鍵をなくした時はどうする?自分で鍵を開ける方法と業者に依頼するときのポイント!

鍵をなくして家に入れない…そんな緊急事態では慌ててしまいますよね。まずは落ち着いて対処しましょう。本記事では、鍵を開ける方法に関する対処法を詳しく解説します。
鍵をなくした直後にやるべきこと、自分で鍵を開けるための裏ワザと注意点、鍵の種類ごとの開けやすさの違い、そして鍵開け業者に依頼する際の相場や優良業者の選び方・悪徳業者の見分け方、防犯上の注意点などをまとめました。同じような状況でお困りの方は是非とも参考にしてみてください。
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この記事でわかること
- 鍵をなくしたときにまず行うべき対処法
- 自力で鍵を開ける方法とそのリスク
- ディスクシリンダー・ピンシリンダー・ディンプルキーの開錠難易度と特徴
- 鍵開け業者に依頼する際の料金相場と信頼できる業者の選び方
鍵をなくしたときにまずやるべきこと
鍵を紛失したことに気付いたら、最初にすべきことは落ち着いて状況を確認することです。まず今日一日の行動を振り返り、鍵を最後に使った場所や置いた可能性のある場所を思い出しましょう。その場所に問い合わせたり、駅や商業施設で落とした心当たりがあれば遺失物として届いていないか確認します。
実際に鉄道会社などの「お忘れ物センター」に届けられているケースもあるため、可能性があれば問い合わせてみましょう。それでも鍵が見つからない場合は、最寄りの警察署や交番に「遺失届」を提出します。遺失届はスマートフォンやインターネットからでも届け出可能です。紛失日時や場所、鍵の形状や色などをできるだけ詳しく伝えることで見つかる確率が上がるでしょう。
また、自宅が賃貸の場合は管理会社や大家さんにも連絡して、鍵をなくした旨を報告してください。賃貸物件では勝手に鍵交換することは避け、管理者の指示に従う必要があります。管理会社が合鍵を保管している場合もありますので、指示を仰ぎましょう。鍵が見つからず自力でどうにもならないときは、後述する鍵開け業者に依頼することも検討してください。
自力で鍵を開ける方法と注意点
どうしても今すぐ家に入らなければならない状況で、かつ自分の家である場合には、いくつか自力で鍵を開ける裏ワザに挑戦する方法があります。ただし、以下の条件に当てはまる場合に限定すべきです。
- 自分が所有する家や部屋であること
- 鍵やドアを傷つけても自己責任で対処できること
- 非常に緊急の状況であること
上記を満たす場合でも、自力開錠には高い技術や運が必要であり、無理に行うと鍵穴やドアを壊してしまい逆に修理費用が高額になるリスクがあります。以下に代表的な鍵開け方法を紹介しますが、挑戦は自己責任で、決して無理はしないでください。少しでも難しいと感じたら速やかに専門の鍵業者への依頼を検討しましょう。
ピッキング
ピッキングは、鍵穴内部の構造(ピンタンブラー)を特殊な工具で操作して回転させ、解錠する技術です。一般にはテンションレンチ(力をかける道具)とピック(ピンを押す道具)の2つを使い、鍵穴内の複数のピンを正しい高さに揃えることでシリンダーを回して開けます。刻みキー(ギザギザがある古いタイプの鍵)では有効な手法ですが、ピンの数が多い鍵や防犯性の高いディンプルキーではほぼ不可能に近い方法でもあります。
しかし、ピッキングは誰でも簡単にできるわけではありません。本来は専門の訓練を積んだプロが行う高度な技術であり、プロ用のピッキング工具は錠前技師など資格保持者しか購入・所持できない決まりがあります。ヘアピンやクリップなど身近なもので代用し、即席の工具を作って挑戦することも可能ですが、素人が簡単に成功できるものではなく、ほとんどの場合努力が無駄に終わってしまうでしょう。
実際、「誰でもできる」と思われがちなピッキングですが、正しいピンを探り当てるには指先の繊細な感覚と経験が必要で、一朝一夕には習得できません。さらに注意しなければならないのは失敗時のリスクです。誤ってピンやシリンダー内部に傷を付けてしまうと、正規の鍵でも開かなくなる不具合を起こす可能性があります。
