。
物理的な鍵にはないメリットが多くあり、外出先でよく鍵を失くしてしまう、鍵を閉め忘れることがよくある人にとっては、おすすめであると言えます。
地域によって相場は変わる?
日本全国で一律の価格設定ではなく、地域差は存在します。都市部では人件費や交通費が高くなるため、出張費や作業費が上乗せされやすい傾向にあります。たとえば東京都心なら出張費が7,000円程度、作業費も12,000円前後が平均的です。
一方、地方都市や郊外エリアでは出張費が3,000~5,000円、作業費も8,000~10,000円と比較的抑えられるケースが多いでしょう。お住まいの地域によっては、同じ鍵交換内容でも5,000円以上の差が出ることもあるため、地元の複数業者に見積もりを依頼して比較するのがおすすめです。
深夜・早朝・緊急対応料金って割高になる?
夜22時以降や朝6時前など営業時間外の対応を希望する場合、多くの業者で「深夜・早朝対応料」が発生します。一般的には基本料の30~50%増し、場合によっては一律10,000円以上の緊急対応料が上乗せされるケースがあります。
急ぎで交換が必要なトラブル時には避けられない費用ですが、対応時間帯を少し調整できるなら、割安な日中帯を選ぶことで大きな節約につながります。
費用を抑える5のコツ
鍵交換を依頼する際、少しの工夫で費用を大きく節約できる可能性があります。ここでは、業者選びやタイミング、助成金の活用など、具体的にお金を抑える方法を解説します。
平日の日中に依頼にする
鍵交換の依頼が集中しにくい平日日中は、業者が比較的余裕をもって対応できるため、割安なプランを提案してもらいやすい時間帯です。休日や夜間、祝祭日は対応人員を確保するコストが上乗せされることが多く、一方で平日の午前10時から午後4時頃にかけては「標準作業料金」で対応してくれるケースが大半です。
予定に余裕があるなら、この時間帯を選ぶことで深夜料金や緊急対応料を回避し、約5,000円から10,000円以上の節約につながります。
複数社に見積りを依頼する
業者によって提示する料金やサービス範囲は異なるため、一社だけで決めてしまうと相場より高い金額で契約してしまう恐れがあります。地元の鍵屋はもちろん、全国チェーン型のサービスも含めて最低3社ほどに見積りを依頼し、作業内容と費用を比較しましょう。
その際、単に安いところを選ぶのではなく、見積書の内訳が明瞭であるか、担当者の説明が丁寧かどうかをチェックすることが重要です。複数社を比較することで最適な価格帯が見えてくるほか、各社が行う割引キャンペーンやオプションサービスの有無も把握でき、結果としてコストパフォーマンスの高い選択が可能になります。
部品を用意して取り付けだけ依頼する
業者にすべてお任せにすると、部品代にマージンが上乗せされる場合があります。特に定番のシリンダー錠やディンプルキーであれば、ホームセンターやオンラインで正規品を安く購入できるケースも多いです。
自分で事前に部品を手配し、業者には出張費と作業費だけを支払う方法を選べば、全体の費用を抑えられます。ただし、互換性や品質に問題がないか十分に確認したうえで購入し、誤合致によるトラブルが起きないよう注意が必要です。
補助金や助成金を活用する
自治体によっては、防犯対策を促進するために玄関鍵交換の費用を一部補助してくれる制度を設けている場合があります。
たとえば港区や葛飾区、堺市などでは申請条件を満たせば10,000円~20,000円程度の助成金が受け取れるケースもあるため、事前にお住まいの自治体サイトを確認し、締め切りや必要書類を把握しておくことが大切です。
申請には見積書の提出が求められることが多いため、見積りを取得した段階で申請手続きを進め、交付決定後に正式契約を結ぶという流れで段取りを整えましょう。
割引キャンペーンを利用する
鍵屋やセキュリティサービスでは、季節ごとや新生活シーズンに合わせたキャンペーンを実施していることがあります。メールマガジン登録や公式LINE友だち追加で割引クーポンを配布する業者もあるため、事前にキャンペーン情報をチェックしておくとお得です。
また、会員プランや定期点検契約を結ぶことで次回以降の交換や修理が割安になる場合もあるので、長期的視点で費用を抑えたい方は業者のサポートプランも検討してみましょう。これらのポイントを組み合わせることで、無理なくコストダウンが図れます。
玄関鍵交換費用が高額になるケースは?
