ドアクローザーはどう選べば良い?失敗しない選び方や種類を解説!

玄関ドアや室内ドアのドアクローザーとは、ドア上部に取り付けられた油圧式の装置で、ドアを自動的にゆっくり閉める役割を担います。ドアが勢いよく閉まるのを防ぎ、指挟みなどのケガ防止やドア・ドア枠の劣化防止、閉まる音による騒音防止にも役立っています。
また開けたドアを自動で閉めることでエアコンの効率維持など室温調整にも貢献する、建物には欠かせないパーツです。 しかし、いざドアクローザーを交換・選定しようとすると、種類の違いや選び方が分かりにくいと感じる初心者も多いでしょう。適切なドアクローザーを選ばないと、
購入したドアクローザーがドアに合わず無駄になってしまう
ドアがしっかり自動で閉まらなくなる
ドアの開閉が重くなってしまう
といった失敗にもつながりかねません。この記事では「ドアクローザーの基本構造と役割」「主な種類(パラレル型・スタンダード型・コンシールド型)の違い」「選び方のポイント」「初心者が間違えやすい注意点」「取り付け時のチェックポイント」「おすすめ製品・メーカー紹介」まで、初心者向けに分かりやすく解説します。
ドアクローザーの交換を検討されている方は是非とも参考にしてみてください。
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この記事でわかること
- ドアクローザーの基本構造と役割
- スタンダード型・パラレル型・コンシールド型など主要な種類の違い
- 番手(サイズ)や設置勝手、機能選定など初心者向けの選び方ポイント
- DIY交換時に陥りやすい失敗例と注意点
- ドアクローザーの取り付け方法
目次
ドアクローザーの基本構造と役割
ドアクローザーは内部に油圧調整機構とスプリング(ばね)を備えています。ドアを開くときの力がばねに蓄えられ、ドアを離すと蓄えた力でドアを閉めます。このとき油の粘性による抵抗で閉まるスピードを制御し、衝撃や振動を和らげながら静かに閉まるようになっています。
例えばドアクローザーが無い場合、ドアを手で放すと勢いよくバタンと閉まり、大きな音や指を挟む危険があります。しかしドアクローザーが正常に機能していれば、ドアは途中から減速し静かに閉まるため、騒音やケガのリスクを低減できるのです。
ドアクローザー本体からはアーム(腕木)が伸びており、片端がドアクローザー本体に、もう片端がドアや枠に固定されています。ドアが開閉するとアームが連動し、内部の油圧シリンダーの動きを制御します。この油圧+スプリングの構造により、ドアを開放した後は自動的にゆっくりと閉まる仕組みです。
ドアクローザーの主な種類
ドアクローザーには取り付け方法の違いによって大きく3種類に分けられます。開き戸(ヒンジドア)に用いるタイプとして、表面に取り付ける「スタンダード型」と「パラレル型」の2種類が一般的です。さらに、ドア内部に埋め込む「コンシールドタイプ(埋め込み型)」もあります。それぞれの特徴と違いを詳しく見ていきましょう。
スタンダード型ドアクローザー
スタンダード型の設置例と構造図。スタンダード型はドアの開く側(押し引き方向で引いて開く側)に本体を取り付けるタイプで、閉じた状態ではアームがドア面に対して垂直に突き出します。主に内開きドアの室内側や外開きドアの外側に設置され、古くから広く使われてきた方式です。
スタンダード型のメリットは構造がシンプルで堅牢な点です。一方でデメリットとして、アームが外に突き出るためドアを真横まで(180°)開けられない場合があることが挙げられます。実際、スタンダード型ではドアクローザー本体が邪魔になり、製品によってはドアを最大まで開放できません。
またドアから90°以内の位置に壁や手すりなど障害物がある場合、アームがぶつかるため設置できないことがあります。さらに屋外側に取り付ける場合が多いため、雨風や直射日光など外部環境の影響を受けやすく、劣化が早まりやすい傾向もあります。
