ドアノブの鍵が開かない原因と対処法を解説!自分でできる開け方と注意点も紹介!
ドアノブの鍵が突然開かなくなると、日常生活に大きな支障が生じます。例えば、外出しようとしたときに玄関ドアが開かず焦ってしまったり、トイレや浴室で内側から閉じ込められてしまうといった不安な状況も起こり得ます。こうした「ドアノブの鍵が開かない」トラブルは決して珍しくなく、鍵穴に鍵が刺さらない、鍵が回らない、鍵が空回りする、寒さで鍵穴が凍結する、鍵が途中で折れてしまったなど、さまざまなパターンがあります。
突然鍵が開かなくなると驚いてしまいますが、あわてずに原因を見極めて正しく対処すれば、壊さずに解決できるケースも多いです。本記事では、ドアノブの鍵が開かなくなる主な原因と、自分でできる対処法をわかりやすく解説します。また、やってはいけないNG行動や、プロの鍵業者に依頼すべきタイミング・費用相場についても紹介します。いざという時に冷静に対処できるよう、ぜひ参考にしてください。
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この記事でわかること
- ドアノブの鍵が開かない主な原因と仕組み
- 自分でできる安全な開け方
- やってはいけないNG行動と注意点
- 鍵屋に依頼すべきタイミングと費用相場
目次
ドアノブの鍵が開かない主な原因

ドアノブの鍵が開かなくなる背景には、長年の使用や環境要因による部品劣化・不具合など様々な原因が考えられます。ここでは、代表的な原因をいくつか確認してみましょう。
鍵穴に異物が詰まっている
鍵穴(シリンダー)の中に異物が入っていると、鍵が最後まで刺さらなかったり回らなかったりします。屋外の玄関鍵穴は常に露出しているため、風で運ばれたホコリやゴミが内部に蓄積しやすく、動きを妨げることがあります。小さなお子様がいるご家庭では、おもちゃや紙片など異物を鍵穴に差し込んでしまう事故も少なくありません。
また、以前鍵が折れてしまった際に折れた鍵の先端が中に残っていると、新しい鍵を挿入できず開かなくなります。鍵穴内部に異物が詰まっている場合は、専門業者でなくても掃除機で吸い出す、細いピンセットで取り除くといった方法で解決できることがあります。ただし無理に詰まった異物を奥へ押し込んでしまうと状況が悪化するため注意が必要です。
錆びや汚れの蓄積
長期間使用されたドアノブや鍵穴内部には、湿気やホコリの影響で金属部品に錆が発生したり汚れが溜まったりします。特に玄関や浴室など湿度の高い場所では、ノブ内部の回転軸やラッチ機構が錆びついて動きが固着しやすくなります。また、鍵穴内部に細かなホコリや繊維が詰まると金属同士の摩擦が大きくなり、鍵の動きが鈍くなる原因となります。
潤滑油を差しても汚れが酷いと効果が出にくく、自分での応急処置が難しくなることもあります。普段から定期的に鍵穴を清掃し、鍵穴専用の潤滑剤を注すなどメンテナンスをしていないと、こうした錆び・汚れによる不具合が起こりやすくなります。
鍵穴が凍結している
寒冷地や冬場では、鍵穴の内部が凍結して鍵が回らなくなることがあります。夜間の冷え込みや雪によって鍵穴内部に入り込んだ水分が氷結すると、内部部品が動かせず鍵が全く回らない状態になります。鍵穴が凍結している場合、鍵を奥まで挿せても回せない、あるいは鍵自体が途中までしか入らないこともあります。無理に回そうとすると鍵が折れる恐れもあるため要注意です。
凍結が原因の場合は、後述する解決策のように鍵穴を温めて解氷する必要があります(※熱湯の使用は再凍結時に内部で氷が膨張し故障を招く恐れがあるため厳禁です)。冬場によくあるトラブルなので、寒い地域にお住まいの場合は鍵穴の防寒対策(市販の鍵穴凍結防止スプレーを使用する等)を事前に行っておくと良いでしょう。
