鍵をなくした？鍵開けを鍵屋に依頼するメリットや注意点を解説

「鍵をなくして家に入れない。」
このような鍵トラブルに直面したとき、あなたならどう対処しますか？

鍵屋が提供する鍵開けサービスは、緊急時に大きな助けとなります。今回は鍵屋に鍵開けを依頼する際のメリットや注意点について詳しく解説します。

鍵をなくしたときにやるべきこと

鍵をなくしたときは焦らず、まずは落ち着いて冷静に対応しましょう。ここでは、鍵をなくしたときにやるべきことを解説します。

訪れた場所に確認する

鍵は気づかないうちになくしてしまうことがあるので、訪れた場所に連絡をしましょう。特に駐車場やスーパーなど、キーケースを取り出す場面で鍵を落としてしまう人が多いです。

自分でも「まさかこんなところにあるなんて」と思うような所で発見することもありますので、スケジュールを思い出して訪れた場所を確認しましょう。

管理会社や大家さんに相談する

一軒家か賃貸によって鍵開けの対処法は変わります。一軒家の鍵をなくして鍵開けが必要になった際は自分で鍵屋に連絡してもよいですが、アパートやマンションは先に管理会社や大家さんに連絡し、確認を取りましょう。

管理会社や大家さんに連絡することで、合鍵を使って開けてくれたり、提携している鍵屋を紹介してくれるかもしれません。

深夜で連絡がつかないときは鍵屋に鍵開けのみ依頼（エントランスがオートロックの場合は不可）して翌日管理会社や大家さんに連絡する、近くのネットカフェやホテルに泊まり、翌日に管理会社や大家さんに連絡をする、といった対策を取りましょう。

火災保険を利用する

火災保険に加入している場合、鍵をなくしたときに利用できるかもしれません。

利用回数や対応の時間制限が設けられていることも多く、具体的にどのようなサポートを受けられるのか、事前に保険の契約内容を確認しておきましょう。

保険会社の鍵トラブルサービスは以下の通りです。

保険会社	サービス名	内容
ソニー損保	住まいの緊急かけつけサービス	出張料・30分程度の鍵開け無料
日新火災	すまいのサポート24	手配料・30分程度の鍵開け無料
楽天損保	ハウスアシスタントサービス	出張料・30分程度の鍵開け無料
東京海上日動	緊急時助かるアシスト	出張料・鍵開け無料
三井住友海上	暮らしのQQ隊	出張料・30分程度の鍵開け無料

鍵開けサービスをカバーしている保険に加入しておくことで、予期せぬ出費を避けることができます。

遺失届を提出する

鍵をなくした場合、速やかに遺失届を提出しましょう。遺失届は交番や警察署の他にも、オンラインで提出できます。

鍵をなくしてから時間が経っている場合は「都道府県警察の落とし物公表サイト」があるので確認してみましょう。

鍵屋に連絡する

鍵屋は鍵開け以外にも交換や修理、合鍵作成などのさまざまな鍵トラブルを解決してくれます。

緊急時に備え、鍵屋の連絡先をあらかじめスマートフォンやメモ帳に記録しておくと良いでしょう（鍵屋に依頼する際のポイントについては後ほど解説します）。

鍵屋に鍵開けを依頼するメリット

鍵開けを鍵屋に依頼する一番のメリットは素早く確実に鍵開けてくれることです。

鍵屋は家や車、金庫などのさまざまな種類の鍵に対応し、専門的な知識と技術を持っているため、鍵のトラブルを迅速かつ確実に解決できます。

ヘアピンなどの身近なアイテムを使って自力で鍵を開ける方法がありますが、素人ではかなり困難で時間がかかり、最悪の場合、鍵穴の破損に繋がる可能性があります。

また、破損すると鍵穴の交換が必要になり、さらに費用がかかることも少なくありません。緊急時や鍵トラブルに直面した際は自力での解決を避け、鍵屋に依頼することをおすすめします。現場近くをスタッフが巡回している場合は素早く対処してくれます。