また、ヘアピンなどで試みて工具(針金)が途中で折れて鍵穴の中に残留してしまうと、素人はもちろんプロの業者でも鍵穴から除去するのが難しくなり、余計に開錠が困難になることがあります。こうしたリスクから、ピッキングは安易に手を出すべきではない方法です。短時間で開けたい緊急時こそ、無理にピッキングを続けず鍵屋に依頼するほうが結果的に早く確実なケースも多いでしょう。
クレジットカードなど薄い板を使った開錠
鍵の種類によっては、クレジットカードや定期券のような硬めのプラスチックカードが鍵開けに使える場合があります。これはドアと枠の隙間にカードを滑り込ませ、デッドボルト(かんぬき)ではなくラッチボルトと呼ばれるバネ式の閂(かんぬき部分)を押し込んで開錠する手法です。
古典的な方法ですが、構造が単純な古いタイプの錠前であれば有効で、鍵を差し込まなくても扉を開けることができます。 具体的には、ドアノブの鍵がオートロックではなく内側から閉まってロックがかかった場合などに試せる手段です。ドアとドア枠の間に隙間がある箇所(通常、閂が噛み合っている位置)にカードを差し入れ、ドア側のボルトを押し込むようにカードを手前に引きながらドアを押すと、運が良ければロックが外れて開くことがあります。
ただしこの方法が効くのは、鍵が完全に施錠(デッドボルトが出た状態)されていないケースに限られます。サムターンを回して施錠するタイプ(いわゆる本締まり)の錠前や、防犯プレートが付いて隙間に工具を入れられないドアでは通用しません。
また、マンションの玄関ドアなど多くはカードが差し込めないよう頑丈にできています。 注意点として、カードを無理に差し込む際にカード自体が折れたり破損したりする恐れがあります。使わなくなった固めのプラスチックカードを使い、本命のクレジットカードは使わないほうが賢明です。
また、ドア枠を傷つけてしまう可能性もあるため、何度かやってみて開かない場合はこの方法は諦めましょう。カード以外にも、ドアノブに小さな穴が開いているタイプの内鍵(洗面所や部屋の簡易錠)であれば、対応する六角レンチを差し込んで回すことで開けられる場合があります。ただし穴のサイズに合った工具が必要なので、合わない工具で無理に回そうとしないようにしてください。
針金を使ったカム送り開錠
針金や細長い金属棒を使って解錠する方法として「カム送り」と呼ばれる手法もあります。カム送りとは、鍵穴そのものではなく錠前(錠ケース)の内部機構を直接操作して開ける方法です。具体的には、ドアの鍵穴を囲む「シリンダーリング」(錠前を固定・装飾する部品)を引っ張ったりずらしたりして、通常は露出しない錠ケースの一部をむき出しにし、そこに隙間ができたらL字型に曲げた針金などを差し込んで内部のカム(鍵を回したときに動く突起部分)を直接動かすことで開錠を試みます。
この方法は、理論上は鍵穴を介さず裏から施錠を解除する裏ワザですが、現実には錠前の構造や設置状況によって難易度が大きく異なります。最近の錠前は防犯対策として簡単にカム送りされない設計のものが増えており、シリンダーリングが外せなかったり、外しても内部に遮蔽物があって針金を差し込めなかったりします。運良く古いタイプの錠前で隙間に工具を届かせられる場合に限り有効ですが、それでも内部構造を手探りで操作するのは熟練者向きです。
注意点として、針金を無理にグリグリと操作すると針金自体が折れたり曲がって中で詰まってしまい、錠ケース内で故障を引き起こす危険があります。そうなると、自分ではもちろんプロでも簡単には開けられなくなり、結局錠前ごと破壊して交換する羽目になりかねません。カム送りはあくまで非常手段であり、構造を熟知したプロが特殊開錠の一環で行うことがある程度です。素人が安易に試すと状況を悪化させるリスクが高いため、針金が入りそうだからといって力任せに試すのは避けるのが無難です。
破壊して開錠する(最終手段)
どうやっても鍵が開かず、緊急で室内に入らなければならない場合の最終手段は、鍵やドアを破壊してしまう方法です。具体的には、ドリルやハンマーなど工具を用いてシリンダー錠そのものを壊すことで強制的に解錠します。鍵穴部分(シリンダー)を破壊できれば内部のロック機構に直接アクセスでき、ドアを開けることが可能です。
代表的なのはドリルで鍵穴を穿つ方法で、シリンダー内部のピンを破壊し鍵を無効化します。幸いシリンダー錠は金属製でもそれほど大きく厚い部品ではないため、家庭用の電動ドリルでも適切なドリル刃を使えば比較的短時間で穴を開けられることが多いです。