鍵や鍵穴の摩耗・変形
長年使っているうちに鍵そのものが摩耗したり曲がって変形してしまい、鍵穴内部で正常に噛み合わなくなるケースもあります。金属製の鍵は抜き差しや回転を繰り返すうちに、目に見えなくても先端部分がすり減っていたり微妙にねじれていることがあります。特定の鍵だけ開かりが悪い場合は鍵側の摩耗が原因の可能性が高く、スペアキーで試すとスムーズに開くこともあります。
一方、鍵ではなく鍵穴内部(シリンダー側)が摩耗している場合もありえます。シリンダー内部のピンや部品が経年劣化で削れていると、新品の鍵でも回りづらくなることがあります。鍵と鍵穴のどちらが原因か見極めるには、他の鍵やスペアキーを試したり、新しく合鍵を作って試す方法が有効です。鍵やシリンダーの摩耗・変形が原因の場合、鍵穴の交換や新しい鍵の作成で対処する必要があります。
ラッチの故障・引っかかり
ドアノブの内部にはラッチ(かんぬき状の金属部品)が組み込まれており、ノブを回すとこのラッチが引っ込んで扉が開く仕組みになっています。しかし長年の使用でラッチの突起部分(斜面)が摩耗したり、内部のバネが劣化して弱くなると、ノブを回してもラッチが十分に引っ込まず途中で止まってしまうことがあります。その結果、ラッチがドア枠の穴に引っかかったまま固着し、ノブをいくら回してもドアが開かない状態になります。
このような場合に無理やり力任せでノブを回すと、ラッチ本体やドア枠を傷つけてさらに状況を悪化させる危険があります。ラッチ部品の不具合が疑われるときは、早めにラッチ部分の交換や専門業者による点検を検討したほうが良いでしょう。ラッチ故障の兆候としては、ノブが軽く空回りする感じがある、ノブにガタつきがある、内部から金属の擦れる異音がする等が挙げられます。
内部部品の破損・劣化
ドアノブの内部にはラッチ以外にも複数の小さな部品(スプリング、カム、ワッシャー等)が組み合わさっており、これらが正常に連動することで鍵の開閉動作が行われています。長年の使用でこれら内部部品が摩耗・劣化すると、ノブを回してもうまく力が伝わらず空回りしたり、途中でひっかかって回せなくなることがあります。例えばノブ内部のスプリングが折れたり外れたりすると、ラッチを押し戻す力が働かず正常に解錠できなくなります。
また、プラスチック製のパーツ(ワッシャーやスペーサーなど)を使っているタイプでは、経年でひび割れや破損が生じ、その破片が内部に挟まって動作不良を起こすケースもあります。内部部品の故障は外から見えにくいため、ノブ操作時に異音や引っかかりを感じたら早めに分解点検してみることが肝心です。内部部品の一部交換で直る場合もありますが、部品が単体で市販されていないことも多く、その際はドアノブ全体の交換が必要になります。
ドア本体や枠の歪み・建付け不良
鍵そのものやノブに問題がなくても、ドアやドア枠のズレが原因で開かなくなるケースがあります。建物の経年変化や地震などの振動により、扉や枠の位置がわずかに歪んで建付け不良が起こることがあります。扉が下がってしまったり蝶番のゆるみでドアの水平が狂うと、ラッチボルトがドア枠側の受け穴とうまく噛み合わず引っかかってしまい、鍵を開けてもドアが開かない原因となります。
扉自体が反ったり曲がった場合も同様で、鍵やノブ自体は正常でも物理的な干渉で開閉が妨げられてしまいます。こうした建付けの問題は、蝶番のネジを締め直したりドア枠の調整で改善できる場合もありますが、歪みが大きい時は専門のリフォーム業者などによる工事が必要になることもあります。ドアを開け閉めする際にこすれる感じがある、玄関ドアの施錠が急に固くなった等の症状がある場合は、建付け不良を疑ってみると良いでしょう。