パラレル型ドアクローザー
パラレル型の設置例と構造図。パラレル型はドアの開く側とは反対側(押して開く側)に本体を取り付けるタイプで、閉じた状態ではアームがドア面と平行に折りたたまれます。日本の玄関ドアは外開きが主流のため、このパラレル型がもっとも一般的に採用されています。
パラレル型の最大の特徴は、ドアクローザー本体が室内側に配置されるため外観を損ねない点と、ドアを大きく開けられる点です。アームが平行に畳まれる構造上、ドアを180°近くまで開放することが可能で、開けた先の壁が近くにあっても取り付けできます。
また雨風にさらされにくいため、スタンダード型より屋外環境による劣化が起きにくいメリットもあります。 ただしパラレル型にも注意点があります。構造上、同じバネ強度ならスタンダード型より閉じる力がやや弱くなる傾向があり(アーム取り付け角度の違いによる効率差)、強風時などにはスタンダード型より不利な場合があります。
もっとも現在の製品では改良が進み、一般的な使用環境であれば問題ないよう設計されています。また「パラレル型=劣化しない」という意味ではありません。室内側とはいえ温度や湿度変化によるオイル漏れ・経年劣化は起こり得るため、定期的な点検は必要です。
コンシールドタイプ(トップ型)ドアクローザー
コンシールドタイプ(トップ型とも呼ばれます)は、ドアクローザー本体とアーム(またはレール)をドアや枠の内部に埋め込んで隠蔽設置するタイプです。ドア上枠内部に本体を収納し、アームをドアや枠に組み込むことで、ドアを閉じたときに外から金物が一切露出しないのが特徴です。
高級マンションや商業施設のエントランスドアなど、デザイン性を重視する場面で採用されます。 メリットは見た目がすっきりして美観を損ねないことと、アームが露出しない分安全性が高いことです。
機能的にも他のタイプと同様に閉じる速度調整やストップ(保持)機能を備えた製品が多く、スリムながら性能面で遜色ありません。デメリットは施工や交換の難易度が高い点です。扉自体に溝やスペースが必要で後付けは困難なため、新築時に設置するケースがほとんどです。また左右開き(ドアの勝手)によって専用機種を選ぶ必要がある製品もあります。
ドアクローザー選び方のポイント
では具体的に、どのようにドアクローザーを選べば良いのでしょうか。ここでは初心者が押さえておくべき選定のポイントを4つに絞って解説します。ドアの種類や設置状況を確認しながら、それぞれ順番にチェックしてみましょう。
ドアのサイズ・重量に合った「番手」を選ぶ
ドアクローザーには内部バネの強さごとに規格化された「番手(サイズ番号)」があります。一般的に日本メーカーでは1~7の番号で強さを表し、対応するドア寸法・質量が定められています。
ドアの大きさ・重さに適合した番手の製品を選ばないと、適切に閉まらなかったり開けるのが重くなったりするので注意しましょう。 標準的な番手ごとの目安は以下のとおりです(戸建住宅の玄関ドアや室内ドアでは「1~3番」が使われることがほとんどです)。
- 1番:ドア寸法~800×1800mm、重量30kg以下(室内木製ドア・軽量な玄関ドアなど)
- 2番:ドア寸法~900×2100mm、重量45kg以下(一般的なアルミ製・スチール製玄関ドアなど)
- 3番:ドア寸法~950×2100mm、重量65kg以下(重量木製ドア・大きめの玄関ドアなど)
- 4番以上は店舗の重量ドアやビルの大型ドア向け。(例:7番は最大2000×3000mm・250kgまで対応)
もし風の強い場所に設置する場合や、ドアクローザーの効きが弱いと感じる場合は、ワンランク上の番手を検討することもあります。例えば強風でドアが勢いよく閉まる場所では、閉じる力が強いものを選ぶことで確実にドアを制御できます。ただし強すぎると今度は開けるのに力が必要になりすぎるため、バランスが大切です。
