ドアクローザーの調整のやり方!初心者でも簡単に調整できる方法
ドアが急に閉まったり、逆にゆっくり過ぎて閉まりきらない、といった問題は日常生活で意外にストレスになります。特に日本の住宅やオフィスでは、ドアクローザーが標準装備されていることが多く、その調整方法を知っていると非常に便利です。
この記事では、初心者でも簡単にできるドアクローザーの調整方法を詳しく解説します。専門知識がなくても、手順をしっかりと理解すれば誰でも調整できます。必要な道具や注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事でわかること
- ドアクローザーの調整方法と注意点
- ドアクローザーの交換時期
- ドアクローザーの交換・調整にかかる費用相場
目次
ドアクローザーの調整は簡単にできる
ドアクローザーには油圧が組み込まれており、その油圧を調整することでドアの閉まるスピードを調整できます。基本的な手順を理解しておけばDIYに慣れていない初心者の方でも心配いりません。
ドアクローザーには室外側に設置する「スタンダード型」と室内側に設置する「パラレル型」などがありますが、基本の調整方法はほぼ共通です。
用意するもの
ドアクローザーを調整する際は、いくつかの工具が必要です。ネジの調整はマイナスドライバーもしくはプラスドライバーで行います。ドアクローザーの種類によっては専用のスパナが必要な場合もありますので、作業に入る前に確認しておきましょう。
ドアクローザーのネジは簡単に回るので、ドライバーが用意できなくても10円玉や5円玉でも代用できる可能性があります。
また、作業中にドアを開けたままにする場合があるので、ドアストッパーを用意しておくと便利です。
基本的にドアクローザーはドアの上部についているので、手が届かない場合は脚立を用意しておきましょう。これらの準備をしてから調整に取りかかります。
調整手順
ここでは、具体的にドアクローザーの調整手順について解説します。ドアクローザーの側面にはスピードを調整する「速度調整弁」がついています。調整弁を時計回りに回すと閉じる速度は遅くなります。逆に調整弁を反時計回りに回すと閉じる速度は速くなります。
調整弁の数は機種によって異なりますが、1~3つまであります。現行機種は殆どが2つ以上ついていますが、古いタイプのものだと調整弁が1つの場合もあります。それぞれの調整手順を解説します。
※調整方法は製品によって異なる場合がありますので、ご注意ください。
速度調整弁が1つの場合
1つの調整弁で第一速度区間(ドアが閉じ始めて10度くらいまで)と第二速度区間(10度から閉じるまで)の2つの速度を調整します。手順は以下の通りです。
- カバーがついていたら外します。
- 調整弁をドライバーを使って調整します。ここでは、第一速度区間の調整を行います。調整弁を緩め過ぎてしまうと本体から調整弁が飛び出して油漏れの原因になるので、注意しましょう。
- 次に第二速度区間の調整を行います。調整弁の溝が水平のときは最も遅く、垂直のときが最も速くなります。
製品によっては速度調整が難しく、区間ごとの速度調整ができないものもあるので、調整弁が1つのタイプは交換しておくのが無難です。
速度調整弁が2つの場合
調整弁が2つある場合は、「1」と書いてある調整弁が第一速度区間、「2」と書いてある調整弁が第二速度区間を調整します。手順は以下の通りです。
- 最初に1と書いてある調整弁を調整します。先程と同様に左(時計回り)に回すと閉じる速度は遅くなり、右(反時計回り)に回すと閉じる速度は速くなります。
- 次に2と書いてある調整弁を調整します。
速度調整弁が3つの場合
調整弁が3つある場合は、第一速度区間、第二速度区間、ラッチングアクション作動区間の調整ができます。第一速度区間がドアの閉まり始めから半分以上通過したあたりまで、第二速度区間がドアが閉まる直前まで、ラッチングアクション作動区間が残りの区間となります。
ラッチングアクションとは、ドアが閉まる手前まできた時点で速度が速くなり、ドアを強く素早く閉める機能のことです。ドア側面に彫り込まれたラッチが固くて完全に閉じきらないときや風が強くドアが閉まりきらない場合などに効果的で、勢いをつけて確実にドアを閉めることができます。
※ラッチとはドアが風などで開かないようにするための仮締めりの金具のこと。
手順は以下の通りです。
- 1と書いてある調整弁を調整します。
- 次に2と書いてある調整弁を調整します。