取り付け部(ネジ)の緩み
意外な原因として、ドアノブやラッチを固定しているネジの緩みも挙げられます。ドアノブを留めるビスや蝶番のネジがゆるむと、ノブ内部の機構が正しい位置に保持されなくなり、ノブを回しても空転してカム(連動部品)が噛み合わなくなってしまいます。初期の段階では「ノブがグラグラする」「ガタつく」といった症状だけですが、そのまま使い続けると連動部分に余計な負荷がかかり、最終的には完全に開閉不能に陥ることもあります。
日頃からプラスドライバーでドアノブ周辺のビスを点検し、緩んでいる箇所があれば締め直すだけでもトラブル予防になります。特に新品同様の鍵で急に回らなくなった場合や、ノブ自体がグラついている場合は、このネジ緩みが原因である可能性も考えてみましょう。
自分でできる!ドアノブの鍵が開かないときの対処法

ドアノブの鍵が開かない場合でも、状況によっては専門業者を呼ばずに自分で試せる対処法がいくつかあります。軽度の不具合であれば手元にある道具や市販のグッズで解決できることもありますので、以下に代表的な方法を紹介します。ただし、無理な作業は状況を悪化させる恐れもあるため、効果がないと感じたら無理せず次の方法に切り替えましょう。
鍵穴の掃除と潤滑剤の使用
まず基本となるのが、鍵穴内部の清掃と適切な潤滑剤の使用です。鍵穴にホコリや汚れが溜まって滑りが悪くなっている場合、掃除機を当ててゴミを吸い出したりエアダスターで吹き飛ばすだけでも状態が改善することがあります。その上で鍵穴専用の潤滑スプレー(シリコン系やテフロン系のもの)を使用しましょう。鍵穴用スプレーを鍵穴やラッチ部分に数回吹き付け、数分待って浸透させた後にドアノブを何度か回してみます。潤滑剤が行き渡ると、錆び付きや軽い汚れによる固着ならば徐々に回復してくるはずです。
このとき鍵も併せて一度拭き掃除し、鍵山に付着した汚れを落としてから挿し込みましょう。なお、潤滑剤は必ず鍵穴専用のものを使ってください。身近によくある食用油やクレ556などは鍵穴には逆効果で、油分が埃を固めて故障を招く恐れがあります。鍵穴専用スプレーがない場合は、鉛筆の芯の粉(黒鉛=グラファイト)を鍵に塗って差し込む方法も一時的な応急措置として有効です。
掃除・潤滑を行った後、鍵をゆっくりまっすぐ奥まで差し込み、軽く押し引きしながら丁寧に回してみてください。ガチャガチャと強引に回すのではなく、鍵とシリンダーの噛み合わせが合う位置を探るように細かく動かすのがコツです。それでも回らない場合は別の原因も考えられるため、次の方法を試しましょう。
凍結した鍵穴を温めて解氷する
冬場に鍵穴が凍結して動かない場合は、鍵穴や鍵そのものを温めて氷を溶かす対処を行います。まず鍵穴に直接触れて手で温めたり、市販の使い捨てカイロを当ててみましょう。鍵穴用の解氷スプレー(凍結防止剤)を吹き付けるのも効果的です。鍵をお持ちの場合は、ライターやドライヤーで鍵そのものを少し温めてから鍵穴に差し込むと、中の氷を溶かしやすくなります。
ただし、熱湯を鍵穴に注ぐのは厳禁です。確かに一時的に溶けますが、内部にお湯が残ると再び凍結したときに膨張してシリンダーを破損させる恐れがあります。また電子錠や精密部品がある場合はお湯で故障する危険もあります。基本は緩やかに温めることを心がけ、それでも解決しないときは無理せず業者に依頼しましょう。寒冷地では日頃から鍵穴に潤滑剤や凍結防止スプレーを塗布し、前日夜に水が入り込んでいないか確認するなど予防策も大切です。
カードや薄いプラスチック片を隙間に差し込んで開ける方法