設置位置・開き勝手に合った種類を選ぶ
次にドアの開閉方向や設置スペースを確認し、先述のスタンダード型・パラレル型のどちらが適しているか判断します。
内開きドアの場合(室内側に開く)
基本的にはスタンダード型を使用します。ドア枠の室内側上部に本体を取り付け、室内側にアームが垂直に出る形です。ただし室内側にすぐ壁がある場合はスタンダード型が付けられないため、代わりにパラレル型を用いて室外側(廊下側)に本体を付けることも可能です。内開きでも外観を気にしなければパラレル型を付けても問題ありません。
外開きドアの場合(室外側に開く)
基本的にはパラレル型を使用します。玄関ドアなど外開きが多い戸建てでは、ドアの室内側上部に本体を付けてアームが室内側で畳まれるパラレル型が主流です。外開きドアにスタンダード型(本体を室外側)を付けることも構造上は可能ですが、ドアクローザーが玄関外観に露出することになり見た目の問題があります。
特殊なドアの場合
ドア上部にクローザー本体を付けるスペースがない場合や、ガラス扉で見た目を損ねたくない場合などはコンシールドタイプも選択肢です。ただしコンシールドタイプは扉自体に溝加工が必要になるため、対応ドアでないと後付けできません。
ドア周辺のスペースを考慮
スタンダード型はドアを開く方向に十分なスペースが必要です。ドアが90°開いた位置に壁がある場合はスタンダード型は使えません。そのような場合は迷わずパラレル型を選びましょう。パラレル型ならドア横の壁が近くても取り付け可能です。
以上を踏まえ、現在付いているドアクローザーと同じ型式を選ぶのが基本です。交換であればまず既存品がスタンダードかパラレルか確認しましょう(ドアを開いた側に本体が見える=スタンダード、反対側についている=パラレルで判別可能です)。
そしてドアの左開き・右開き(勝手)もチェックします。最近の製品は左右共用が多いですが、一部に勝手に指定のものもあるので注意しましょう
必要な機能を確認して選ぶ
ドアクローザーには基本的な速度調整機能以外に、さまざまな便利機能が搭載された製品があります。代表的な機能は以下のとおりです。
ストップ機能(保持機能)
ドアを一定角度で開いたまま保持する機能です。荷物の出し入れや換気の際に便利です。保持する角度や力は調整可能なものが多いです。製品によっては「ストップ装置」「ホールドオープン機能」とも呼ばれます。なお、マンションなど集合住宅の玄関ドアでは、消防法の規定によりストップ機能付きクローザーは使用禁止(常時閉鎖が原則)の場合があります。
バックチェック機能
ドアがある角度以上に急激に開かれたとき、油圧で抵抗をかけて勢いよく開ききらないよう制御する機能です。強風でドアが跳ね飛ばされるように開くのを防ぎ、壁やドアの破損やケガを防止します。玄関など風の影響を受けやすいドアには是非欲しい機能です。
ラッチングアクション(ラッチ速度調整)
ドアが閉まる直前の速度を調整する機能です。ドアクローザーは通常、閉じ始め~途中までの第1速度と、閉まる直前の第2速度を別々に調整できます。
ラッチング機能付き製品では第2速度を意図的に速める(または強める)ことで、勢いよくラッチ(かんぬき)を押し込んで確実にドアを閉め切るようにできます。気密ドア(エアタイトドア)やラッチボルトが渋いドアでも確実に閉められるメリットがあります。
ディレイアクション(遅延閉鎖)
ドアを全開に近い角度から一定角度までは極端に遅く閉まるよう調整できる機能です。高齢者や車いすの通行、荷物運搬時などゆっくり通り抜ける時間が欲しい場合に有用です。
例えばドアを90°以上開け放った状態ではしばらく静止に近い速度で、その後通常速度で閉まる、といった調整が可能です。
