プロが教える!壊れる前に気づくパソコン異常サインと対処法
皆さん、こんにちは。日常的に使用するパソコンが突然動かなくなったり、おかしな症状を示したりした経験はありませんか?多くの方がこうしたトラブルに遭遇すると、どう対処すれば良いのか途方に暮れてしまいます。
パソコンの熱暴走やハードディスクの故障、突然表示される青い画面など、様々なトラブルは実はある程度のパターンがあり、適切な対処法を知っていれば自分で解決できることも少なくありません。
本記事では、パソコントラブルの中でも特に頻度の高い問題について、原因と具体的な対処法をわかりやすく解説します。IT専門知識がない方でも実践できる自己診断テストから、データを守るための緊急対応まで、トラブル別の解決策をカタログ形式でご紹介します。
この記事を読めば、次にパソコントラブルに遭遇したとき、冷静に対処する知識が身につくでしょう。ぜひ最後までお読みいただき、大切なデータと愛機を守るための知恵を得てください。
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この記事でわかること
- 熱暴走の原因と対処法
- HDDの異音は故障の前兆
- 5分でできる自己診断テスト
- 故障PCにしてはいけない行動
- ブルースクリーンの正しい復旧法
目次
1. スマホより難しい?パソコン熱暴走の原因と即効対処法

パソコンが突然シャットダウンしたり、ファンが異常に唸り始めたりした経験はありませんか?これはパソコンの熱暴走(オーバーヒート)の典型的な症状です。スマホと違ってパソコンは複雑な内部構造を持つため、熱問題はより深刻になりがちです。
熱暴走の主な原因は、CPU・GPUの過負荷、ファンの埃詰まり、冷却システムの不良、そして不適切な設置環境の4つです。特にノートパソコンを柔らかいソファやベッドで使用すると、底面の排気口が塞がれて内部温度が急上昇します。
即効対処法としては、まず実行中のプログラムをすべて終了させ、パソコンの電源を完全にオフにしましょう。冷却のために最低15分は待ちます。この間にパソコンを風通しの良い硬い平面に移動させてください。再起動後も高温が続く場合は、PCファンクリーナーを使用して埃を除去するのが効果的です。
長期的な対策としては、定期的な内部清掃(3〜6ヶ月に1回)と冷却パッドの使用がおすすめです。特にゲームや動画編集などリソースを多く使用するソフトを頻繁に利用する方は、CPU温度モニターソフト(Core Tempなど)をインストールして常に温度をチェックするとよいでしょう。
なお、最新のWindows 11では電源設定から「最高のパフォーマンス」よりも「バランス」を選択することで、発熱を抑えつつ十分なパフォーマンスを得られます。熱暴走を放置すると、最悪の場合CPUやマザーボードの恒久的な損傷につながるため、早めの対処が重要です。
2. 「カチカチ音」は危険信号!ハードディスク故障前に必ずすべきこと

パソコンから「カチカチ」「カリカリ」といった不規則な音が聞こえ始めたら要注意です。これはハードディスクが故障する直前に発する典型的な警告信号です。この音は、読み書きを行うヘッドがディスク内部で正常に動作できなくなっている証拠であり、データ消失のリスクが非常に高い状態を意味します。
まず最優先すべきは、重要データのバックアップです。外付けHDDやクラウドストレージ(Google Drive、Dropbox、OneDriveなど)に、写真、文書、仕事のファイルなど大切なデータを直ちにコピーしましょう。バックアップ中も異音が続く場合は、作業完了後すぐにパソコンの電源を切ることをお勧めします。
次に、専門的な診断ツールでディスクの健康状態を確認しましょう。Windowsなら「CrystalDiskInfo」、Macなら内蔵の「ディスクユーティリティ」で簡単に確認できます。S.M.A.R.T.情報で「注意」や「異常」のステータスが表示されたら、ディスク交換を真剣に検討すべきタイミングです。
もし交換が必要と判断した場合、SSDへのアップグレードを強くお勧めします。従来のHDDに比べて機械的な可動部分がないため故障リスクが低く、読み書き速度も圧倒的に速いという利点があります。SamsungのEVO SeriesやWestern DigitalのBlue SSDなどが信頼性の高いモデルとして人気です。
ディスク交換作業は自力で行うこともできますが、不安な場合はヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店の修理カウンター、またはパソコンメーカーの正規サービスセンターに依頼すると安心です。データ復旧が必要な場合は、アドバンスデザインやデータレスキューなどの専門業者に相談することをお勧めします。
ハードディスクの寿命は使用状況により異なりますが、一般的には3〜5年程度といわれています。定期的なバックアップと異音などの警告信号に注意を払うことで、大切なデータを守りましょう。予防策としては、パソコンに過度な振動を与えないこと、適切な温度環境で使用すること、そして定期的にディスクの健康状態をチェックすることが重要です。
3. プロが教えるPCトラブル解決術!5分でできる自己診断テスト