鍵を使っても開かない場合でも、ノブの構造によってはドアと枠の隙間からラッチを直接動かして開けることができます。これはドアノブのラッチ部分に斜めの面が付いているタイプ(主に内側ボタン式の簡易錠など)で有効な方法です。やり方は、使い古したクレジットカードや下敷きなどの薄くてしなやかなプラスチック片を用意し、ドアとドア枠の隙間に差し込みます。カードを奥に滑り込ませていき、ラッチボルトの斜めになっている先端部分(扉を固定する突起)に当てて押し込むようにします。カードを上下に少し揺らしながらタイミングよくノブを回すと、ラッチが引っ込み扉が開くことがあります。
この方法は、ラッチが軽く錆びて固着している程度なら効果的ですが、深刻な故障には通用しません。また、カードが折れてしまったりドア枠に傷が付くリスクもあるため、カードの先端にテープを貼るなどして補強しておくと安心です。近年の防犯性の高い玄関錠ではカードでの開錠は難しいですが、トイレや部屋の簡易ロックで閉じ込められた場合などに試してみる価値はあります。
針金やハンガーを使ってラッチを引っ込める方法
カードが入らない構造や、カードでは届かない位置にラッチがある場合は、針金を使って直接ラッチを動かす方法もあります。やり方は、ヘアピンやワイヤーハンガーなど家庭にある細めの金属線をまっすぐ伸ばし、先端を少し曲げてフック状に加工します。それをドア枠と扉の隙間から差し込み、ラッチの突起部に引っかけて手前に引いたり押し込んだりしてラッチを動かします。
この方法であれば、カードでは届かない奥まった位置にあるラッチでも直接操作することが可能です。トイレなどについている「非常用解錠装置」(小さな穴に細棒を差し込んで開けるタイプ)の原理と似ており、工具がなくても身近なもので応用できます。ただし金属製の針金は強度がある分、無理に力を入れるとラッチケースやドア自体を傷める危険もあります。
作業するときは、決して焦らずゆっくり少しずつ力を加え、ラッチが動く感触を探りましょう。また、針金を曲げる際に手をケガしないよう十分注意してください。うまくラッチを動かせればノブが回らなくても扉を開けられますが、こちらも効かない場合は無理をせず他の手段に切り替えます。
室内ドアの非常解錠機能を試す
浴室やトイレなど室内側からだけボタンで施錠するボタン錠付きのドアノブの場合、扉の外側に「非常解錠用」の穴や溝が設けられていることがあります。まずドアノブの外側(廊下側)中央をよく観察し、小さな丸穴やマイナス溝があれば非常解錠装置です。丸穴タイプなら細長いマイナスドライバーやヘアピンを奥まで真っ直ぐ差し込み、ラッチや解錠ピンを押すことでロックを解除できます。溝タイプの場合はコインやマイナスドライバーで溝を回すと解錠できる仕組みです。
ボタン式ドアノブでは、不注意でインロック(部屋の中に鍵を置いたままボタンを押して出てしまい鍵を閉じてしまう)になるケースが多いですが、この非常解錠穴を使えば鍵が無くても開けられることがあります。ただし機種によって操作方法が異なるため、焦らずゆっくりと穴の中で手応えを探ってください。非常解錠装置が付いていない場合や、それでも開かない場合は、次のような方法も検討します。
ドアノブを取り外して内部から開錠する
工具が使える状況であれば、ドアノブ自体を取り外してしまう方法もあります。室内側からドアノブのネジにアクセスできるなら、プラスドライバーでノブを固定しているビスを外し、ノブ一式を扉から引き抜いてみましょう。ノブが外せれば内部のラッチ機構が露出するので、ペンチやマイナスドライバーでラッチを直接動かしてドアを開けることができます。玄関ドアの場合は室内側からでないとノブを外すのは難しいですが、トイレなど内側にいれば比較的簡単に外せるでしょう。