- ラッチングアクション作動区間は、3と書いてある調整弁を調整します。
ラッチングアクション作動区間が必要ない場合は、3の調整弁を完全に締め込むと第二速度区間を維持したままドアが閉まります。
BLマーク付きは自分で調整できない
マンションや公団のドアについているドアクローザーには、稀に「BL」と書かれたマークがついたドアクローザーが使われていたりします。
このBLマークがついたドアクローザーは、専門家による調整を前提とした構造になっているため、調整するには専門の工具が必要です。
鍵屋などの業者でもこのマークがついたドアクローザーの調整は対応しておらず、交換のみ対応可能としている場合もあります。
どうしても調整が必要な場合は、管理会社や住宅供給者、ベターリビングお客様相談窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。
ドアクローザーを調整する際の注意点
ドアクローザーを調整する際はいくつか注意点があります。まず作業をする前にきちんと取扱説明書を確認し、正しい手順を把握することが大切です。また、ドアクローザーの調整弁を緩めるときは、無理な力を加えないよう注意してください。
先述したように緩め過ぎると油漏れが発生することがあります。油漏れが原因によって故障した場合、基本的に修理ができません。専門の業者にドアクローザーの交換を依頼するしか方法はありませんので、気をつけましょう。
調整するときは、少しずつ調整し、一気に緩めたり締めたりしないようにしましょう。だいたい3〜5度くらいの角度で回していくとよいでしょう。
調整弁を回しながら実際にドアの開閉速度を確認し、慎重に作業を進めていくことが大事です。一気に締めたり緩めたりして油が漏れて交換することになってしまうと、本来調整だけで済むはずだったのに、余計な費用がかかってしまうので注意しましょう。
ドアが閉まる速度の理想は、だいたいですが、ドアが開いた状態から完全に閉まるまで5秒〜8秒です。使用する場所、人によって好みがありますので一概には言えませんが、あくまで目安として設定しておくとよいでしょう。
ここで紹介した注意点に気をつけながら丁寧に作業を行えば、約15分程度で調整できます。
ドアクローザーの交換時期
ドアクローザーの調整弁を調整してもドアの開閉速度が改善されなかったときは、交換の時期かもしれません。ここで紹介することが当てはまる場合は、交換を検討しましょう。
本体から油が漏れている
ドアクローザーの故障で最も多いのが油漏れです。ドアクローザーの寿命は一般的に15年〜20年と言われており、それを超えると経年劣化による油漏れが起こります。
ドアクローザー本体から油が漏れているときは寿命がきているサインなので交換が必要です。油は一度漏れ出すと空になるまで漏れ続けるので、なるべく早く対処しなくてはいけません。
ドアクローザーは分解して内部部品の修理をしたり、油を継ぎ足したりすることができません。開閉速度やアームの長さ調整、リンクといった駆動部分のメンテナンス、あるいは位置の調整などで解決できない場合は、本体を交換するしかありません。
初期の段階ではドアクローザーから油が漏れていても気づかないかもしれません。ましてやドアクローザーはドアの上部についているので、視界に入らないことが殆どです。しかし、時間が経ってくるとドアクローザー本体が油によって色が変わります。
さすがにここまで変化があると気づきます。ドアクローザー本体の色だけでなくドアの開閉速度も変わってきます。勢いよくドアが閉まる状態を放置していると、体の一部をドアに挟んでしまう危険性もあります。
また、小さな子供や高齢者がいるご家庭では、大きな怪我につながってしまうおそれもあるため、自分だけが気をつけていれば大丈夫と思わずに早めに対処することが大切です。
15年以上使っている
ドアクローザーは、長期間にわたって使用されることが多い製品です。特に15年以上使っている場合、定期的な調整が必要となります。適切なメンテナンスを行うことで、ドアの閉まり具合がスムーズになるかもしれません。
ただ、先述したようにドアクローザーの寿命は15〜20年と言われています。基本的に15年以上使っている場合は、寿命がきているということなので交換した方がよいでしょう。
速度調整をしても、数日後に元通りになる
ドアクローザーの速度調整を行っても、数日後には元通りになってしまうことがあります。こういった場合、寿命により内部の部品が劣化している可能性が高いです。何度も調整を行うよりは交換してしまった方がよいでしょう。