玄関の鍵交換費用が相場を超えて高くなるのは、単に鍵を付け替えるだけでなく、機能性や施工条件によって手間や部品代が大幅に増すケースです。本節では、特に費用が跳ね上がりやすい代表的な四つのパターンを詳しく解説します。
防犯性に優れている鍵に交換する場合
一般的なピンシリンダー錠から防犯性能の高い鍵に交換すると、部品代だけで15,000円以上追加になることが多いです。ディンプルキーやウェーブキーはシリンダー内部の構造が複雑で、複数の山や溝をもつ専用キーの削り出しが必要なため、加工費や専用工具の使用料が増えます。
また、鍵穴へのピッキング対策として内部に特殊なタンパー防止機構が組み込まれている鍵は、作業時間も延びるため作業費も10,000~20,000円程度かかることがあります。
スマートキーや電子錠にする場合
タッチパネル式やカードキー式のスマートロック、さらに指紋認証付きの電子錠に交換すると、まず本体価格が30,000円以上と高額です。加えて、配線工事や内部制御ユニットの設定、電池交換用スペースの加工など専門的な施工が求められるため、施工費用として10,000~15,000円が上乗せされることが一般的です。
機種によってはWi‑FiやBluetoothの設定作業も必要で、その場合は出張1回あたりの作業時間が通常より1時間以上長くなるため、時間単価でさらに費用が高くなります。
複数箇所を同時に交換する場合
玄関以外に勝手口や室内ドアの鍵を同時に交換するケースでは、まとめて依頼することで単価が下がることもありますが、交換箇所が増えるほど総額は膨らみます。
特に、マスターキーを設定する場合、シリンダーの組み合わせや調整作業が複雑になるため、1箇所追加ごとに10,000~12,000円ほどが加算されることがあります。見積もり時には「複数個所割引」が適用されるかどうかを必ず確認しましょう。
素材やドア形状により加工が必要な場合
アルミ製や鋼板製の特殊なドア、断熱材入りの複層ドアなど、ドア本体の材質や構造によっては鍵穴の位置調整やプレートの再切削が必要になります。
標準的な木製ドアに比べて加工が難しく、場合によってはドリルやレーザー切断機を用いた下穴加工が発生し、1箇所あたり5,000~10,000円程度の「特殊加工料」が追加されます。また、ドアが反っている、枠とすき間が狭いなどの微調整が必要な場合には作業時間が延び、時間単価による請求額も増加する点に注意が必要です。
これらのケースでは、相見積もりを取る際にそれぞれの加算料金の内訳を詳しく尋ねることが、高額請求を避けるためのポイントです。次節では、自分で交換する方法と所要時間についてご紹介します。
DIY前に確認したい4つの項目
自分で鍵を交換する前に確認しておくことがあります。最初に自分で鍵を交換する前に確認しておくべきことを解説します。
交換対象の鍵が自分で取り扱い可能か確認する
まずは、今使っている鍵がDIY交換対応品かどうかを調べましょう。古い型番や特殊仕様の鍵は、工具を使ってもうまく外れなかったり、新しいシリンダーが合わなかったりすることがあります。
鍵本体やシリンダーに刻印された型番をメモし、メーカーの公式サイトや取扱説明書で「交換可能モデル」として案内されているかを必ず確認してください。対応可否が不明な場合は、購入前に販売店やメーカーサポートに問い合わせると安心です。
シリンダーの互換性とサイズをチェックする
次に、新しいシリンダーが既存の穴径や固定ネジ位置にフィットするかを調べます。互換性情報は製品パッケージやメーカーWebサイトに掲載されていることが多いため、現在のシリンダーの外径と奥行き、取り付けネジの位置を定規で測り、製品スペックと照らし合わせて適合を確認しましょう。
ここを間違えると、取り付け後に隙間ができたり、逆に収まらなかったりしてトラブルの原因になります。
ドアの状態や枠に不具合がないか確認する
シリンダーだけでなく、ドア本体や枠の歪み・ひび割れ・腐食などもチェックが必要です。ネジ穴が広がっていたり、ドアが反っていると、新しい鍵をしっかり固定できずに動作不良を招く恐れがあります。
ドアの表裏を光に透かして隙間を確認したり、枠とのすき間を定規で測ったりすると、微妙なズレも見つけやすくなります。必要であれば軽微な補修を行ってから交換作業に取りかかりましょう。
必要工具や交換手順を事前に揃える
ドライバーや六角レンチなど、交換に必要な工具はあらかじめ手元に揃えておき、作業の流れを頭に入れておくことが大切です。多くの製品には手順書が付属していますので、写真や動画を確認しながら「どのビスを何ミリ緩めるか」「部品はどの順番で外すか」をシミュレーションしておくとスムーズに進みます。
工具が不足したり手順を誤ったりすると、作業時間が余計にかかるだけでなく、ドアや鍵を傷つけるリスクも高まります。