ノブごと交換する前提であれば、壊れても良い覚悟でノブを引っこ抜いたり外側ノブを工具でこじ開ける荒療治も最終手段としてはあります。ただし無理に分解するとドアや錠前自体にダメージを与えかねませんし、外した後に元に戻せなくなる恐れもあります。あくまで慎重に作業し、難しいと感じたら途中でも業者を呼ぶ決断も大切です。なお、ドアノブを自分で交換すること自体は可能ですが、交換するノブの適合サイズの測定や工具の準備、そして慎重な取り付け作業が必要です。自信がない場合は、交換作業から業者に任せた方が安全でしょう。
折れた鍵を取り出す方法
鍵を無理に回そうとして途中で折れて鍵穴に残ってしまった場合の対処法です。まず折れた鍵が少しでも飛び出しているなら、ラジオペンチやピンセットで慎重につまんで引き抜いてみます。金属部分が見えないほど奥で折れてしまった場合は、細い糸鋸刃(糸のこ刃)や極細のマイナスドライバーを鍵穴に差し込み、折れた鍵の歯(ギザギザ部分)に引っ掛けて少しずつ引き出す方法があります。または、残った鍵の先端と折れた鍵片を瞬間接着剤でくっつけて抜く手もあります。
折れた断面に瞬間接着剤を少量付け、鍵穴に差し込んで折れた部分と接触させてしばらく待ち、くっついたらゆっくり引き抜くという方法ですが、成功率は高くなくリスクもあります。接着剤が鍵穴内部に流れるとシリンダーを破損させてしまうためおすすめはできません。家庭でできる折れ鍵の取り出しは限界があり、途中で引っかかって抜けなくなるケースも少なくありません。
鍵が折れてしまった場合、可能であればシリンダーごと取り外して裏側から押し出す方法が確実ですが、専門知識が必要になります。折れた鍵の対処は難易度が高いため、少しでも難しいと感じたら早めに鍵業者に救援を依頼することを検討してください。
ドアノブの鍵が開かないときにやってはいけないこと

ドアノブの鍵が開かないときは焦ってしまいがちですが、誤った対応をすると状況が悪化したり、ドアや鍵自体を破損してしまうおそれがあります。特に力任せの行動や自己流の解錠は、内部構造を壊して修理不能にするリスクが高いため注意が必要です。ここでは、やってはいけない代表的な行為を解説します。無理に開けようとせず、安全に対応するための心構えとして確認しておきましょう。
鍵穴を壊したり無理にこじ開けたりしない
鍵が回らない、刺さらないといったときに、ドライバーやペンチを使って無理にこじ開けるのは絶対に避けましょう。鍵穴やラッチは精密な構造になっており、少しでも力を誤ると内部のピンやバネを破損してしまいます。一度壊れてしまうと修理より交換が必要になることが多く、結果的に高額な費用がかかることになります。
特にシリンダー内部をドライバーでこじると、金属片が内部で噛み込み、鍵が完全に動かなくなることもあります。焦って力ずくで開けようとせず、まずは潤滑剤の使用や異物確認など、穏やかな手段から試しましょう。それでも開かない場合は、迷わず専門の鍵業者に依頼することが賢明です。
ピッキングやバンピングを自分で試さない
動画やSNSで紹介されている「ピッキング」「バンピング」といった解錠方法を真似するのは大変危険です。これらは高度な専門技術を必要とし、知識のない状態で行うと鍵穴内部のピンやスプリングを傷つけ、鍵が二度と回らなくなることもあります。さらに、ピッキングツールの所持は法律上グレーゾーンであり、不正開錠防止法に抵触する可能性もあります。
家庭で使う鍵は防犯性が高く、素人のピッキングで開けるのはほぼ不可能です。もしどうしても開ける必要がある場合は、無理に自己流で試さず、正規の鍵開け資格を持つ業者に相談してください。ピッキングやバンピングを試すより、安全かつ確実に開けてもらうことを優先すべきです。
