外から部屋を覗き見るされる?ドアスコープの防犯を考えよう!

ドアスコープ(覗き穴)は、私たちの家のセキュリティにおいて、室内から訪問者を確認することができ重要です。しかし、その利便性が逆に犯罪者にとっては一つの“隙”となることをご存じでしょうか?
犯罪者は、ドアスコープを使って、家の中の状況を把握したり、ターゲットを選定したりすることがあります。このような犯罪の手口は、私たちの安全を脅かす重大なリスクとなり得ます。
この記事では、ドアスコープがどのようにして犯罪に利用されるのか、その危険性を徹底解説し、対策方法を考えていきます。あなたの家庭やオフィスのセキュリティを守るためには、どのような対策が必要なのか、今一度見直してみましょう。
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この記事でわかること
- ドアスコープに防犯対策が必要な理由
- ドアスコープを狙った犯罪手口
- ドアスコープの防犯対策
目次
ドアスコープに防犯対策は必要?
先述したように、ドアスコープは家の中から訪問者を確認することができる役割があります。そんなドアスコープを狙った犯罪の手口もあります。ここでは、ドアスコープに防犯対策は必要なのかご紹介します。
簡単に取り外せる設計
従来型のドアスコープ外から簡単に取り外しができるものも多いです。犯罪者はドアスコープを外して、そこから工具やカメラを挿入し、盗撮を行ったり、鍵を開ける手口(サムターン回し)を試みます。
なので、ドアスコープは空き巣や盗撮などの犯罪手口として狙われることになります。
気づかれにくい手口
ドアスコープを悪用する行為は、周囲の住人や通行人から気づかれにくい特徴があります。外部からはただ玄関ドアの近くに立っているように見えるため、不審な行動として認識されにくいのです。このため、特に人目が少ない場所に設置されているドアスコープは、犯罪者にとって格好のターゲットとなります。
ドアスコープを狙った手口にはどんな種類がある?
ドアスコープを狙った犯罪にはいくつか種類があります。ここではドアスコープを狙った犯罪の手口についてご紹介します。
覗き見
ドアスコープを狙った犯罪の中で特に知られているのが、「逆から覗く」という手口です。通常、ドアスコープは外から中を見えにくくする「逆視防止」の構造が採用されていますが、犯罪者は単眼鏡などの特殊な装置を用いることで、この逆視防止機能を無効化し、室内の様子を確認することが可能です。
この手口によって狙われるのは、室内に人がいるかどうかや、住人の生活パターン(いつ在宅し、いつ不在か)といったことも確認することができます。なので、空き巣を行う際に住人が在宅しているのかを確認することができてしまいます。
一見、単なる覗き行為のように思えるかもしれませんが、こうした情報が犯罪者の侵入計画に直接利用される危険性があるため、軽視できない問題です。
盗撮
先述したように、一般的なドアスコープは外から外すことが可能です。なので、外からドアスコープを外してしまえば、簡単に盗撮ができてしまいます。
また、ドアスコープが取り外されていることに気が付きにくいこともあります。ドアスコープの直径は10㎜程度なので、ドアスコープが取り外されていても外見の違いが分かりにくいため、「気が付いたらドアスコープが取り外されていた」ということもあります。
サムターン回し
一般的なドアスコープはネジを回すだけで簡単に取り外すことができるため、これを悪用した侵入手口が存在します。その中でも代表的なのが「サムターン回し」と呼ばれる方法です。
この手口では、まず犯罪者がドアスコープを取り外し、そこに生じた穴から特殊な工具を挿入します。そして、工具を使ってドアの内側にあるサムターン(鍵を回すためのツマミ)を直接操作し、ドアを解錠して侵入します。
この方法は短時間で実行可能なため、人通りが少ない玄関周りや目の届きにくい場所で特に多発する傾向があります。
ドアスコープにできる防犯対策はある?
玄関ドアの小さな穴であるドアスコープは、防犯に役立つ反面、外から簡単に取り外される構造があるため、不審者に悪用されるリスクがあります。空き巣などが室内の様子を覗き見したり、サムターン回しなどの侵入手口に利用する危険性があります。
ドアスコープを使用した犯罪の例としては、玄関で施錠の甘さをチェックし、侵入を図るケースも確認されています。取り外しにくい空転式レンズや、外側から覗けないカバーなどを導入しておくと安心です。部屋の安全を守るには、防犯意識を高めるとともに日頃からドアスコープ周辺を点検し、有効な防犯対策を徹底しましょう。
ドアスコープにテープを貼る
近年は玄関のドアスコープに標準でカバーがついている住宅も増えていますが、築年数の古いアパートやマンションでは対策がされていない場合があります。外からの不審な覗きや侵入を防ぐために、テープでレンズ部分を覆う方法は簡単ながら効果的です。
専用のカバーやカメラを追加する前に、まずは手軽に始めることができるテープでドアスコープの覗き穴を塞ぐことを検討しましょう。また、カバー付きドアスコープや外せないタイプに交換すれば、防犯面がさらに向上します。空き巣や不審者を寄せつけないためには、小さな穴にも注意し、早めの対策を心がけることが重要です。
カバー付きドアスコープにする
カバー付きドアスコープは、防犯性の向上に一定の効果があります。カバーを取り付けることで、ドアスコープの視界が制限され、外部から中を見ることができなくなります。これにより、覗き見や盗撮の被害を減らすことができます。
また、カバーがしっかりとした素材でできている場合、ドアスコープのレンズ部分が保護され、物理的に破壊されるのを防ぐ効果もあります。犯罪者がドアスコープを悪用するためには、まずその構造を破壊しなければならないため、カバーが障壁となるのです。
外からは外しにくいドアスコープにする
ドアスコープの中には、外から外そうとしても空転して外しにくくなっているドアスコープもあります。このドアスコープにすれば、外から外すことが難しくなりますので、盗撮などの被害に遭いにくくなるでしょう。
ドアスコープにカメラを設置する
ドアスコープに取り付けられるカメラを設置することもおすすめです。中には工事不要で設置することができるものもありますので、賃貸物件でも簡単に設置することができます。
ドアスコープカメラはwifi経由でスマートフォンがカメラ代わりになり、リアルタイムで確認することもできますし、SDカードに録画することもできます。なので、防犯対策として非常に心強いですね。
サムターンカバーを取り付ける
今まではドアスコープを取り外して盗撮をする対策をメインでご紹介してきましたが、ドアスコープを取り外して外から特殊工具でサムターン(ツマミ)を回して解錠するサムターン回しという手口もあります。
そのサムターン回しに有効な防犯対策がサムターンカバーを取り付ける方法です。サムターンの周りにカバーが妨げになり、外からの開錠をしにくくさせることができます。
ドアスコープの防犯対策は重要
ドアスコープをめぐる防犯対策は、まだ多くの住まいで見落とされがちです。逆向きレンズによる覗きをはじめ、外側からレンズを外されてサムターンを回される可能性など、放置していると深刻なリスクにさらされる恐れがあります。
防犯性を高めるには、空転式のレンズやカバー付きドアスコープを設置し、外から覗き見や取り外しがしにくい仕組みにすることが重要です。さらに、テープでレンズを塞いだり、インターホンをモニター付きのものに交換したりすると、玄関での侵入リスクを減らせます。
一度に完璧な対策が難しい場合も、段階的にグッズを追加しながら犯罪が起きにくい環境をつくることが肝心です。
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