鍵交換の費用相場はいくら?ぼったくりを防ぐ3つの見抜き方と安心できる業者選び
突然の鍵のトラブルや、お引越しに伴う防犯対策で鍵交換を検討される際、最も気になるのは「費用」と「業者選び」ではないでしょうか。「インターネットで一番安そうな業者にお願いしたら、現場で高額な請求をされた」というトラブルは、残念ながら後を絶ちません。
大切なご自宅のセキュリティを守るはずの鍵交換で、思わぬ被害に遭わないためには、あらかじめ適正な価格相場を知り、信頼できる業者を見極める知識を持つことが重要です。
この記事では、ディスクシリンダーやディンプルキーなど鍵の種類ごとの費用相場や作業工賃の目安を詳しく解説します。さらに、格安広告に隠された罠や、見積もり後の追加請求を防ぐために知っておくべき「ぼったくり業者を見抜く3つのポイント」についても具体的にご紹介します。
賃貸物件での注意点や、防犯性を落とさずにコストを抑える賢い方法もあわせて解説していますので、安心して鍵交換を依頼するための手引きとして、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. 鍵の種類別で解説!一般的な鍵交換にかかる費用相場と作業工賃の目安

玄関の鍵を交換しようと考えたとき、真っ先に気になるのが「結局いくらかかるのか」という費用面ではないでしょうか。鍵交換にかかる料金は、基本的に「新しい鍵の部品代」と「業者の作業工賃」の合計で決まります。特に部品代は、選ぶ鍵の防犯性能によって価格が大きく変動するため、あらかじめ種類ごとの相場を知っておくことが大切です。
ここでは、代表的な鍵の種類ごとに、部品代と工賃を合わせた総額の費用目安を解説します。
ディスクシリンダー・ピンシリンダー(ギザギザした鍵)**
* 費用相場:15,000円~25,000円程度
従来からある、鍵の両端がギザギザしているタイプです。部品代が比較的安価なため、費用をできるだけ抑えたい場合に選ばれます。ただし、ピッキングなどの不正解錠に対する耐性が低いため、防犯性を重視する現在の住宅事情では、より高性能な鍵へ切り替えるケースが増えています。
ディンプルキー(表面に窪みがある鍵)**
* 費用相場:25,000円~45,000円程度
鍵の表面に大きさの異なる丸い窪み(ディンプル)があるタイプです。MIWA(美和ロック)やGOALなどの大手メーカーが主力製品としており、現在の新築住宅やマンションでは標準的に採用されています。構造が複雑でピッキングに非常に強く、防犯性能が高いため、玄関の鍵交換では最もおすすめされる種類です。
電子錠・スマートロック(暗証番号やカード、スマホで開ける鍵)**
* 費用相場:40,000円~100,000円程度
物理的な鍵穴を使わず、テンキーによる暗証番号入力やICカード、スマートフォンアプリで解錠できるタイプです。オートロック機能など利便性が高い反面、本体価格が高額になります。また、既存の鍵穴を利用して設置できるタイプもあれば、扉への穴あけ加工などの追加工事が必要になるタイプもあり、工事内容によって費用幅が広くなります。
作業工賃の目安について**
鍵専門の業者に依頼した場合、作業工賃(技術料+出張費)として、一般的に10,000円~15,000円前後が設定されています。ここに選んだ部品代が加算されるのが通常の料金体系です。
インターネット検索などで「鍵交換 数千円~」といった格安の広告を見かけることがありますが、これはあくまで「作業に取り掛かるための最低基本料金」のみを表示しているケースが大半です。実際には部品代や出張費が加わり、最終的には上記の相場通りの金額になることが一般的ですので、広告の安さだけで判断せず、必ず総額の見積もりを確認するようにしましょう。適正な相場を把握しておくことが、安心して依頼するための第一歩です。
2. 「格安」広告の罠にご注意!悪質な鍵業者がよく使う手口と回避法