まず戸建て住宅やオフィスのドアで検討すべきはストップ機能の有無でしょう。必要であれば「ストップ付」の型番を、不要なら「ストップ無」の型番から選びます。
その他の機能も製品によってさまざまです。状況に応じて選択しますが、迷った場合は標準的な速度調整のみのシンプルな製品で問題ありません。後述のおすすめ製品では代表的な機能にも触れます。
メーカーや製品の特徴で選ぶ
最後にメーカーごとの製品特徴も選定の参考にしましょう。日本で流通するドアクローザーの主要メーカーには、例えば以下があります。
NEWSTAR(日本ドアーチェック製造株式会社)
日本で最も歴史あるドアクローザーメーカーで、製品ブランド「ニュースター」として広く普及しています。堅牢で信頼性が高く、公共施設やビルにも採用多数です。80シリーズや20シリーズなど豊富なラインナップがあり、多くが左右兼用・複数機能搭載です。交換用として他社製品のねじ穴に合うよう取り付け板の穴位置を工夫したモデルもあります。
RYOBI(リョービ)
建築用ドアクローザーで国内シェアの高いメーカーです。一般住宅向けから事業所向けまでラインナップが広く、「取替用ドアクローザ」という名称で古い製品との互換性を重視した製品も提供しています。
例えば代表的なS-202P/S-203P(パラレル型)やS-202/S-203(スタンダード型)は、木製・アルミ玄関ドア用の万能取替製品で、左右勝手共用・ストップ角度自由調整式です。価格も手頃でホームセンターで入手しやすい点も魅力です。
MIWA(美和ロック)
錠前大手の美和ロック社もドアクローザーを製造しています。主に自社ブランドのマンションドアや防火ドア向けに採用されることが多く、製品名は「DC-***」などの形式です。基本性能は他社同等ですが、交換時は品番が特殊な場合もあるため注意が必要です。
その他国内メーカー
他にもニッカナ(NIKKEI金物)やSHOWA(ユーシンショウワ)などドア金物メーカーが取替用クローザーを扱っています。また建材商社系では長沢製作所(キング)や杉田エースが海外メーカー品を含め展開しています。機能やサイズが合えばこれらを選ぶこともできます。
海外メーカー
日本市場では少数派ですが、ドイツのDORMA(ドーマ)や米国のLCNなど海外高性能ドアクローザーも一部使われています。ビルの重厚ドア向けに50万回耐久テストをクリアした製品など性能は優秀ですが、価格が高めで一般家庭には不要でしょう。
ドアクローザー選びでの注意点
続いて、ドアクローザー選びや交換作業で初心者がやりがちな失敗例とその対策を紹介します。事前に注意点を把握しておけば失敗を防ぐことができます。
サイズ・種類が合わない製品を買ってしまう
「このくらい大丈夫だろう」と適当に選んでしまい、ドアに合わない製品を購入して無駄にしてしまうケースです。特に番手間違い(重いドアに小さな番手を付けるなど)や、スタンダード/パラレルの取り違えに注意しましょう。
購入前に必ず今付いているドアクローザーを確認し、適合する代替品を選ぶことが大切です。不安な場合はメーカーや販売店に適合を問い合わせたり、プロに依頼するのも一つの方法です。
古い製品のネジが外せない
交換作業でまず直面するのが「古い取り付けネジが固着して回らない」という問題です。長年のサビ・汚れで固着し、プラスネジ穴が舐めてしまうと外せなくなることもあります。
無理に回そうとしてネジ山を潰してしまうと、一般的なドライバーではお手上げです。対策として、潤滑剤を吹いて一晩おく、ネジ頭をハンマーで軽く叩いて衝撃を与える、インパクトドライバーを使う、といった方法が有効です。慎重に取り外しましょう。
取り付ける方向の間違い
いざ新しいドアクローザーを取り付けたものの、本体の向きを誤って設置してしまう例があります。ドアクローザー本体にある速度調整弁(バルブ)は、通常ドアのヒンジと反対側(鍵側)の方向を向けて取り付けます。