パソコンの調子が悪いけれど、修理に出すほどではないかも…そんな時に役立つ自己診断テストをご紹介します。IT業界歴15年のプロが厳選した方法で、初心者でも簡単に実践できる内容ばかりです。まずはこのテストを実施して、あなたのPCトラブルの原因を突き止めましょう。
【テスト1:動作速度チェック】
タスクマネージャーを開いてCPU、メモリ、ディスクの使用率を確認します。Windows PCなら「Ctrl+Alt+Delete」を押してタスクマネージャーを選択。どれかが常時80%以上を示していれば、その部分がボトルネックになっている可能性が高いです。特に起動していないはずのプログラムがCPUを大量消費している場合は、マルウェア感染の疑いもあります。
【テスト2:熱問題診断】
多くのPCトラブルは過熱が原因です。PCを使用中に本体が熱くなりすぎていないか確認しましょう。無料ソフト「HWMonitor」や「Core Temp」をインストールすればCPU温度を数値で確認できます。デスクトップPCなら80℃以上、ノートPCなら90℃以上で危険信号です。ファンの音が普段より大きい場合も要注意です。
【テスト3:ハードディスク健康状態チェック】
Windows PCなら「chkdsk」コマンドで簡単にディスク診断ができます。コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、「chkdsk C: /f」と入力。MacならDisk Utilityの「First Aid」機能を使います。エラーが検出された場合は早めのデータバックアップと専門家への相談をおすすめします。
【テスト4:メモリ診断】
Windows PCなら「Windows Memory Diagnostic」が標準搭載されています。スタートメニューから検索して起動するだけ。テスト完了まで10〜20分程度かかりますが、メモリエラーがあれば報告してくれます。メモリ不良はブルースクリーンや突然の再起動の原因になることが多いです。
【テスト5:電源問題チェック】
意外と見落としがちなのが電源トラブルです。PCを再起動して、起動時に異音がしないか、ファンが正常に回転するか確認してください。また、別の電源コンセントに差し替えて症状に変化があるかも重要なチェックポイントです。
これらのテストで問題が見つからなかった場合は、OSの再インストールを検討する前に、マイクロソフトやアップルの公式サポートページで症状を検索してみましょう。多くの一般的なトラブルは既知の解決策があります。また、テスト結果をメモしておけば、専門店に修理を依頼する際にも状況説明がスムーズになります。
PCトラブルは早期発見・早期対応が重要です。定期的にこの5分診断を実施して、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。
4. データ復旧のプロが警告「絶対にやってはいけない」故障PCへの対応

パソコンが突然起動しなくなったとき、多くの人が焦りのあまり取ってしまう行動が、実はデータ復旧の可能性を大きく下げていることをご存知でしょうか。データ復旧専門業者によれば、ユーザーの「善意の対応」が取り返しのつかない事態を招いているケースが少なくありません。
まず絶対に避けるべきは「素人判断での分解」です。特にハードディスクは精密機器であり、ホコリひとつで内部が損傷する可能性があります。クリーンルームでの専門的な対応が必要なのに、YouTubeの修理動画を見て自己解決しようとする方が増えているといいます。
次に「復元ソフトの連続使用」も危険です。無料の復元ソフトを次々とインストールして試すことで、上書きされてデータが完全に消失するリスクが高まります。データ復旧の専門家は「復元の可能性があるディスクには、余計な書き込み操作を一切しないこと」と強調しています。
また「再フォーマット」も取り返しのつかない選択です。OSが起動しないからといって焦ってフォーマットすると、大切なデータが永久に失われる可能性が高まります。
物理的な衝撃も厳禁です。「叩けば直る」という迷信から、故障したパソコンを軽く叩く人がいますが、特にハードディスクは内部の精密な部品がさらに破損する恐れがあります。
さらに見落としがちなのが「電源の繰り返しオン・オフ」です。起動に失敗しても何度も電源を入れ直す行為は、電気的負荷をかけ続けることになり、故障箇所に更なるダメージを与えかねません。
プロのデータ復旧業者である「データリカバリーサービス」の技術者は「故障を発見したら、まず電源を切り、そのままの状態で専門家に相談することが最善」とアドバイスしています。大切なデータほど、焦らず冷静な対応が復旧の鍵となるのです。
5. 突然の青い画面に焦らない!BSODから復旧するための完全ガイド

パソコン使用中に突然画面が青く変わり、エラーコードが表示される現象――通称「ブルースクリーン・オブ・デス(BSOD)」は、多くのユーザーを震え上がらせます。しかし冷静に対処すれば、多くの場合は復旧可能です。
まず、BSODが発生したらエラーコードをメモしておきましょう。「MEMORY_MANAGEMENT」「DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」など、表示されるコードによって原因が異なります。エラーコードはMicrosoftの公式サイトで検索すると詳細な情報が得られます。
最も簡単な対処法は、PCを再起動することです。一時的なシステムエラーであれば、これだけで解決するケースも少なくありません。再起動後も問題が続く場合は、「セーフモード」で起動してみましょう。Windowsロゴが表示される前にF8キーを連打するか、設定から「詳細スタートアップ」を選択することでアクセスできます。
ドライバー関連のエラーが原因の場合は、最近インストールしたハードウェアやソフトウェアを削除するか、ドライバーを更新してください。Windowsの「デバイスマネージャー」から該当するデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
メモリ不良が原因のBSODも多いです。Windowsに標準搭載されている「Windowsメモリ診断ツール」を実行してメモリをチェックしましょう。検索ボックスで「メモリ診断」と入力するとアクセスできます。不良が見つかった場合は、メモリの交換が必要になるかもしれません。
重要なのは、BSODの頻度です。稀に発生する程度なら大きな問題はないかもしれませんが、頻繁に発生する場合は根本的な解決が必要です。システム復元ポイントからの復元や、最終手段としてWindowsの再インストールも検討しましょう。
また予防策として、Windowsとドライバーを常に最新の状態に保ち、定期的にウイルススキャンを実行することをお勧めします。さらに、PCの内部清掃も効果的です。埃がたまると熱問題を引き起こし、BSODの原因になることがあります。
突然の青い画面に遭遇しても、慌てずにこれらのステップを実行すれば、多くの場合は問題を解決できます。システム全体の健全性を維持することが、BSODを未然に防ぐ最良の方法と言えるでしょう。
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