インターネットで「鍵交換」と検索すると、「数百円〜」「数千円〜」といった驚くほど安い料金を表示している広告を目にすることがあります。鍵を紛失したり壊れたりして焦っている時、こうした低価格な表示は非常に魅力的に映ります。しかし、「格安」を強調する広告には裏があることが少なくありません。実際、現場に来てもらったら広告の金額とは桁違いの請求をされたというトラブルが後を絶ちません。ここでは、悪質な鍵業者が使いがちな手口と、被害に遭わないための具体的な回避法を解説します。
まず代表的な手口が「最低料金のみの強調」です。広告に「作業費980円~」と大きく書かれていても、これはあくまで「作業費」の「最低ライン」に過ぎない場合があります。ここに「出張費」「部品代」「深夜早朝割増」「特殊作業料」などが次々と加算され、最終的な支払い総額が数万円から十数万円に膨れ上がるケースがあります。「~(から)」という小さな表記を見落とさないことが重要ですが、悪質な業者は意図的に総額をあいまいにします。
次に注意すべきは「現場見積もりの強要」と「高額なキャンセル料」の組み合わせです。電話では明確な料金を伝えず、「現場を見ないとわからない」と言って訪問の約束を取り付けます。そして到着後に高額な見積もりを提示し、消費者が断ろうとすると「ここまで来たのだから出張費がかかる」「キャンセル料が発生する」として数千円から数万円の現金を要求する手口です。緊急時でパニックになっている利用者の心理につけ込み、断りづらい状況を作り出します。
こうしたトラブルを回避するためには、業者を呼ぶ前の「電話確認」が最も有効です。依頼時には以下のポイントを必ず確認しましょう。
* 作業前に確定見積もり(総額)を出してもらえるか
* 見積もり額に納得できなかった場合、キャンセル料は無料か
* 出張費などの追加費用が発生する可能性はあるか
特に、電話口で「状況によるので行ってみないと全くわからない」と一点張りで、概算の目安(例えば「通常のシリンダー交換なら総額で2万円〜3万円程度」など)すら教えようとしない業者は避けたほうが無難です。信頼できる業者であれば、鍵の種類や状況を詳しくヒアリングし、ある程度の金額幅を事前に伝えてくれます。
また、Webサイトに会社概要(運営会社名、代表者名、所在地、固定電話番号など)がしっかりと記載されているか確認することも大切です。住所が架空であったり、携帯電話番号しか記載されていなかったりする場合は注意が必要です。焦っている時こそ、一旦深呼吸をして、表示価格の安さだけで即決しないことが、結果として高額請求の被害を防ぐことにつながります。
3. 見積もり確定後の追加請求は防げる?信頼できる鍵屋を見抜く3つのポイント

鍵交換や鍵開けのトラブルで最も多いのが、作業終了後に当初の説明とは異なる高額な料金を請求されるケースです。「基本料金」は安くても、現場で「特殊な作業が必要だった」「部品代が高騰している」などの理由をつけて費用を吊り上げる手口は後を絶ちません。こうした被害に遭わないために、依頼者が自衛できるポイントは明確に存在します。見積もり確定後の追加請求を防ぎ、安心して依頼できる鍵屋を見極めるための3つの基準を解説します。
1. 作業開始前に「総額」の確定見積もりを書面で提示させる
信頼できる鍵屋は、必ず作業を開始する前に最終的な支払い総額を提示します。電話口での概算見積もりはあくまで目安に過ぎません。現場に到着し、鍵の種類や状況を確認した段階で、部品代、作業費、出張費、消費税を含めた「これ以上1円もかからない金額」を提示してくれる業者を選びましょう。
悪質な業者は「やってみないとわからない」と言って作業を始めようとしたり、「〇〇円~」という曖昧な表現で上限を伝えなかったりします。必ず作業前に見積書(またはタブレット等での電子見積もり)を作成してもらい、その金額が変わらないことを確約させてからサインをすることが重要です。口頭だけの約束はトラブルの元となるため、形に残る見積もりを要求してください。
2. 「キャンセル料」と「出張費」の発生条件を電話で確認する