これを逆向き(ヒンジ側)に付けてしまうと、アームの動作が想定と逆になりドアが途中までしか開かない・閉まらないなど不具合が起こります。必ず説明書の指示通りの向きで取り付けましょう。
閉じる速度調整ネジの緩めすぎ
取り付け後の調整段階で、油圧調整ネジを必要以上に緩めてしまうミスも初心者にありがちです。ネジを左に回すと閉まる速度が遅くなりますが、緩めすぎるとシリンダー内部から油が漏れて故障してしまいます。
新品を台無しにしないよう、調整は少しずつ回して様子を見るのがコツです。もし調整幅を超えてしまった場合は、一旦ネジを適正範囲に締め直してから試行しましょう。
ストップ機能が効かない
「ストップ付きのはずなのにドアが止まらない」と慌てる方もいます。ストップ機能付きクローザーは、多くの場合所定のボルトを締め込んで初めて保持機能が働く構造です。
アームの関節部分などにストップ角度調整用のボルトがあり、これを止めたい角度で強く締め付けることでその位置で扉が固定されます。付属のスパナ等で増し締めし、好みの角度で保持できるよう設定しましょう。
なお繰り返しになりますが、集合住宅の玄関ドアではストップ機能を解除して使う決まりの場合があります。該当する場合はボルトを緩めて機能を無効化しておきます。
ドアクローザーを取り付けるときのポイント
続いて、ドアクローザーを実際に取り付け・交換する際のポイントを簡単にまとめます。作業自体は手順書どおりに進めれば難しくありませんが、以下の点をチェックしながら進めるとスムーズです。
取り付け位置の墨出し(マーキング)
新品を取り付ける場合、まず付属の型紙(テンプレート)を使ってドアと枠に取り付け穴の位置をマーキングします。ほとんどの製品には説明書に実寸大の型紙が付属しており、ドアの上枠角に合わせて貼るだけでネジ穴位置が分かるようになっています。
型紙はドアの開き勝手(左右)ごとに異なるので、説明書を確認して正しいものを使用しましょう。マーキング後は型紙を外します。
下穴あけとネジ止め
マーキングした位置にドリルで下穴を開けます。下穴径は説明書に記載されています(木部と金属部で径が違う場合も)。穴あけ後、本体取付板やブラケットをドア・枠にネジでしっかり固定します。
ネジは緩み止め剤が付いていることが多いですが、増し締めを確実に行いましょう。古いネジ穴を再利用する場合、ネジがバカ穴になっていないか確認し、必要なら太めのビスに変えるかエポキシ等で補強します。
アームの取り付け
クローザー本体にアームを接続し(多くは本体に固定ナット、アーム側に可動軸が付属)、その後アームを先ほど取り付けた取付板やブラケットに所定の位置で固定します。このときアームの初期角度が説明書に指定されています。
概ねドアを全開にした状態でアームと本体の位置関係をセットし、付属のピンやビスで連結します。正しい角度にしないと閉じたときに速度バルブの効きが狂うため、注意しましょう。
速度調整とストップ角度設定
取り付け完了後、ドアをゆっくり手で開閉してみて、閉じる速度を調整します。多くの家庭用ドアクローザーは2つの調整バルブがあり、1つ目が閉じ始め~中間速度、2つ目がラッチ直前の速度を制御します。
プラスドライバーで右(時計方向)に回すと速度が遅くなり、左に回すと速くなります。最初は工場設定になっていますが、理想は「最後まで静かに閉まるが確実にラッチがかかる速度」です。
少しずつ両バルブを調整し、ベストな動きを探ります。ストップ機能付きの場合は、前述のとおりドアを所定角度まで開けて保持ボルトを締め、希望の角度で止まるよう設定します。
最大開放角度の制限
ドアクローザーは基本的に180°まで開放可能な設計ですが(製品による制限あり)、現場では壁や近接物がある場合も多いでしょう。必要以上にドアを開けるとアームや本体に過大な力がかかり破損につながります。