ただし、防犯性の高い硬度の高い金属で作られた鍵(例えば一部のディンプルキー用シリンダーなど)はドリルでも穴を開けるのに時間がかかり、素人では歯が立たない場合もあります。 鍵を破壊して開ける場合の最大のデメリットは、一度壊してしまうとその鍵は二度と使えないことです。当然ながら開錠後にはシリンダー交換やドアの修理が必要になります。
シリンダーだけを破壊した場合はドア自体は無傷なので、後でシリンダー部分を交換すれば使い続けることも可能ですが、バールでこじ開けてドア枠を曲げたり、ハンマーでドアノブごと破壊したりすると修繕費用が大きく膨らみます。絶対にドア本体や枠は壊さないようにし、壊すなら鍵穴部分だけに留めるのが被害を最小に抑えるコツです。
他にも、窓ガラスを割って侵入し内側から開けるという荒業も考えられますが、これも基本的には勧められません。防犯性の低い普通のガラスなら数分で割れますが、割れば当然窓ガラスの交換費用がかかり、通常の窓でも数万円、強化ガラスや大きい窓なら十数万円もの出費になることもあります。窓を割って入るくらいなら鍵屋に依頼した方が安く済むケースが多いのが現実です。
また「サムターン回し」という手口で、ドアに小さな穴を開けて室内側のサムターン(つまみ)を直接回す方法もありますが、腕が入る大きな穴を開けるとドアごと交換が必要になるリスクが高く危険です。特殊工具を使い、ドアスコープ(のぞき穴)や郵便受けから器具を挿し込んでサムターンを回す方法もありますが、こちらも熟練者向けで素人には難しいでしょう。
鍵の種類ごとの特徴と開けにくさ
鍵は構造によって防犯性能が異なり、「開けやすさ・開けにくさ」も鍵の種類ごとに違います。ここでは代表的なシリンダー錠の種類である ディスクシリンダー錠、ピンシリンダー錠、ディンプルキーシリンダー の特徴と、鍵開け難易度について解説します。ご自宅の鍵がどのタイプか把握し、防犯面の参考にしてください。
ディスクシリンダー
ディスクシリンダー錠は、1970〜90年代頃に主流だった古いタイプの鍵です。見た目の特徴は「鍵(子鍵)の両側にギザギザの山があること」と、鍵穴の形状が縦方向に少し曲がった独特の形(「く」の字型)をしていることです。名前の由来は、シリンダー内部に円盤状(ディスク状)のタンブラーが入っている構造にあります。
鍵を差し込むと、その円盤(タンブラー)が正しい位置に並び、シアライン(内筒と外筒の境界)が揃って回転し解錠する仕組みです。 ディスクシリンダー錠は古い住宅によく見られ、10年以上前に建てられた家の玄関にまだ使われていることが多い鍵です。構造が比較的単純で価格も安く修理も簡単というメリットがありましたが、防犯性能は低めです。
事実、ピッキング全盛期には真っ先に狙われ多くの被害が出た鍵種でもあります。専門の業者であれば短時間で解錠できてしまうため、泥棒にとっても格好の標的でした。ピッキングツールさえあれば開けられてしまうケースが多く、開けやすい分だけ防犯性が低いという評価です。
そのため、もし現在ご自宅でディスクシリンダー錠をお使いであれば、将来的には鍵自体を交換して防犯性を高めることが強く推奨されます。実際、鍵屋からも「この鍵を使用している場合は防犯性能の高い鍵に交換しましょう」とアドバイスされるほどです。ディスクシリンダーは開けやすい=空き巣に狙われやすい鍵ですので、早めの交換を検討しましょう。
ピンシリンダー
ピンシリンダー錠は、ディスクシリンダーの次世代として普及した鍵で、鍵の片面にのみギザギザ(刻み)があるタイプの鍵です。内部には複数本の「ピンタンブラー」と呼ばれる小さな柱状のピンが上下に組み合わさっており、正しい鍵を挿すとその刻みに合わせてピンが一直線に並び、内筒が回転して解錠できます。市販の玄関錠で最も一般的な構造で、MIWAのU9シリンダーなどが代表例です。
ピンシリンダーはディスクシリンダーに比べ構造が洗練されピンの本数も増やせるため、防犯性が向上しました。しかし防犯性能は製品によってピンの数や形状に左右され、初期のピンシリンダーやピン数の少ないものはやはり単純でピッキングされやすい欠点があります。事実、ピン数が少ない安価なピンシリンダーでは、早ければ数秒で解錠されてしまう例もあるとされ、防犯性は決して高くありません。