多くのトラブルは、現場に来てもらった後に「見積もりが高すぎるので断りたい」と伝えた際に発生します。この時、「キャンセル料」や「出張費」として数千円から数万円を請求されるケースがあります。
これを防ぐためには、問い合わせの電話の段階で以下の2点を必ず確認してください。
* 現場で見積もりを出してもらった後、金額に納得できずにキャンセルした場合、費用は一切かからないか。
* 出張費や深夜早朝割増など、作業費以外にかかる固定費用はあるか。
良心的な業者は「現地見積もり無料」「キャンセル料無料」を明言しています。もし電話口で「現場に行ってみないとキャンセル料がかかるかわからない」といった曖昧な回答をする場合は、依頼を避けるのが賢明です。
3. 運営会社の「住所」と「固定電話番号」の実在を確認する
インターネットで検索して一番上に出てきた業者に慌てて連絡する前に、その業者のウェブサイトの「会社概要」や「特定商取引法に基づく表記」を確認してください。信頼できる業者は、本社の所在地、代表者名、固定電話番号を明記しています。
一方で、ぼったくり被害が報告されている業者の多くは、住所が架空であったり、記載がなかったり、連絡先が携帯電話番号のみであったりします。また、Googleマップなどで住所を検索し、実店舗やオフィスが実在するかを確認するのも有効です。地域に根付いた実店舗を持つ業者や、全国展開している大手法人であれば、評判を落とすような悪質な追加請求を行うリスクは低くなります。緊急時であっても、ひと呼吸置いて運営元の実態を確認することが、結果的に身を守ることにつながります。
4. 賃貸物件や緊急時のトラブル回避!鍵交換を依頼する前に必ず確認すべき事項

鍵の紛失や故障など、予期せぬトラブルで家に入れない状況はパニックになりがちです。しかし、焦ってスマートフォンで検索した業者にすぐに依頼するのはリスクがあります。特に賃貸物件にお住まいの方や、高額請求などのトラブルを避けたい方は、依頼前に以下のポイントを冷静に確認してください。
賃貸物件は「所有者」への連絡が最優先
マンションやアパートなどの賃貸物件において、玄関ドアや鍵は「貸主(大家さんや管理会社)」の所有物です。入居者が自身の判断で勝手に鍵を交換してしまうと、契約違反となったり、退去時に原状回復費用として高額な請求をされたりする可能性があります。
鍵トラブルが発生した際は、まず管理会社や大家さんに連絡を入れるのが鉄則です。多くの管理会社では緊急時のサポートサービスや提携している指定業者が存在します。指定業者であれば、相場通りの適正価格で作業してもらえる安心感があり、場合によっては加入している火災保険や家財保険の「鍵開けサービス」が適用され、自己負担なしで解決できるケースもあります。
深夜や早朝で管理会社と連絡がつかず、やむを得ず自分で業者を手配して鍵交換を行う場合でも、以下の対応を徹底してください。
* 事後報告ですぐに管理会社へ連絡し、事情を説明する。
* 取り外した古いシリンダー(鍵本体)や鍵は絶対に捨てず、退去時まで大切に保管する。
* 新しい鍵のスペアキーを管理会社へ提出する(マスターキーシステムの兼ね合いがあるため)。
電話の時点で「見積もり・キャンセル規定」を確認する
Webサイトに「鍵交換 3,000円〜」と書かれていても、それが支払総額とは限りません。出張費、作業工賃、部品代、深夜早朝割増などが加算され、最終的に数万円から十数万円になる事例も存在します。
業者を呼ぶ前に、電話口で必ず以下の質問を投げかけてください。
1. 「見積もり後のキャンセルは無料ですか?」
現地に来てもらって見積もり金額が高すぎた場合、作業を断ることができるか、その際に出張費や見積もり料が発生しないかを確認します。「キャンセル料無料」と明言する業者は信頼性が高いと言えます。
2. 「概算の総額目安はいくらですか?」
鍵の種類(ギザギザの鍵か、ディンプルキーかなど)や状況を詳しく伝え、総額の目安を聞き出してください。「現場を見ないと一切答えられない」と頑なに金額を言わない業者は避けたほうが無難です。