自分で交換する方法と所要時間
鍵交換を自分で行う前には、安全性や機器の適合性、さらに必要な工具や技術レベルをしっかり把握しておくことが大切です。ここでは、鍵を自分で交換する方法や鍵の互換性の見分け方などを解説します。
交換可能な鍵の見分け方
交換できる鍵かどうかは、シリンダーの形状や取り付け用の固定ネジ位置、鍵穴の角度などを確認することで判別できます。まずは現在のシリンダーに刻印されている型番を控え、それに対応した互換製品を取り扱うサイトや販売店で適合情報を調べましょう。
たとえば「MIWA」「GOAL」といった国内主要メーカーであれば、型番ごとに互換性のあるシリンダー一覧が公式サイトに掲載されています。
鍵交換に必要なもの
鍵交換に必要なものは主に以下の3つです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 交換用のシリンダー
ドライバーはホームセンターやネットショッピング、100円ショップなどでも購入できます。
事前準備
既存のシリンダーと全く同じ型番・メーカーのものに交換する場合は必要ありませんが、違う型番のものに交換する場合、部品のサイズを計測する必要があります。サイズを間違えると取り付けられない場合があるので、正確に測ってから購入しましょう。
計測する箇所は以下の5箇所です。
- フロントプレート(ドアの側面についている金属プレート)の縦の長さ
- フロントプレートの横の長さ
- ドアの厚さ
- ビスピッチ(フロントプレートを固定している上のビスから下のビスまでの長さ)
- バックセット(シリンダーの中心からドアの端までの長さ)
交換手順
交換する手順は以下の通りです。なお作業を行う際は閉め出しを防ぐため、必ずドアを開けた状態で行いましょう。
扉内側のハンドル・サムターンを取り外す
まずは扉の内側にあるサムターン(つまみ)やハンドルを外します。サムターンの根元にある小さなビスをプラスドライバーでゆるめ、ハンドルごとそっと引き抜いてください。取り外したビスとパーツは紛失しないよう、トレイなどにまとめて保管しておきます。
シリンダー(鍵穴)の固定ネジを外す
扉の横から覗くと、シリンダーを固定している長めのネジ(取付ネジ)が見えます。これをプラスドライバーでゆるめて外してください。このネジを外すことで、シリンダー本体は扉から自由に引き抜けるようになります。
古いシリンダーを慎重に引き抜く
固定ネジを外したら、ドアの外側から古いシリンダーをまっすぐ引き抜きます。引き抜く際には、シリンダー下部のツマミやキー差込口を軽く押しながら抜くとスムーズです。無理に引っ張ると内部機構を痛める恐れがあるため、引っかかる場合はビス穴周辺を再度確認してください。
新しいシリンダーを向きを合わせて差し込む
購入済みの互換シリンダーを用意し、ドア外側から差し込みます。このとき、キーの挿入口が水平になるよう向き(向かい合う上下)を確認し、ゆっくり押し込んでください。シリンダーのツメが枠内にはまる「カチッ」という感触が目安です。
固定ネジでしっかり固定する
シリンダーが正しい位置に入ったら、扉内側から元の長ネジを差し込み、プラスドライバーでしっかり締めます。ネジが緩いと後でガタつきの原因となるので、「手で回せない」程度に十分に締め付けましょう。
サムターン・ハンドルを元に戻す
取り外したサムターンやハンドルを元の位置に戻し、ビスで固定します。サムターンは根元まで奥まで押し込み、ハンドルは扉に対して水平になるよう揃えておくと、後の操作がスムーズになります。
動作確認と仕上げ清掃
最後に、新しいシリンダーにキーを差し込んで解錠・施錠を数回繰り返し、動作がスムーズかどうかを必ずチェックします。問題なければ、周辺に舞った金属片や工具のカスを拭き取り、作業完了です。
所要時間の目安
一般的なシリンダー交換ならば初めての場合で約30分から1時間程度、慣れている方なら20分ほどで完了することが多いです。ただし、ハンドル形状が複雑なドアや内装パネルを外す必要があるタイプでは1時間半以上かかる場合もあります。
作業中は焦らず、手順ごとに動作確認を入れることで、結果的に短時間で正確に交換できるでしょう。
DIY中のよくあるトラブルと対策
作業中にネジがなめてしまう場合は、細めのドライバービットやネジ穴補修剤を使って再固定しましょう。シリンダーが途中で抜けなくなったときは、無理に引っ張らずに固定ネジを逆向きに緩め直すのがポイントです。
また、穴の微調整が必要な場合は紙ヤスリなどでわずかに広げるとスムーズに収まります。いずれも工具の扱いに自信がなければ、無理をせず業者に相談することをおすすめします。
自分で鍵交換する際のリスク