一方、ピン数が多く複雑なもの(例えば高性能なものだと6ピン×2列など)はピッキングに時間がかかり、防犯性が高いです。 総じて、ピンシリンダー錠はディスクシリンダーよりはピッキング耐性が高いものの、プロの鍵師であれば通常ピッキングで解錠できるタイプといえます。
特に築年数の経った住宅に付いている古いピンシリンダーは、防犯対策がされておらず危険です。最近の製品では内部構造にピッキング防止機構を備えたピンシリンダー錠も登場していますが、外見からは見分けがつきにくく、ユーザー側では判断しづらいでしょう。
もしご自宅の鍵が片面ギザギザのピンシリンダーで、かつ古いタイプであれば、ディンプルキーなど防犯性の高い鍵への交換や、補助錠の追加設置などを検討すると安心です。ピンシリンダーは今なお普及している鍵ですが、防犯面では万能ではないことを認識し、必要に応じて対策を講じましょう。
ディンプルキー
ディンプルキーシリンダーは、近年主流になりつつある防犯性能の高い鍵です。ディンプルキーとは鍵の表面(平面部分)に多数の丸いくぼみ(ディンプル)が彫られている鍵で、ギザギザはなく一見ツルっとしています。
これらの凹凸は内部のピン配置と連動しており、上下左右斜めと複数方向に配置されたピンタンブラーを正確に押し上げる役割を果たします。ピン本数も多く、理論鍵違い数(作り得る鍵の組み合わせ数)が飛躍的に増えているため、ピッキングによる解錠が極めて困難な鍵として知られています。最近建てられた一戸建て住宅やマンションの玄関では、このディンプルキーシリンダーが採用されていることが非常に多いです。
防犯性の高さゆえ、空き巣犯はディンプルキーには手を出さず諦めると言われるほどですが、唯一の弱点は紛失時の対処の難しさかもしれません。構造が複雑なため、合鍵の作製にも高度な技術と専門機械が必要で費用が高めです。
また、鍵開け業者に依頼する場合でも、ディンプルキー対応の技術を持った業者でないと非破壊では開けられず、結局シリンダーを破壊開錠(開錠)するケースが多いと言われています。実際、プロの鍵師でもディンプルキーをピッキングで開けるのは極めて困難で時間がかかるため、依頼を受ければドアスコープ等からのサムターン回しやシリンダー破壊で対応する場合があるようです。
ディンプルキーは鍵穴内部も精巧に作られているため、ピッキングツールが通りにくく、特殊なバンプキーでも対策されていることがほとんどです。総合的に見て、防犯性は現在一般住宅向けでは最高クラスと言えるでしょう。防犯上は非常に頼もしい反面、万一鍵をなくした際には自分で開けることはほぼ不可能です。鍵開け依頼でも費用が高くつく傾向にあります。そのため、日頃から紛失しないよう十分注意し、合鍵を家族や信頼できる場所に預けておくなど紛失対策も検討しておくことが望ましい鍵と言えます。
鍵開け業者に依頼する場合のポイント
自力での開錠が難しかったり、不安な場合は鍵開けの専門業者(鍵屋)に依頼するのが確実で安全です。ここでは、業者に依頼する際に知っておきたい費用相場や業者選びのポイント、そして気を付けるべき悪質業者の見分け方について解説します。プロに任せる際も、これらの知識を持っていれば納得のいく形でトラブルを解決できるでしょう。
鍵開けにかかる費用相場
まず気になるのが料金の相場です。鍵開け業者の費用は現場の状況や作業内容によって変動しますが、一般的な玄関の鍵開けの場合、おおよその相場は次のようになります。
項目 | 費用相場 |
非破壊開錠 | 約8,800円〜17,000円 |
破壊開錠+鍵交換(一般的な刻みキー) | 約19,000円〜30,000円 |
破壊開錠+鍵交換(ディンプルキー) | 約25,000円〜35,000円 |
これらはあくまで目安であり、地域や業者、時間帯によっても変わります。夜間・早朝の緊急出動には割増料金がかかることが多く、例えば深夜料金が数千円上乗せされるケースもあります。
また、賃貸マンション等で管理会社を通す必要がある場合や、複数箇所の開錠が必要な場合などは追加費用が発生することもあります。依頼前にしっかり見積もりを取ることが大切です。
なお、鍵開け費用は場合によっては火災保険や住宅保険で補償されることがあります。契約内容によりますが、鍵の紛失に伴うドア開錠・鍵交換費用が保険金でまかなえるプランも存在します
。特にマンション管理組合加入の保険や、自動付帯の個人賠償責任保険などに該当項目がないか、一度確認してみると良いでしょう。