身分証明書の提示を求められるか
鍵を開けたり交換したりする行為は、防犯上非常に重要かつデリケートな作業です。そのため、真っ当な鍵業者であれば、依頼者が「本当にその家の居住者であるか」を確認するために、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの顔写真付き身分証明書の提示を必ず求めます。住所変更が済んでいない場合は、公共料金の領収書や郵便物での確認を行うこともあります。
逆に、身分確認をおろそかにしてすぐに作業を始めようとする業者は、防犯意識やコンプライアンス意識が低い可能性があります。トラブルを避けるためにも、依頼者側は身分証をすぐに提示できるよう準備しておきましょう。
緊急時こそ一呼吸置き、管理会社への確認と業者選びを慎重に行うことが、余計な出費やトラブルを防ぐ近道です。
5. 防犯性を落とさずに費用を抑えるには?賢い鍵交換のコツと業者の選び方

鍵交換にかかる費用は「部品代」と「作業工賃」の合計で決まります。防犯性能を維持したまま出費を抑えるためには、この内訳を理解し、適切な製品選びと業者選びを行うことが重要です。ここでは具体的なコストダウンのテクニックと、信頼できる業者の見つけ方を解説します。
まず、費用を抑える最大のポイントは「シリンダー(鍵穴)のみの交換」を依頼することです。錠前本体やドアノブごと交換すると部品代も工賃も高額になりますが、鍵の抜き差しに大きな不具合がなく、防犯上の理由で新しい鍵に変えたいだけであれば、シリンダー部分だけの交換で十分な安全性を確保できます。
次に重要なのが「鍵の種類の選定」です。防犯性が高く、かつ流通量が多い「普及品」を選ぶのがコストパフォーマンスを最大化するコツです。例えば、国内シェアトップクラスである美和ロック(MIWA)の「U9シリンダー」は、ロータリーディスクタンブラー構造を採用しており、手頃な価格ながらピッキング耐性に優れています。さらに防犯性を高めたい場合は、同じく美和ロックの「PRシリンダー」や、ゴール(GOAL)の「V18シリンダー」といったディンプルキータイプを選ぶと良いでしょう。これらは非常に高い防犯性能を持ちながらも、標準的な製品として広く流通しているため、特注品のような高額な費用がかかりません。
業者選びにおいては、「仲介手数料が発生しない地元の鍵屋」を直接探すのが鉄則です。インターネット検索で上位に表示される大手ポータルサイトや集客代行サービスは、受付後に地域の提携業者を派遣する仕組みになっていることが多く、紹介料や中間マージンが料金に上乗せされる場合があります。Googleマップなどを活用して、自宅近くに実店舗を構えている鍵屋を探し、直接電話で依頼することで、余計な手数料をカットできる可能性が高まります。
また、必ず複数の業者から相見積もりを取ってください。その際、単に「鍵交換いくらですか?」と聞くのではなく、「現在のメーカー名と型番(ドアの側面の金属プレートに刻印されています)」を伝え、「出張費やキャンセル料はかかるか」「見積もり後の追加料金はないか」を具体的に確認します。電話口で概算見積もりを明確に答えてくれる業者は信頼性が高いと言えます。逆に「現場を見ないと全くわからない」と言って高額な出張費を請求しようとする業者は避けるべきです。
最後に、DIY(自分で交換)についてですが、これは最も費用を抑えられる反面、リスクも伴います。Amazonや楽天などのネット通販でシリンダーを購入すれば部品代だけで済みますが、型番やドアの厚み、ビスピッチ(ネジ穴の間隔)を正確に計測しないと取り付けができません。サイズ間違いによる返品不可のリスクや、取り付け不備による締め出しトラブルを避けるためにも、計測に自信がない場合はプロに任せることをおすすめします。確実な施工による安心感を得ることも、結果的にトラブルによる無駄な出費を防ぐ賢い選択と言えるでしょう。
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