DIYでの鍵交換は費用を抑えられ、自分の好きなタイミングで交換できる一方、リスクがあることも認識しておきましょう。
失敗する可能性がある
DIYに慣れていない方は失敗する可能性が高まります。細かい部品を紛失してしまったり、上手くいかず強引に取り付け・取り外しをしてしまうと、ドアが壊れてしまうことがあります。ビスの締め具合も緩いと上手く施錠できない場合があります。
また、動作確認をする際に、ドアを閉めた状態で確認してしまい、実は交換が上手くいっておらず閉め出されてしまう可能性も考えられるため、細心の注意を払って作業を行う必要があります。
結果的にDIYで鍵交換をしようとしたが失敗して、鍵屋に交換を依頼するとなると二重で費用がかかります。少しでも交換作業に不安がある場合は、無理せず鍵屋に頼む方が得策です。
余計な費用がかかることも
新しいシリンダーを購入する際に、きちんと下調べをせずに防犯性の低いシリンダーを購入してしまったり、サイズを測り間違えて規格に合わないシリンダーを購入してしまうと、全て無駄な出費となってしまいます。
特にシリンダーは一度購入すると、合鍵を作られるリスクがあるため返品や交換ができません。部品代が無駄にならないためにも、事前にしっかりと下調べをして規格に合う正しいシリンダーを購入することが大切です。
鍵交換を鍵屋に依頼するメリット
鍵交換は、安全性や確実性を求めるならプロの鍵屋に依頼することが最もおすすめです。ここでは、鍵屋に鍵交換を依頼するメリットについて解説します。
失敗する心配がない
鍵交換は一見簡単に思えますが、実際には細かい技術や知識が必要です。鍵交換の手順や取り付け方を間違えるとドアが正常に閉まらない、鍵が回らないなどの問題が発生する可能性があります。
しかし、鍵屋はたしかな技術とこれまでの豊富な経験・知識があるため、そういった失敗は起こりません。また、様々なメーカーやタイプの鍵に対応しているため、自身の要望を伝えたうえで最適な鍵を提案してくれます。
交換作業であれば、見積もり提示から施工完了まで約1時間程度で完了しますし、防犯情報のアドバイスをくれることもあります。
さらに、鍵屋が提供するアフターサービスによって、将来的なトラブルにも対応が可能ですので、やはり鍵屋に依頼する方が安心感があると言えます。
事前準備の手間が省ける
鍵交換にはドライバーと規格に合う適切な部品が必要です。既存の鍵と違う型番に交換する場合、部品のサイズを測る手間がかかり、交換作業よりも事前準備に多くの時間と労力をとられることがあります。
そういった点を考慮すると、トータルで鍵交換に要する時間は鍵屋に依頼した方が短いかもしれません。
信頼できる業者を選ぶ5つのポイント
鍵交換費用の節約を重視する一方で、安かろう悪かろうの業者を避けるためには、以下の5つの視点で信頼性を見極めましょう。
見積書の明朗さと内訳を説明してくれるか
まずは「見積書が詳細かつ分かりやすいか」をチェックします。作業費、部品代、出張費、深夜対応料などが項目ごとに明記されていれば不当な上乗せがされにくく、後から追加請求されるリスクも低くなります。
口頭だけで「大体○○円くらい」と済ませる業者よりも、書面やメールでしっかり内訳を示してくれるところを選ぶと安心です。
許認可や資格を保有しているか
鍵交換は防犯設備士などの資格や自治体への登録を必要とする場合があります。業者が「防犯設備士在籍」「○○市登録業者」などの許認可を取得しているかをウェブサイトやパンフレットで確認しましょう。
きちんと公的資格を持つ業者は、技術基準や法令順守の教育を受けているため、安心して任せられます。
口コミ・評判を確認する
実際に利用した人の声ほど、有益な情報はありません。Googleレビューや地域の掲示板、SNSで「業者名+鍵交換+評判」を検索し、作業のスピード、対応の丁寧さ、アフターケアの実態などを調べましょう。
特定の業者に批判が集中していないか、費用トラブルの報告がないかを重点的に見ると、依頼前のミスマッチを減らせます。
保証期間・アフターサービスを確認する
鍵交換後に不具合が起こることもあります。鍵本体や施工に対して何年間の保証を付けているか、無料再訪問や無償修理の範囲はどこまでかを契約前に必ず確認しましょう。保証期間が長く、費用負担ゼロで対応してくれる業者ほど、品質に自信がある証拠です。
実績・施工事例を確認する
公式サイトや資料で過去の施工事例を紹介しているかをチェックします。ホテルやマンションなど多数の実績がある業者は、幅広い鍵種やドア素材への対応ノウハウを蓄積しています。
写真付きのビフォーアフターが掲載されていれば、交換後の見た目や仕上がりイメージを把握しやすく安心感が増します。
鍵交換でのよくある質問
自分で交換できない鍵は?