ドアノブやラッチを力任せに動かさない
鍵が開かないときに、ノブやレバーを何度も強く回す・引っ張る行為は絶対にNGです。ラッチ機構や内部の連結部品は小さな金属パーツで構成されており、過度な力を加えると曲がったり折れたりする危険があります。特に経年劣化しているドアノブでは、軽く力を入れただけでも破損することがあり、その場合は扉を破壊しない限り開けられなくなることもあります。
ドアノブやラッチに引っかかりを感じた場合は、まず扉の歪みやネジの緩みを確認し、潤滑剤を差すなど軽い処置を試すに留めてください。繰り返し強い力で回したり叩いたりするのは、故障を悪化させるだけでなく、最悪の場合ラッチが折れて内部でロックされる原因にもなります。
ドアやガラスを破壊して開けようとしない
「中に人がいる」「すぐに開けたい」と焦るあまり、ドアやガラスを壊して開けようとする人もいますが、これは非常に危険です。破片でケガをしたり、ドア枠や建具全体を損傷させると修理費が高額になる恐れがあります。賃貸住宅の場合、許可なく破損させると原状回復費用を全額請求されることもあります。
特に玄関ドアは防犯構造が強固なため、素人が叩いてもまず開きませんし、無理に壊そうとすればフレームごと変形させてしまいます。どうしても急を要する場合でも、まずは管理会社・大家・警察・鍵業者などに連絡し、正しい手順で対応することが大切です。破壊は最終手段であり、専門家が安全を確保した上でのみ実施すべき行為です。
何度も操作を繰り返して無理に開けようとしない
鍵が回らないときに、何度も差し込み・抜き差し・回転を繰り返すのも避けましょう。鍵穴内部には精密なピンが並んでおり、連続操作によって摩耗や変形が進み、症状が悪化することがあります。また、繰り返し鍵を動かすうちに摩擦熱や静電気で微細な金属粉が生じ、それが内部で噛み込みを起こす場合もあります。
特に潤滑剤を使用していない状態で何度も試すと、ピンやスプリングが焼き付き、完全に固着してしまう危険があります。もし鍵が一度でも軽く動いた場合は、その時点で作業を止め、原因を冷静に見直してください。「もう少しで開くかも」と思って繰り返すほど、破損のリスクは高まります。動かない鍵は、一度止めて点検する勇気が必要です。
鍵屋に依頼するべきタイミングと費用相場

自分でできる対処法を試しても開かない場合や、状況によっては初めから専門の鍵業者に任せた方が安全・確実なケースがあります。ここでは、鍵屋さんを呼ぶべき判断の目安と、依頼した場合のおおよその費用相場について解説します。
鍵屋に依頼すべきケース
以下のような場合は、無理をせず鍵の専門業者に依頼することを検討しましょう。
自力での対処に自信がない場合
工具の扱いに慣れておらず、失敗するとドアや鍵を壊してしまいそうなときは、最初からプロに任せた方が安心です。特に賃貸住宅で原状回復義務がある場合、下手にいじってドアに傷を付けると後々高額な修繕費を負担するリスクがあります。
自信がないまま無理に作業を続けて部品を破損させてしまうと、結局プロに頼んだときの修理費用が余計にかかってしまうことも少なくありません。
錆び付きや破損が酷い場合
湿気の多い玄関扉で内部が重度に錆び付いている、ノブやラッチが完全に壊れているなど、明らかに簡易対処では直らない状態では業者に任せるのが賢明です。固着した部品は素人の手では外せないことも多く、無理にこじるとボルトが折れるケースもあります。
プロなら専用のサビ除去剤や工具を使ってドアを傷めず安全に外すことができ、その後の部品交換までスムーズに対応してくれます。部品の在庫も持っているので、特殊な古いドアノブでも適切に対処してもらえるでしょう。