そこで、可能ならドアストッパー(戸当たり)を壁や床に設置し、ドアが安全な角度以上に開かないようにしておくと安心です。特に強風時などバックチェックが効くとはいえ限界があるため、物理的なストッパーで保護することをおすすめします。
おすすめのドアクローザー製品・メーカー紹介
最後に、初心者でも選びやすいおすすめのドアクローザー製品やメーカーをいくつか紹介します。前述のポイントを踏まえつつ、自宅のドアに適した製品選びの参考にしてください。
RYOBI 「取替用ドアクローザ S-202P/S-203P」
戸建て玄関ドアの交換用定番モデルです。パラレル型のストップ装置付きで、左右勝手共用です。ドアの止まる角度を自由に調整でき、ストップなし設定も可能な万能タイプです。
木製・アルミ製ドア(扉質量25~45kg程度まで)に対応し、現行品はシルバー・ブロンズなど数色展開しています。価格も1万円以下と手頃で、説明書・型紙付きで初心者にも扱いやすい製品です。スタンダード型のS-202/S-203もシリーズで用意されており、内開きドア用はこちらを選びます。
NEWSTAR 「80シリーズ」
日本ドアチェック製造のロングセラーモデルです。サイズ展開は1~5番まで揃い、ストップ有無・アーム形状違いで豊富なバリエーションがあります。例えばP-83Aは3番サイズ・パラレル型(段付アーム)・ストップなしタイプで、一般的な重量ドア向けです。
堅牢なコンパクトボディで耐久性が高く、閉鎖直前のラッチング機能も搭載されています。玄関ドアからオフィス扉まで幅広く対応するため迷ったら選びたいシリーズです。※ニュースターは他に1000シリーズ(高機能タイプ)や2000シリーズ(旧製品互換タイプ)などもあります。
MIWA 「DC-200」シリーズ
美和ロック社製の汎用ドアクローザーです。サイズ2・3番相当のラインナップで、ストップ無しのシンプル機能です。扉サイズに合わせて機種を選べます。勝手は左右兼用、パラレル型取付にも対応(取付ブラケット付属)。玄関ドア用の交換部品としてマンション管理会社経由で入手されることが多いですが、市販ルートでは流通が少ない点に注意が必要です。
モノタロウ 「取替用ドアクローザー」
工具通販のモノタロウがプライベートブランドで販売する交換用クローザーです。1~3番相当の可変式で、アジャストブラケットとスライド取付板が付属し複数メーカーの旧穴位置に対応可能とうたっています。
「ほとんど全メーカー全機種に対応」とされていますが、実際はごく一部特殊なものを除き対応という意味です。旧製品の型式不明時の最終手段として検討すると良いでしょう。価格は他メーカーより安価です。
まとめ
ドアクローザーの選び方と種類について、ポイントを総ざらいしました。ドアクローザーは地味な存在ですが、安全で快適な暮らしを支える重要な役割を担っています。ドアの構造や使用環境に合わせて最適な製品を選ぶことで、ドアの開閉トラブルを防止し長持ちさせることができます。
本記事を参考に、ぜひご自宅にぴったりのドアクローザーを選んでみてください。そして取り付け後は定期的に調整・点検を行い、快適なドアの動きを維持していきましょう。困ったときは無理せず専門業者に相談することも大切です。
その際は鍵屋の鍵猿がおすすめです。年中無休で対応してくれて、北海道から沖縄までほとんどのエリアに対応しています。緊急時でもクレジットカード決済が可能なのも嬉しいですよね。
実績も豊富で年間10万件の問合せがあり、有名企業や官公庁との取引もあるので安心できますね。今なら1,000円割引クーポンも配布中なので、費用を抑えたい方にもおすすめです。鍵のトラブルでお困りでしたら鍵屋の鍵猿に依頼してみてはいかがでしょうか。
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