また、鍵屋の中には鍵の知識だけでなく、防犯に関する知識も豊富な鍵屋もいます。鍵をなくして鍵開けをした後は、防犯上の観点から鍵穴の交換がおすすめです。鍵を落とした場面を不審者が目撃して拾い、家を特定される可能性があるからです。

そういった防犯に関する相談や提案も鍵屋でしたら可能なので、依頼後も安心して生活することができます。

鍵屋に鍵開けを依頼するときに注意すること

ここでは鍵屋に鍵開けを依頼する際の注意点について解説します。

明確な料金設定か

料金体系の明確さは鍵屋に依頼する際の重要な要素になります。事前に料金の提示をせず、勝手に作業を始めて高額な料金を請求する鍵業者もいるので注意しましょう。

作業前に料金が提示されているかどうかを確認することで、安心してサービスを利用できます。また、鍵開けの料金は鍵の種類や鍵を開ける個数、鍵を開ける方法によって料金が異なります。

相場を理解しておけば、適正な価格でサービスを受けられるかどうかの判断がしやすいです。

築年数の浅い住宅に多いディンプルキー（子鍵のブレードにさまざまな大きさのくぼみがある鍵）の鍵開けの料金相場は1箇所あたり約2万円になります。

料金の不明瞭さは後に想定外の出費になる可能性が高く、依頼前にしっかりと各業者の料金体系を理解し、納得のできるサービスを選ぶ必要があります。

時間に余裕のある場合は前もって複数の鍵屋に見積もりを依頼し、それぞれの料金とサービス内容を比較しましょう。

出張料・キャンセル料がかかるか

出張料やキャンセル料が発生するかどうかも大事な要素です。キャンセル料や出張料の料金相場は約1,000〜7,000円です。

鍵開け料金は安くても追加費用がかかってしまって、結局高額になったなどのトラブルにならないためにも、事前に作業費以外に発生する費用は確認しておきましょう。

出張料やキャンセル料が無料の鍵業者もあるのでサイトやお電話で確認しましょう。

口コミや評判が高いか

信頼できる鍵屋を見つける方法の1つとして、過去の顧客の口コミや評判の確認が挙げられます。

SNSやインターネットの口コミサイトには、そのサービスを利用した人々の声が集まっており、これらを活用することで鍵屋の作業内容や鍵トラブルをある程度事前に知ることができます。

また、口コミに「安心して任せられた」「対応が迅速だった」というコメントが多い場合は、サービスの質が高いと考えてよいでしょう。

このように、口コミや評判は鍵開けサービス選びに重要です。顧客の実際の声が、あなたが安心してサービスを選択する助けとなります。

技術力があるか

鍵屋を選ぶ際に最も重視するべきポイントはスタッフの技術力です。

例えば、ピンシリンダー（子鍵の片側がギザギザしている鍵）はピッキングによる鍵開けが多く、一般的な鍵屋であれば比較的簡単に鍵開けができるので、料金は安くなることが多いです。

しかし、悪質な鍵屋の中には技術力があるのにわざとピッキングによる鍵開けができないと言い、破壊による鍵開けをすすめられる、といったことがあります。

破壊開錠を行うことによって作業量を増やし、高額請求することができるからです。ただ、本当に破壊開錠しか手段が残されていない場合もありますので、疑問に思ったら他の鍵屋に見てもらうのも良いです。

また、技術力の高さは鍵開けの安全性や迅速性につながります。技術認定証や資格を保有しているスタッフが多い鍵屋は技術力が高いと言えるでしょう。

支払い方法が複数あるか

急な鍵トラブルが発生し、現金を持ち合わせていないときはどうすればよいか困るかもしれません。鍵屋は現金での支払い以外にもクレジットカードや後払いなど、複数の支払方法を受け付けています。

鍵屋に依頼する際は、事前に支払方法が複数あるかどうかを確認しましょう。

鍵開けを鍵屋に依頼する際の流れ

鍵屋に依頼する場面はあまりないため、どのような流れになるのか気になりますよね。緊急時でも適切に対応できるよう、ここでは鍵屋に鍵開けを依頼した際の流れについて解説します。