適切な機能を果たしていないドアクローザーは、安全面でも問題があるため、早めに対処しましょう。
速度調整弁が1つしかない
速度調整弁が1つしかないドアクローザーは、特定の用途や環境に適した調整が難しい場合があります。現行のドアクローザーには速度調整弁が2つ以上あり、閉じる速度や最終段階の速度を個別に調整できます。
しかし、1つしかない場合、全体の速度しか調整できないものが多く、細かい設定ができません。例えば、風が強い場所や頻繁に使用されるドアなどでは、速度調整がとても重要です。現在は速度調整弁が1つしかないドアクローザーはほとんど販売されておりません。
適切な調整ができないと、ドアの動きがスムーズでなくなり、使用者にとって不便になることがあります。したがって、速度調整弁が1つしかないドアクローザーが故障してしまった場合は、交換を検討した方がよいでしょう。
ストップ位置の調整ができない
ドアクローザーにはストップ機能と呼ばれるものがついています。ストップ機能とは、ドアを開いた状態に保つ機能のことです。
両手が荷物で塞がっている、たくさんの荷物の出し入れがある、換気をするときなどに便利な機能です。ストップ機能が故障していると、ドアがストップする位置を調整できない、ドアが音を立てながら閉まってしまう、などの不具合が起こります。
速度の調整ができても、ストップ位置が不安定であれば、利便性は悪くなります。単なるストップ機能のネジが緩んでいるだけであれば、ネジを締め直すことで問題は解決できます。
ただ、このような場合、ドアクローザーの寿命がきていることが多く、ネジの破損や内部部品が摩耗している可能性があります。新しいドアクローザーに交換することで、再び快適な使用感を得られるでしょう。
ドアを開閉するときの異音
ドアを開閉するときに異音が発生する場合、それは交換の時期かもしれません。もちろん使用頻度にもよりますが、ドアクローザーは寿命を迎えると、内部の部品が経年劣化によって摩耗していきます。
ただ、交換する前にまずは自分でできることをやってみましょう。まずは、ドアクローザーのアーム部分やリンク接続部に油を注油してみましょう。油の不足が原因で異音が発生しているのであれば、解決できるかもしれません。
注意点として、クレ556などをアーム部分に注油するのはやめましょう。効果が期待できませんし、油漏れしているかどうかの判断が難しくなってしまいます。
油を注油しても改善されなかった場合は、速度調整弁の機能が不具合を起こしている可能性があるので、ネジを締め直してみることで異音を解消できる可能性があります。
それでも状況が変わらないときは、一度専門の業者に見てもらった方がよいでしょう。
ドアクローザーの調整・交換にかかる費用相場
ドアクローザーの調整や交換にかかる費用は、具体的な作業内容や使用する部品によって異なります。一般的に調整のみの場合は、作業費のみなので数千円ほどで済むことが多いです。
一方、交換が必要な場合は、新しいドアクローザーの部品代と作業代が必要なので、25,000円~50,000円程度が相場です。
作業内容 | 費用相場(税込) |
ドアクローザーの調整 | 6,600円~9,900円(作業代) |
ドアクローザーの交換 | 27,500円~55,000円(作業代+部品代) |
業者によっては出張費がかかる場合があるので、依頼する前に事前に確認しておきましょう。専門業者に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。見積金額を比較することで、適正な価格でサービスを受けることができます。
ドアクローザーの交換はプロに任せよう
ここまでドアクローザーの調整方法について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?簡単に調整できる一方、本体からの油漏れなど交換するしかない場合もあります。
ドアクローザーの交換は、専門的な知識と技術が必要です。もちろん自分で交換することもできますが、ドアの開閉がスムーズにいかないなどの不具合が起きる可能性があります。
プロに任せることで、確実に正しい方法で取り付けられ、長期間にわたって安全に使用できます。ドアクローザーの交換を検討する際は、「クラベール」で信頼できる業者を探してみてはいかがでしょうか。
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