ただし緊急性が高い場合はまずは自腹で業者を呼び、後から請求する形になることが多い点は覚えておきましょう。
信頼できる鍵業者の選び方
鍵開けを業者に依頼する際、どの業者に頼むかは非常に重要です。残念ながら鍵業界には一部に高額請求など悪質なケースも報告されており、注意が必要です。そこで、信頼できる良心的な鍵業者を選ぶためのポイントをいくつか挙げます。
明確な料金説明がある業者を選ぶ
依頼の電話をした段階で、鍵の種類や状況を詳しくヒアリングし、「その状況ならだいたい○○円くらいかかります」とおおよその見積もりを伝えてくれる業者かどうかは重要な判断基準です。
国民生活センターも「依頼前に作業内容と料金(鍵代、技術料、出張費、深夜割増の有無等)をよく確認すること」が大切だと注意喚起しています。何にいくら費用がかかるか、追加料金の可能性まで事前にはっきり提示する業者であれば、後から想定外の高額請求をされる心配を減らせます。
可能なら複数社で相見積もりを取る
緊急時で時間がない場合を除き、電話で2〜3社に問い合わせて概算見積もりを聞いてみると良いでしょう。同じ状況でも業者によって開錠方法が異なったり、技術料(作業工賃)に差があるため、費用にも差が生じます。
複数の意見を聞くことで、相場感や適正価格が見えてきますし、一社だけでは気付かなかった提案(「こうすれば安くできます」等)をもらえることもあります。急いでいても数十分の差で何万円も費用が違うこともありますので、冷静に比較検討する価値はあります。
口コミや評判を確認する
インターネットで業者名を検索し、利用者の口コミ評価や体験談を調べてみましょう。最近ではGoogleレビューや専門サイトで評価を見られる場合もあります。極端に評価が低かったり、金額トラブルの指摘が多い業者は避けたほうが無難です。
逆に料金が明確で対応が丁寧といった高評価の業者は信頼性が高いでしょう。ただし口コミは玉石混交なので、あまりに良すぎる評判ばかりの場合も注意が必要です。
錠前技師などの資格・加盟団体を持つか
鍵業には国家資格こそありませんが、民間の資格や業界団体の認定制度があります。例えば「日本錠前技師協会認定錠前技師」などの資格を取得しているスタッフがいる業者は、一つの目安になります。
また「防犯設備士」資格や警察庁所管の「日本ロックセキュリティ協同組合」に加盟している会社もあります。もちろん、資格があるから絶対安心とは限りませんが、講習を受けて技能を磨いている証ではありますので、何もない業者よりは信頼度が増すでしょう。
ただし資格よりも現場経験が豊富かどうかが技術力には大きく影響するとも言われます。資格の有無は「優良業者かを見極める目安の一つ」と捉え、最終判断は総合的に行いましょう。
出張費やキャンセル料などを説明してくれるか
鍵業者によっては「基本料金0円・見積無料・出張料無料」を掲げているところもあります。逆に、呼んだ後で「やはりやめます」とキャンセルすると料金が発生する業者もあります。ホームページ等でそうした料金ポリシーが明示されているか確認しましょう。
特にキャンセル料の有無はトラブルになりやすい点です。見積もりを聞いて納得できなければキャンセルしても費用がかからない業者だと安心です。出張費についても、エリアによっては別料金の場合がありますので、依頼前に最終的な支払総額の見込みを質問すると良いでしょう。
悪質な業者の見分け方
近年、「鍵開けで思わぬ高額請求をされた!」といったぼったくり被害の報告もあります。例えば「ネット広告で○○円~と安い値段を掲げていた業者を呼んだら、作業員に『特殊な鍵だから』と理由をつけられ7万円以上を請求された」という相談が国民生活センターに寄せられています。こうした悪質業者に引っかからないために、以下の点に注意してください。
安すぎる料金は要確認
ホームページやチラシで「鍵開け○○円~」と極端に安い値段を謳っている業者は要注意です。実際にはその価格で収まることはほぼなく、現場で「あれこれ追加」で結局高額になるケースがあります。特に「○○円~」の表記だけで具体的な内訳説明がない場合は警戒しましょう。
電話で具体的な見積もりを言わない業者は避ける
こちらから鍵の種類や状況を説明しているのに「それは現場を見ないと分からないですね〜」と概算すら教えようとしない業者は、不誠実な可能性があります。