一般的なシリンダー錠はDIY交換が可能ですが、箱錠(ケースロック)やドア本体に埋め込まれたタイプの鍵は専門工具や高度な技術が必要です。箱錠は扉内部の錠前機構全体を交換するため、ネジの位置やプレートの取り外しが複雑で、作業を誤ると扉自体を傷める恐れがあります。
また、電子錠やスマートロックでは配線やバッテリー設置、制御ユニットの設定が伴うため、電気工事士資格がない方は自力での交換を避け、専門業者へ依頼することをおすすめします。
キャンセル料や追加料金はかかる?
業者によっては、見積もり後のキャンセルや作業当日の急な日程変更にキャンセル料を設定している場合があります。作業日前日までの連絡であれば無料、作業当日や無断キャンセルには出張費の100%相当が発生することがあります。
また、鍵交換後に追加で修理や調整が必要になった場合、保証範囲を超える作業は別途費用が掛かります。見積書に「キャンセルポリシー」「追加作業の単価」が明記されているか必ず確認しましょう。
見積もり取得の具体的な手順は?
まずは問い合わせ窓口に連絡します。電話やウェブフォーム、LINEなどから、自宅の住所と鍵の種類、交換希望時期を伝えましょう。現地訪問前に概算金額を提示してもらい、可能であれば写真や型番をLINEで送るとスムーズです。
訪問見積もりでは、実際にドアと鍵をチェックしたうえで詳細な内訳を記載した書面を受け取ります。見積書には作業費、部品代、出張費、追加オプション料がすべて明記されているかを確認し、納得したうえで正式依頼しましょう。
交換に立ち会いは必要?
鍵交換作業はお客様の私有空間で行われるため、基本的に立ち会いが必須です。業者がドアを開閉する際には、立ち会いを通じて動作確認や鍵の取り扱い説明を受けられる利点もあります。
また、作業後に鍵の回転やロック機構の動作不良がないか、その場でチェックし、万一問題があればすぐ対応してもらえるため安心です。代理人が立ち会う場合も事前に連絡しておくと手続きがスムーズになります。
保証やアフターサービスは?
交換後の不具合に備えて、保証期間やアフターサービス内容を必ず確認しましょう。多くの業者は鍵シリンダー本体に1年から3年の製品保証を付けており、施工については半年から1年程度の作業保証を提供しています。
保証範囲内であれば無償で再訪問・修理してくれますが、経年劣化や故意の破損は対象外となることが一般的です。保証書やサービスマニュアルに「無償対応条件」「無料再訪問期間」が明記されているかを契約前にチェックしてください。
鍵交換は無理せず鍵業者への依頼を検討しよう
玄関ドアの鍵交換はDIYで行えば費用を抑えることができますが、正確な作業を求められるため当然失敗するリスクもあります。
DIYに自信のある方は問題ないと思いますが、自信のない方はプロの鍵業者に依頼するのがおすすめです。経験豊富なスタッフが対応するので、安心して任せることができます。
鍵交換業者をお探しなら鍵屋の鍵猿がおすすめです。年中無休で対応してくれて、北海道から沖縄までほとんどのエリアに対応しています。緊急時でもクレジットカード決済が可能なのも嬉しいですよね。
実績も豊富で年間10万件の問合せがあり、有名企業や官公庁との取引もあるので安心できますね。今なら1,000円割引キャンペーン実施中なので、費用を抑えたい方にもおすすめです。
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