コールセンターに状況を説明

鍵トラブルに直面した際、最初にすべきことはサイトに掲載されている電話番号でコールセンターに連絡することです。

このとき、鍵の種類や個数、具体的な状況、現在地などを詳しく説明する必要があります。コールセンターのスタッフは提供された情報を基にスタッフを現地へ手配します。

スタッフが現地に出張

鍵の専門知識を持つスタッフが現地に出張し、鍵トラブルを迅速に対応して解決します。出張サービスは鍵開け以外にも鍵交換や合鍵作成、鍵修理に至るまで、さまざまな問題に対応します。

お見積りをご提示

スタッフが現地で状況を確認し、作業内容とそれに必要な費用の詳細を見積もりにてご提示します。見積り以外の追加費用がかからないか念のためスタッフに確認しましょう。

お客様にご了承されれば作業に進みます。

作業開始

鍵開けをする際は他人とのなりすましを防ぐために、運転免許証や保険証などの依頼した本人の身分証が必要になります。

身分証がなければ警察官の立会いの元で作業を行います。鍵屋が行う主な鍵開けの種類は以下の通りです。

お支払い

作業完了後にはサービス代金を支払います。

多くの鍵屋では、お客様の利便性を考慮し、現金だけでなくクレジットカードも使用できるので、安心して利用できます。

鍵屋の鍵の開け方をご紹介

鍵屋はどのような手段で鍵を開けるのでしょうか？ここでは鍵屋が鍵を開ける際に用いる代表的な手法をご紹介します。

ピッキング

ピッキングは鍵穴内のピンを特殊開錠用具で操作して鍵を開ける高度な技術で、多くの練習と実践的な経験が必要です。

この方法は鍵穴を傷つけることなく鍵を開けることができます。

余談になりますが、正当な鍵開け以外の特殊開錠用具の所持や携帯はスタッフであっても法律で禁止されており、違反すると1年以下の懲役、または50万円以下の罰金が課せられます。

オープナー開錠（サムターン回し）

オープナー開錠（サムターン回し）は、ドアスコープやドアポストに特殊な工具を入れてサムターン（室内側のドアにあるツマミ）を操作し、サムターンを回してドアを開ける技術です。

この開錠方法はピッキング対策がされている防犯性能の高いディンプルキーに使用され、ドアや鍵穴に傷をつけることなく、比較的簡単に鍵を開けることができますが、犯罪者の侵入手口としても使われることがあります。

対策としてはサムターンの取り外しができる脱着式サムターンに変更する、サムターンカバーやドアガード、補助錠を取り付けるなどが挙げられます。

破壊開錠

部屋の中で誰かが倒れている、サビが原因でお風呂の鍵が開けられず出られない、といった緊急性が高い場合以外にも、デジタル認証の金庫が破壊開錠になることがほとんどです。

破壊開錠はドリルによる鍵穴壊しや、ディスクグラインダーでラッチボルトやデッドボルトを切断する方法などがあります。

金庫（ダイヤル錠など）の暗証番号の解読

ダイヤル錠の暗証番号を解読し、鍵を開ける方法があります。

スタッフはダイヤルの微妙な音や手触りの変化を感じ取り、正しい組み合わせを見つけ出します。

解読が難しい金庫は扉の一部分に穴を開け、スコープを入れて鍵を開ける方法や、オートダイヤラーと呼ばれる業務用の金庫に使う解読ツールを使って鍵開けをします。

鍵開けは自分でするより鍵屋に依頼しよう。

今回は鍵をなくしたときの対処方法と鍵開けを鍵屋に依頼するメリット、鍵開けを鍵屋に依頼する際の注意点をご紹介しました。

鍵をなくしてしまったら慌ててしまうと思いますが、冷静に対処することが重要です。本記事でご紹介した対処方法を実施し、必要に応じて鍵屋に鍵開けを依頼しましょう。

その際に事前に確認しておくポイントも忘れないようにしましょう。

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