もちろん現物を見なければ正確な料金は出せなくても、良心的な業者なら「○○円〜○○円くらいで収まると思います」といった概算目安を教えてくれるものです。何度聞いてもはぐらかす業者は、後から法外な金額をふっかけるかもしれません。
到着後すぐ壊そうとする業者に注意
鍵開けには非破壊で開ける技術と破壊して開ける手段がありますが、悪質な業者は技術がないためにすぐ破壊して交換に持ち込もうとすることがあります。
もちろん鍵の種類によっては最初から破壊開錠が必要な場合もありますが、本来開けられる鍵まで破壊されると余計な交換費用がかかります。「すぐ壊していいですか?」と乱暴に提案してくる場合は、「それしか方法がないのか」を確認しましょう。納得できなければ他の業者意見を聞くことも検討してください。
会社情報が曖昧な業者は避ける
公式サイトに会社住所や固定電話番号の記載がない、責任者名も書かれていない等、実態が見えにくい業者はリスクがあります。何かあっても泣き寝入りになる可能性があるため、しっかり所在地や運営会社が明示されている業者を選びましょう。
万一、業者との間でトラブル(不当な高額請求や作業に不満など)が発生した場合は、泣き寝入りせずに適切な機関に相談してください。まずはその業者の運営会社や加盟団体に苦情を伝えるのが第一です。
それでも解決しない場合は、各都道府県の消費生活センターや国民生活センターに相談することができます。訪問サービスで高額請求されたケースではクーリングオフ(訪問販売に適用される契約解除制度)が使える場合もあります。証拠となる書類ややり取りのメモを残し、早めに専門機関に助けを求めましょう。
家の中に入れた後の対応にも注意
鍵をなくして無事に家に入れた後も、終わりではありません。防犯面でのフォローをしっかり行うことが重要です。ここでは鍵をなくした後に家に入った後の対応について紹介します。
鍵を交換する
紛失した鍵が見つからない、見つかった後には速やかに鍵を交換することを検討しましょう。特に、家の近くで鍵を落とした可能性があったり、住所や氏名が分かるものと一緒に鍵をなくしたような場合は要注意です。
第三者に拾われ悪用されるリスクがあるため、見つからなかった鍵が後日出てくる可能性があっても、防犯のため新しい鍵(シリンダー)に交換するほうが安心です。実際、鍵屋さんでは「後で見つかるかもしれないから…」と交換をためらうお客様も多いそうですが、悪用される心配がある状況なら素早く開錠+鍵交換までセットで行うよう勧められています。
賃貸物件の場合は管理会社や大家に連絡する
賃貸住宅の場合は、自分で勝手に交換せず必ず管理会社や大家さんに相談して交換してください(費用負担については契約次第ですが、防犯のために交換することは承諾してもらえるはずです)。
鍵交換費用は種類によりますが、一般的なもので10,000〜20,000円、ディンプルキー等高級なもので20,000〜30,000円程度が相場です。痛い出費かもしれませんが、万が一盗難被害に遭うリスクを考えれば必要な投資と言えます。
補助錠を取り付ける
今回のトラブルを機に、玄関に補助鍵を追加で取り付けるのも一つです。鍵が一つしか無いドアより二つ鍵が付いているドアの方が空き巣に狙われにくくなると言われます。
古いタイプのシリンダーを最新のディンプルキーに交換するだけでも防犯性は飛躍的に上がります。特にディスクシリンダーや単純なピンシリンダーをお使いだった場合、これは良い機会と考えて防犯性能の高い鍵への交換を検討すると安心です。
まとめ
鍵をなくすのは誰にでも起こり得ることですが、その後の対応次第で被害を最小限に抑えることができます。適切な初動と対処、そして事後の防犯対策までしっかり行い、二度と同じトラブルに見舞われないようにしましょう。
困ったときは無理せず専門業者に相談することも大切です。その際は鍵屋の鍵猿がおすすめです。年中無休で対応してくれて、北海道から沖縄までほとんどのエリアに対応しています。緊急時でもクレジットカード決済が可能なのも嬉しいですよね。
実績も豊富で年間10万件の問合せがあり、有名企業や官公庁との取引もあるので安心できますね。今なら1,000円割引クーポンも配布中なので、費用を抑えたい方にもおすすめです。鍵のトラブルでお困りでしたら鍵屋の鍵猿に依頼してみてはいかがでしょうか。
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