緊急性が高い場合
小さなお子さんや高齢の家族が中に閉じ込められている、火災や地震など緊急事態が発生しているといった場合は、一刻も早くドアを開ける必要があります。焦る状況では落ち着いて道具を使う余裕もありませんし、素人判断で時間を浪費すると危険が増すばかりです。
24時間対応の出張鍵開けサービスや救急対応の業者にすぐ連絡し、迅速かつ確実な対応で安全を確保することを最優先にしてください。深夜でも対応してくれる鍵屋もいますので、「人命・安全第一」でプロの力を借りましょう。
鍵屋に依頼した場合の費用相場
実際に鍵屋さんを呼ぶとなった場合、どのくらいの費用がかかるのかも気になるところです。鍵業者への料金は主に「出張・基本作業料」+「部品代(交換が必要な場合)」で構成されます。一般的な出張基本料金は約5,000~10,000円程度が相場で、深夜・早朝や土日祝の対応には3,000~5,000円ほどの追加料金が発生することがあります。作業内容が開錠のみで部品交換が不要なら、合計8,000~15,000円程度で収まるケースが多いようです。
一方でラッチやドアノブ自体の交換が必要な場合は、部品代・交換作業料が加わり15,000~25,000円前後を見ておくとよいでしょう。例えばラッチ単体の交換なら部品代込みで3,000~8,000円、ドアノブ丸ごとの交換なら6,000~15,000円程度が一般的な料金帯です。高級な防犯性能の高いドアノブの場合は部品代がさらに高額になるケースもあります。
なお、業者を選ぶ際は見積もり時に「出張費」「作業費」「部品代」「夜間料金」の内訳をしっかり確認し、後から不明瞭な追加請求がないかチェックすることが大切です。電話で問い合わせた際にあいまいな回答しかくれない業者や、現場を見ずに一方的に高額な見積もりを提示する業者は注意しましょう。信頼できる鍵屋は作業前に詳しい見積もりを提示し、作業後に追加料金が発生しないよう説明してくれます。料金だけでなく実績や口コミも参考にしながら、納得できる業者に依頼してください。
ドアノブの鍵が開かなくても焦らず冷静に対応しよう
ドアノブの鍵が開かなくなるトラブルは慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いて原因を探りましょう。鍵穴の汚れやちょっとした部品の不具合なら、今回ご紹介したように自分で対処できる場合も多くあります。カードやヘアピン、潤滑剤など身近なアイテムで試せる応急処置をまずは実践し、それで解決すればベストです。
一方で、無理に続けることで状況が悪化する恐れがあると判断した場合や、どうしても自分では開けられないと感じたら、早めにプロの鍵業者に相談してください。専門業者であれば短時間で安全に開錠・修理してくれますし、再発防止のアドバイスや必要に応じた部品交換にも対応してもらえます。大切なのは決してパニックにならず、冷静に対処することです。正しい方法で対応すれば、ドアノブの鍵が開かないトラブルも必ず解決できます。
もし、ドアノブのトラブルを業者に依頼しようと検討されている方は鍵屋の鍵猿がおすすめです。年中無休で対応してくれて、北海道から沖縄までほとんどのエリアに対応しています。緊急時でもクレジットカード決済が可能なのも嬉しいですよね。
実績も豊富で年間10万件の問合せがあり、有名企業や官公庁との取引もあるので安心できますね。今なら1,000円割引クーポンも配布中なので、費用を抑えたい方にもおすすめです。ドアノブのトラブルでお困りでしたら鍵屋の鍵猿に依頼してみてはいかがでしょうか。
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